Switch 2のファイルシステムを操作してゲームをPCにダンプできる新手法、海外フォーラムで共有される
Switch 2向けの新たなエクスプロイトにより、本体のファームウェアやゲームのデータをPCにダンプできるようになったと、海外メディアのPolygonが伝えています。同誌はKotakuの報道を引用しており、海外フォーラムのGBAtempで共有された手法だといいます。
ファイルシステムとメモリを操作する手法
Kotakuによると、GBAtempのユーザーが最近共有したこのエクスプロイトは、Switch 2のファイルシステム(本体に保存されたデータ)にアクセスし、本体のメモリを操作するものです。以前にもSmileBASIC4というアプリを使ってSwitch 2のファイルシステムを閲覧・変更する方法は見つかっていましたが、今回の手法はより高い自由度を持つとされています。
具体的には、ファイルシステム内のあらゆるものを操作でき、ゲームを含むファイルをPCにダンプできます。Switch 2のエミュレーターがまだ開発されていないため、ダンプしたゲームをPCで遊ぶことはできません。ただしPolygonは、ダンプが可能になればSwitch 2のMOD制作や海賊版対策を回避する取り組みが進めやすくなり、エミュレーションやリバースエンジニアリングの試みが加速するのはほぼ確実だと見ています。
カーネルレベルのアクセスではない
このエクスプロイトでは、本体を完全に制御して容易な脱獄などを可能にする「カーネルレベルのアクセス」までは得られません。それでもPolygonは、そこへ至る取り組みを後押しする可能性が高いとしています。
対象となるのはSwitch 2のファームウェアVer. 23.0.1です。Polygonは、任天堂が近いうちに修正パッチを配信するのはほぼ確実だと述べています。
生成AIがゲームのハッキングに与える影響
Polygonは、生成AIの進歩によってゲームのハッキングや海賊行為がこれまでになく速く進んでいると指摘しています。SonyもPS5の脱獄の動きを受け、新しいファームウェア更新を急いで配信している状況です。
コンソール以外でも、生成AIはゲームのデコンパイル(ゲームのコードを解析するリバースエンジニアリング)の急増につながっています。その結果、『Halo: Combat Evolved』など古いゲームの非公式なブラウザ版が数多く登場しました。こうしたプロジェクトの多くはSNSで話題になっています。Xboxはこの流れを受けて「Xbox Labs」部門を立ち上げ、AIを使った移植版をどう活用できるかを調べていますが、Polygonは他の業界各社と同様に、同社も後手に回っているように見えると述べています。
また、ClaudeのユニバーサルMODプラグインを使い、複数のゲームを強引につなぎ合わせる動きも広がっています。話題になった動画の1つは、Polygonによれば注目を集める一方で、『Skate 3』を普通に遊ぶほうがおそらく楽しいといいます。同誌はこの状況を混乱と表現し、今後さらに混乱が深まりそうだとしています。