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Epic GamesのTim Sweeney氏、SteamのAI使用開示義務を「abhorrent」と批判

2026年10月24日 | #その他 | GamesRadar+

Epic GamesのTim Sweeney氏、SteamのAI使用開示義務を「abhorrent」と批判

Epic GamesのCEOであるTim Sweeney氏が、Valveが引き続きSteamで販売するゲームにAI使用の開示を求めていることを批判しました。同氏はこの方針を「abhorrent(忌まわしい)」と呼んでおり、Epic自身がゲーム開発での生成AI活用を強く支持する姿勢を打ち出した直後の発言として注目されています。

Sweeney氏の発言と開示制度の内容

Sweeney氏は「開発者に政治的な声明を書かせ、それを、開発者自身が組織化に手を貸しているヘイト集団に利用させるのは忌まわしいことです」と述べました。

SteamのAI開示では、ゲームで生成AIを使った開発者に、どのように使ったかを具体的に記載するよう求めています。たとえば『Call of Duty: Modern Warfare 4』の開示には、「開発チームはゲーム内アセットの一部の開発に生成AIツールを使用しています」と記されています。

今回の発言は、Fal(「generative media cloud」)で「Content & Vibes」を担当しているとTwitterのプロフィールに書いているMatt Workman氏の投稿への返信として投稿されました。Workman氏は「2026年にAI生成コンテンツの開示という前提は馬鹿げており、ValveとSteamにとって本当に恥ずかしいことです」と主張しており、Sweeney氏はこれに同調する立場です。

これまでの主張とEpicの最近の動き

Sweeney氏は2025年11月ごろからAI開示への反対を訴えていました。「今後の制作のほぼすべてにAIが関わる」世界では、Valveの方針は筋が通らないという主張です。今年6月にはSteamの開示を「Scarlet Letter(緋文字)」にたとえ、ゲーム開発者が成功する可能性を「はるかに、はるかに、はるかに」下げると述べていました。

今月はEpicとSweeney氏が、ゲームやゲーム開発での生成AIについて特に積極的に発信しています。Epicは先週、刷新したPC向けストアについて「Epic Games Launcherをバイブコーディングで作った」と明かしました。昨日にはUnreal Engineのゲームジャムを発表しています。当初は参加者にAIの利用を必須とし、無制限のエージェント支援を提供するとしていましたが、その後方針を撤回し、「AIの使用量は多くても少なくても構いません」と説明しています。

背景にあるAIゲームへの懸念

Steamでは、Steam Next Fest のデモ展示でAIを活用したゲームがこれまでになく増えました。デモの総数も2026年6月のイベントの2倍近くに達しています。Steamのレコメンドアルゴリズムが働くと、AIで作られた低品質な作品は早々にランキング下位へ沈んだものの、AI製ゲームの流入でストアが雑然としたことは変わらないと原文筆者は指摘しています。

また、AIを使って話題のゲームをごく短期間で模倣する動きもあります。ヒット作がほぼ一夜でコピーされ、模倣を避けるためにデモを取りやめる開発者も出ているとのことです。

「ヘイト集団」をめぐる反応

Sweeney氏の最新の発言には、返信欄で2つの反論が寄せられています。1つは、AIがそれほど優れているなら、なぜ隠したがるのかというものです。もう1つは、「AIを嫌う人がいるから」という答えに対し、なぜ嫌うのかという疑問です。

原文筆者は、Sweeney氏が示す「ヘイト集団」は明確に定義されておらず、AIに反対する、あるいは抵抗を示す人すべてに当てはまりかねないと見ています。GamesRadar+には、多数の開発者や専門家が反発の理由を語っているとのことです。

原文筆者がまとめた主な論点は次のとおりです。法的には大きなリスクがあり、創作面では重要な工程を空洞化させかねません。倫理面では、AI企業が環境への影響や、学習に使われた大量の無断素材の問題に対応していません。さらに、AI業界は赤字が通例で、過大な期待に基づく評価額に支えられていると指摘しています。そうした企業は多くのハードウェアの消費者市場を壊し、多くのソフトウェアの評判を損ない、生活費高騰の中で人々の余暇や趣味に打撃を与えたというのが、原文筆者の見方です。

ゲーム分野では、批判の多くがアートや音楽などのアセット生成に向けられています。プログラミングの補助としてなら受け入れる開発者は比較的多いようで、AIはアジアのゲーム市場のほうが欧米より受け入れられやすいとされます(世界的には反対するスタジオも多いとのことです)。Valve共同創業者のGabe Newell氏のように、プログラミングは今や機械支援を受けるものだと考える人もいますが、それでもAIに歯止めを求める理由は理解できると原文筆者は述べています。

Steamが示している立場

Steamの更新されたAI開示の規約には、次のような趣旨が書かれています。AIをめぐる状況は急速に変化しており、Valveは正しく対応したいと考えています。多くのアーティストやクリエイターが搾取や悪用を懸念するのはもっともです。一方で、技術やツールは今後大きく変わり、倫理的にAIを使って優れたエンターテインメントを生み出そうとする開発者も多くいると認識しています。AIに関して見落としている重要な点があると考える場合は、Steamでの配信を予定する開発者からの意見を歓迎する、としています。