元BioWareエグゼクティブプロデューサーのマーク・ダラ氏、閉鎖前日の取材でMass Effectが整理対象になる可能性に言及
2026年10月27日 | #その他 | DualShockers
BioWareの元エグゼクティブプロデューサーであるマーク・ダラ氏が、EAによるBioWare閉鎖の前日に受けたInsider Gamingの取材で、スタジオの状況とMass Effectシリーズについて語っていたことが分かりました。ダラ氏は、EAが大規模なコスト削減を求められていることから、Mass Effectが整理対象に含まれる可能性にも触れていました。
7億ドルの削減には何かを閉鎖する必要があるとの見方
EAは先週、BioWareの閉鎖と、待望のシリーズ本編第5作の開発中止を正式に発表しました。その後も情報が少しずつ明らかになり、同作に予定されていた機能の一覧が伝わったことで、惜しむ声はさらに強まっています。
ダラ氏は約10年間BioWareに在籍し、主にMass Effectシリーズと『Anthem』でエグゼクティブプロデューサーを務めたほか、Dragon Ageシリーズではディレクター職も担当しました。2021年に同社を離れていますが、EAの経営のやり方を熟知しており、サウジアラビアの公共投資基金(PIF)による買収後、同社が数億ドル規模の損失を取り戻す方法を探していると見ていました。
ダラ氏は取材で、PIFとEAがMass Effectの新作を作りたい理由は十分にあるとしたうえで、次のように述べています。アンドリュー・ウィルソン氏が買収に伴って7億ドルの削減を目指すと語っており、その額は非常に大きいといいます。「何かを閉鎖せずにそこへ到達する方法は見えません。Mass Effectがその一覧に入っている可能性もあります」。
BioWareの閉鎖でEAがどれだけ費用を削減できるのかは、現時点ではっきりしていません。記事執筆時点で、EAがBioWareのIPを売却する動きも確認されていません。ダラ氏は個人の場で、EAが休眠中のIPを手放す意思があるかどうかは、もう少し待たないと分からないと述べています。現在のEAはコスト管理を重視する段階にあるものの、今後は収益確保を重視する段階に移り、IPの売却が望ましくなる可能性があるとの見方です。
ダラ氏はMass Effectの底力を評価
ダラ氏は、古巣が置かれた状況は残念だとしつつも、ファンの支持が続いていることを理由に、Mass Effectは今も強いブランドだと考えています。Insider Gamingの取材では「息の長いシリーズだと思います。非常に強いブランドで、N7のパーカーやジャケットを今でも街で見かけます」と語りました。
閉鎖後のファンの反応も、この見方を裏付けています。X(旧Twitter)では「#SaveMassEffect」の動きが急速に広がり、ファンだけでなく他のゲームスタジオもBioWareと作品への支持を表明しました。SF RPG『The Expanse: Osiris Reborn』の開発チームもこの動きに賛同し、Mass Effectのファンに対して、EAにシリーズ開発の継続を求める署名への参加を呼びかけています。
政治の場にも動きがありました。カナダの政治家アヴィ・ルイス氏は、BioWareを公的資金で支援し、開発者たちが独立して事業を始められるようにする案を示しています。ただし、これはMass Effectへの愛着というより、プライベート・エクイティへの批判の意味合いが強い発言でした。それでも、BioWareとそのシリーズが政治家の発言に出てくるほど広く知られていることがうかがえます。
近年のBioWareへの評価
原文は、閉鎖は突然に感じられたものの、近年のBioWareに対する期待は決して高くなかったと指摘しています。Mass Effectの新作が出ないまま10年近くが経過し、成果にもばらつきがあったためです。『Dragon Age: The Veilguard』は発売されたものの、BioWareやEAが求めた水準の成績にはならなかったとしています。事情を知る人々の間では、スタジオの状況や方向性について以前から不安視する声があったとも伝えています。