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『American McGee's Alice』と『Alice: Madness Returns』、現行機でも遊べる形での復活を望む

2026年10月27日 | #ゲーム紹介 | Polygon

『American McGee's Alice』と『Alice: Madness Returns』、現行機でも遊べる形での復活を望む

ダークなおとぎ話を描いた『American McGee's Alice』と『Alice: Madness Returns』は、いまのゲーム機ではほとんど遊べません。Polygonは、この2作を現行機向けにリマスターして再び遊べるようにしてほしいと訴えています。注目点は、シリーズ第3作の計画が実現しなかったことと、第1作が入手しづらくなっていることです。

暗い物語から学ぶということ

世界は冷たく危険な場所になりうるもので、人は昔から物語を通じて暗闇を生き延びる術を学んできました。魔法を使うペテン師を信用しない、怪しい果実は避ける、森へ1人で入らない、といった教えです。いまはゲームも、古典小説や口承と同じくらい私たちに何かを教えてくれます。ところが、昔の世代を楽しませてきた古典的なおとぎ話を掘り下げるゲームは多くありません。筆者はこれを残念だとしています。そして、そうした作品が生まれたなら、1、2世代のゲーム機で終わらせず、遊べる状態を保つべきだと述べています。

2000年発売の第1作と、続く第2作

『American McGee's Alice』は2000年後半に発売され、Electronic Artsが販売しました。不穏な内容のためESRBからMレーティングを受けており、『キングダム ハーツ』で冒険するような不思議の国とは違う世界が描かれます。Metacriticのスコアは85でした。2011年6月には、PS3とXbox 360向けにDLCとして登場しています。

物語では、機転の利く主人公アリスが、自分の名を有名にした不思議の国に戻ってきます。しかしそこは、以前とはまるで別の場所になっていました。もともと不気味だったものがさらに不気味さを増し、内側から腐り始めています。原因は、アリスにしか対処できない邪悪な力です。立ち向かうには、本人も知らなかった強い精神力が必要になります。

第2作の『Alice: Madness Returns』は、2011年6月14日に発売されました。評論家からの評価は前作ほど高くなく、平均スコアは下回っています。主な不満は、戦闘にいらだちを覚えることと、ビジュアルが古くさいことでした。一方でプレイヤーの反応は好意的で、引き込まれるダークな雰囲気と、古典的なアリスの物語にひねりを加え続けた点が支持されました。

続編が実現しなかった事情

2014年以降、ダークな側面を持つアリスの話題はあまり聞かれなくなりました。2010年公開のティム・バートン監督による実写映画(こちらもモバイルゲーム化されました)の直後から、この作品への世間の関心が薄れたようだと筆者は見ています。それでも2作は残っており、もう一度アリスと不思議の国へ戻りたくなる魅力があります。ただ、いまそれができる人は多くありません。

生みの親であるAmerican McGee氏も、アリスにこれ以上時間を割けない1人です。ファンから繰り返し質問されたことを受けて、同氏は、販売元のElectronic Artsが第3作への出資もライセンス提供も拒んだと説明しました。第3作は『Alice: Asylum』という題になる予定でした。McGee氏は一時期開発から離れていましたが、最近は戻ってきており、少し狂気じみたぬいぐるみシリーズのデモを制作しています。こちらも似たテーマで、不思議の国をダークに描く内容になるとのことです。

現行機で遊べない現状

アリス本人の新たな冒険は、扉が閉ざされたように見えます。それでも『Alice: Madness Returns』はSteamで購入できます。残念なのは第1作が見当たらなくなっていることです。シリーズを最初から遊びたくても、何年も前にデジタル版を買っていた人か、手間のかかる方法を試せる人でなければ難しい状況です。

筆者は、2作が現行のゲーム機にないことを不当にすら感じるとしています。どちらもビジュアルをリマスターすれば現代の観客に響く作品で、遊びやすさを高める改良を少し加えれば粗い部分も整えられます。そうして復活すれば、ダークなおとぎ話の魔力を求める新しい世代のファンを満足させられるはずです。血なまぐさいアリスを新しい世代にも届ける価値に、誰かが気づいてほしいと筆者は結んでいます。