Epic Gamesが賞金総額6万5000ドルのAI特化ゲームジャム「2026 AI MegaJam」を開催、優秀作には最大5万ドルの開発継続助成も
2026年10月23日 | #その他 | GamesRadar+
Epic Gamesが、AIツールの活用を前面に打ち出したゲームジャム「2026 AI MegaJam」を11月12日から15日にかけて開催します。賞金総額は6万5000ドルで、「傑出した」作品には最大5万ドルの助成金も用意されています。GamesRadar+は、vibe codingで作られたEpic Games Launcherのベータ版が批判を浴びた直後の発表である点にも触れ、同社のAI路線に対する風当たりの強さを指摘しています。
参加条件と賞の内容
参加登録はItch.ioで受け付けており、参加者はUnreal EngineまたはUEFNを使ってゲームを制作します。短い制限時間の中で、小規模ながら遊べるゲームを作るという基本ルールは、通常のゲームジャムとほぼ同じです。ゲームジャムは『Celeste』『Don't Starve』『The Binding of Isaac』といったインディーの名作の原型も生んできた手法だと、原文では紹介されています。
大きな違いは、AIの利用をEpicが強く求めている点です。告知文では「アセット生成からコーディングエージェントまで、あらゆるAIツールをワークフローに取り入れてください。時間がなくて作れなかったメカニクスの試作や、実現できるか分からなかったアートスタイルへの挑戦など、自由に取り組んでください」と呼びかけています。
賞は複数の部門に分かれています。「AIツールをどのようにゲーム制作に使ったかを示した最優秀開発ログ」と、AIとの会話を行うLLM駆動のNPCを使った最優秀ゲームには、それぞれ2500ドルが贈られます。Epicが特に気に入った作品には、ジャム終了後も制作を続けるための「最大5万ドルの開発継続助成金」も提供されます。
反応と筆者の見方
イベントのプロモーションアートには指が6本の人物が描かれ、キャッチコピーは「vibe your way to 50K」です。原文筆者は、Epicが明らかにAI批判派をからかっているとしつつ、誰が笑っているのかは分からないと述べています。SNS上の反応は好意的ではなく、開発者からのAIへの反発も以前から大きく、一貫して続いているとのことです。
Epicのティム・スウィーニー氏は、AI反対派と公の場で言い合うことをいとわない人物とされています。元Fortniteのプロデューサーの1人は、AIへの反発は「大半が見せかけ」だと語っているそうです。一方で筆者は、Epic Games StoreがSteamに対して長く効果の薄い戦いを続けてきたころから、同社は消費者からの好意を得る面で苦戦してきたと指摘しています。AIへの「大きな方向転換」も、ゲーマーの支持にはつながっていないようだと見ています。
筆者はまた、このゲームジャムで世論が変わるのか疑問を示しています。「AIならこんなに速くゲームが作れる」と見せることが狙いだとしても、AIなしで何十年も同じような時間制限の中から優れた作品を生み出してきた通常のゲームジャムと何が違うのか分からない、という意見です。
筆者は最後に、遊べるゲームの数はすでに10万本から無限の間にあり、毎日新作が出るうえ、レトロ機で遊び直したい作品も次々に見つかると述べています。新しいゲームには「遊ばなくてよい理由」を探しているような状態で、AI主導の開発はそのための便利な目安になっているそうです。筆者は、Epicが時間を無駄にさせずに済ませてくれたことには感謝してもよい、と皮肉を込めて結んでいます。