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Switch初公開映像から10年、Polygonが振り返る発売前の懐疑的な見方と今も変わらない任天堂の方針

2026年10月27日 | #その他 | Polygon

Switch初公開映像から10年、Polygonが振り返る発売前の懐疑的な見方と今も変わらない任天堂の方針

Polygonは、2016年10月に公開されたNintendo Switchの初公開映像を10年後の視点で振り返る記事を掲載しました。累計販売台数が1億5600万台に達した現在では想像しにくいものの、当時は同機に対して多くの懐疑的な見方があったといいます。映像には今も通じる任天堂の狙いがある一方、時代の空気を感じさせる部分もあるとして、記事はいくつかの見どころを挙げています。

発売前に広がっていた懐疑的な見方

Wii Uは生涯販売台数が1350万台にとどまり、バーチャルボーイ以降で2番目に売れなかった任天堂のハードとされています。2016年7月のEurogamerの報道により、開発コードネーム「Nintendo NX」が、ドックでテレビにつなぐ携帯型の機器であることは既に知られていました。懐疑的な人々は、PS4やXbox 360に比べて性能が低そうなこと、不評だったWii Uと共通点が多いことを問題視していたと記事は説明しています。さらに、スマートフォンや基本プレイ無料のモバイルゲームが広まった2010年代には、携帯ゲーム機が大きく人気を落としていました。

記事によると、この最初の映像で見せられた構想の一部は古びたものの、多くは現在のSwitchにも一貫しています。

子ども向けだけではないという打ち出し

約3分半の映像には、幼い子どもも、のちにSwitchの象徴となる赤と青のJoy-Conも登場しません。当時は携帯ゲーム機が子どもと強く結びついていたため、記事は、忙しく社会生活を送る大人に向けた洗練された機器として見せる意図が明らかだったと指摘しています。映像にはマリオとリンクが登場しますが、『NBA 2K18』や『スカイリム』のような、より「大人向け」のサードパーティ作品も遊べることをはっきり示す狙いがあったとしています。

薄型でさりげないデザイン

ドックに置いた状態でも場所を取らず、テレビの下に置いて見栄えが悪くなる心配も少ないと、記事は評価しています。映像の中には、薄い飾り棚のような場所にSwitchが置かれている場面もあります。PS5やXbox Series Xを置くのに適した見栄えの良い家具を探すのは本来より難しいものの、Switchでそうした問題が起きたことはないとのことです。小さな設置面積と目立たないデザインは、2026年の今も大きなセールスポイントだと述べています。

サードパーティの参入と『スカイリム』

発売から6年がたっていた『スカイリム』が2017年発売の新ハードの訴求に使われたことについて、記事は面白いと述べています。それでも当時の任天堂にとっては大きな成果でした。Wii Uは2画面というハードの癖と販売不振から、サードパーティが移植を避ける傾向が強かったためです。XboxによるBethesdaの買収はまだ数年先で、任天堂は健闘する挑戦者の立場にありました。

さらに筆者は、『スカイリム』が2011年に発売されてから、2012年のWii U、2017年のSwitch、2025年のSwitch 2と3つの任天堂ハードが登場しても、『The Elder Scrolls 6』がまだ出ていないことを面白がっています。ただし、Bethesdaが同作をようやく開発中であることは分かっている、とも書いています。

当時の期待を映すeスポーツ

2010年代半ばから後半は、eスポーツへの期待が最高潮だった時期です。Activision BlizzardやRiot Gamesなどがリーグを立ち上げ、大型大会を開催し、投資家に対してデジタル時代のNBAやチャンピオンズリーグのような存在として売り込んでいました。映像では、複数のチームが『スプラトゥーン』をSwitchで遊び、その後、大きな屋内アリーナで対戦する様子が描かれます。

記事は、その後ファンが代理体験の場としてスタジアムよりも個人の配信者に向かったと述べつつ、当時の任天堂がeスポーツに目配せしたこと自体は理解できるとしています。スプラトゥーンの対戦シーンは10年後も健在です。ただし筆者は、Switchの成否が映像で示唆されたほどeスポーツに左右されなかったことをありがたく思うと述べています。

看板シリーズへの重心

記事は、最先端技術は任天堂の得意分野ではなく、長く愛される看板IPを軸にしてきた会社だと見ています。初公開映像でも、マリオ、ゼルダ、マリオカートといった中核ブランドが大きく取り上げられました。この3つは2016年当時と同じく、2026年の今もハードを牽引する存在だといいます。

移動中でも遊べるという約束

Switchの発売前には、バッテリー持ちについて多くの憶測がありました。『ブレス オブ ザ ワイルド』のようなゲームを飛行機の中で45分以上遊べると期待するのは、見込みが甘いと思われていたとのことです。記事は、ハードとソフトの更新でバッテリー持ちが時間とともに改善されたことや、機内の座席の電源コンセントが増えたことを認めています。そのうえで、飛行機内でのSwitchは素晴らしいと筆者は述べています。かつては大胆だった、テレビで遊ぶのに匹敵する体験を持ち出せるという約束は、今では日常の現実になったとしています。10年後に映像を見返しても、この機器が実際に成り立っていることはどこか信じがたいが、それでも成り立っている、と記事は締めくくっています。