Valve幹部、Steamでの生成AIによるクローンゲーム脅迫に「1つのメカニクスに頼らない作品作りが対策」と助言
2026年10月29日 | #その他 | GamesRadar+
Steamにゲームを出している開発者に、生成AIを使ってクローンゲームを公開すると脅し、保護料の支払いを求めるメールが届いているとの報告が出ています。これを受け、Valveのビジネス担当Tom Giardino氏とMarc Wilkinson氏が、独自性の深さを重視することでコピー作品に対抗するよう開発者に助言しました。極端な場合は、ほかの当局にも相談するよう勧めています。
韓国のイベントで開発者から報告
両氏は、最近開催された韓国のゲームイベントに出席しました。内容はInven Globalが伝えています。なお同媒体の記事には、韓国語で書かれた原文をAIの支援で翻訳し、英語を母語とする編集者が編集したとの注記があります。
Giardino氏は、AIを悪用した脅迫の訴えに応じました。Valveとしても、生成AIがSteamにもたらした問題の解決を目指しているとしています。一方で、ゲームやツールそのものを取り締まるつもりはないと強調しました。
同氏によると、AIで似たゲームを作る者が実在の開発者を脅す話を聞いたのは、このイベントが初めてだったとのことです。参加した開発者の1人は、悪質な業者の言い分として「払わなければ、AIで御社のゲームをクローンして先に公開する」というものを挙げました。
「簡単に真似できない」作品を目指す
Giardino氏は、コピー作品自体は以前からあるもので、AIツールの普及によって目にする機会が増えただけだと述べています。対策として、開発者は自作を入手可能な中で最良の版にし、そもそもクローンしにくい作品にすることに力を入れるべきだという考えです。
同氏は「誰かが簡単にコピーできる1つのメカニクスに頼るのではなく、自分自身の視点から生まれる機能や個性、創造性を加えて、ゲームを育て続ける必要があります」と述べています。
脅迫は法執行機関の領域に近い
アイデアの模倣を超えて具体的な脅迫に及ぶ場合も、Giardino氏はValveに連絡してよい、むしろ連絡すべきだとしています。Valveとしてそうした相手をさらに調べ、できる限りの手助けをしたいとの考えです。ただし、ほかの当局への相談も検討するよう促しました。Inven Globalは、この発言を、こうした脅迫はゲームプラットフォームが解決する問題というより法執行機関の問題に近い、という趣旨だと要約しています。
原文筆者は、Vampire Survivors風のゲームを作ることと、アセットやタイトルをそのまま盗むこと、そしてAI製の粗悪な作品を売る者が開発者に保護料を要求したとされることには、大きな違いがあると指摘しています。