ClaudeがPS2エミュレーターPCSX2のブラウザ移植を支援、『GTA サンアンドレアス』も動作するTabStationToo
2026年10月29日 | #発売情報 | Digital Trends Gaming
2人の友人が、AIのClaudeの助けを借りて、オープンソースのPS2エミュレーターPCSX2をブラウザ上で動かすプロジェクト「TabStationToo」を公開しました。『GTA サンアンドレアス』や『ファイナルファンタジーXII』などで動作を確認しているとのことです。まだ実験段階ですが、デスクトップ用のエミュレーターをインストールせず、ブラウザ上でローカル実行できます。
Claudeが担った作業と技術的な仕組み
開発者によると、プログラミングの大半はClaudeが担当し、2人は作業の方向づけと動作テストを行ったそうです。
PCSX2は、PS2の命令をパソコンのプロセッサーで実行できるコードに変換して、エミュレーションを高速化しています。これをブラウザで動かすには、ブラウザが実行できる形式のWebAssemblyを生成する仕組みへの置き換えが必要でした。開発者は、この置き換えのコードと、ブラウザでの描画に使うWebGPU向けのPCSX2レンダラーの改修を、Claudeが手伝ったと説明しています。変更のたびに出力をPCSX2と比較する自動テストも用意し、誤りを検出できるようにしているとのことです。
これらの変更は、PCSX2のチームと貢献者による20年以上の開発成果の上に成り立っており、開発者もその点を明確に謝意として示しています。なおPCSX2は、脱獄したPS5でPS2ゲームを動かすPS5SX2の基盤にもなっています。
動作状況
開発者は、自分たちの環境で多くのゲームがほぼフルスピードで動くと報告しています。ただし、負荷の高い場面では処理が遅くなることもあるそうです。検証環境はM1 Max搭載のMacと、Ryzen 7 7840U搭載のLinuxマシンです。
Digital Trendsの筆者はGMKtec M8というミニPCで『ファイナルファンタジーXII』と『バーンアウト』を試し、どちらも問題なく動いたと伝えています。ただし、確認できたのは1台のパソコンでの2タイトルにとどまります。PS2の幅広いソフトでの動作は、さらに検証が必要です。
利用に必要なもの
TabStationTooは無料のオープンソースです。利用には、自分のPS2から吸い出したBIOSと、所有するゲームから作成したディスクイメージが必要です。プロジェクト側は、これらのファイルは利用者のパソコン内にとどまると説明しています。
ブラウザはデスクトップ版のChromeかEdgeが推奨されています。スマートフォンには未対応ですが、キーボードとゲームパッドで操作できます。メモリーカードのセーブやステートセーブにも対応しています。筆者は、手持ちのソフトすべてが同じように動くとは考えず、まず1本を自分の環境で試すよう勧めています。