NordVPNが警告、PS5エミュレーターを装いGitHubでマルウェアを拡散する詐欺が確認される
セキュリティ企業NordVPNの脅威インテリジェンス調査チームが、PC向けのPS5エミュレーターを装ったマルウェアがGitHubのリポジトリを通じて拡散されているとして、注意を呼びかけました。PS5エミュレーションへの関心が高まるなか、その人気に便乗してゲーマーをだまそうとする詐欺キャンペーンが確認された形です。
有名エミュレーターを悪用し、情報窃取型マルウェアを配布
NordVPNによると、詐欺グループは2つの有名なエミュレータープロジェクトを悪用し、ゲーマーに情報窃取型(インフォスティーラー)とみられるマルウェアをダウンロードさせようとしています。このマルウェアは高度な解析対策を施して検出を逃れるほか、Windows Defenderの除外設定に自らを追加し、感染後には自身の痕跡を削除するとのことです。
NordVPNの最高技術責任者であるMarijus Briedis氏は、エミュレーター愛好家が標的にされやすいと指摘しています。同氏は「エミュレーター愛好家は格好の標的です。GitHubから実験的なソフトをダウンロードし、署名のないファイルを実行することに慣れているため、何も怪しく感じません」と述べました。さらに「しかし、これはエミュレーターではありません。データを盗み、ウイルス対策ソフトから身を隠し、異変に気づく前に自らの痕跡を消します」と警告しています。
背景にあるPS5エミュレーションへの注目
この詐欺は、PC向けPS5エミュレーションへの関心が高まっていることを利用したものです。原文によれば、ここ数か月はハッカーがAIを活用して開発を進めていることもあり、この分野の動きが急速に活発化しています。たとえば『Astro Bot』や『Demon's Souls』のリメイク版といったPS5向けタイトルが、PC上で動作する様子も最近公開されました。
PS5のジェイルブレイクをめぐる動き
PS5をめぐっては、ソニーが先週新しいファームウェアアップデートを配信しました。一部では、これは自作ソフト(ホームブリュー)コミュニティーによるジェイルブレイクの試みに対抗するためのものだと受け止められています。ホームブリュー側が最新ファームウェア向けの新たなジェイルブレイクの公開を目指し、ソニーが対策を強化したファームウェアを出すと再び一から取り組むという、いたちごっこの状況が続いています。
こうした状況から、来月発売予定の『GTA 6』が必要とするファームウェアでジェイルブレイクが可能になった場合、PS5版が海賊版として出回り、さらにはPCでも遊べるようになるのではないかという懸念も生じています。
また、IGNは以前、あるハッカーがエクスプロイトをコミュニティーに秘密のまま共有せず、ソニーに非公開で報告して5万ドルの報奨金を受け取ったとして、PS5ホームブリューコミュニティー内で波紋を広げたことも報じています。