Xboxのデザイン責任者、小型コントローラー「Nano」は持ち運べる選択肢を増やすためと説明 発売25周年で語る
2026年10月31日 | #その他 | DualShockers
Xboxのパートナーヘッド・オブ・デザインを務めるCarl Ledbetter氏と、XboxハードウェアデザインのシニアディレクターであるChris Kujawski氏が、Xbox発売25周年にあわせてインタビューに応じました。両氏はオーストラリアのシドニーを訪れ、Xbox史上最小のコントローラー「Xbox Nano」と、「Xbox Series X25 Limited Edition」本体の発売を支援しています。インタビューでは、長年のハードウェア設計の振り返りや、Nanoの開発意図などが語られました。
Nanoは「より多くの選択肢」を提供するための製品
Kujawski氏によると、Nanoの目的は顧客に選択肢を増やすことです。標準のコントローラーは多くの場面で優れているものの、手が小さい人や子どもには大きすぎる場合があるといいます。バックパックがあれば持ち運べますが、Nanoは文字どおりポケットに入るサイズで、外出先でゲームを遊ぶことが重要な目標だったと説明しました。
標準コントローラーは数世代にわたって磨かれてきたため、大きく変えると操作の慣れ(筋肉の記憶)が失われると同氏は述べています。そのため、小型化してもボタンの感触や間隔、全体の品質は変わらないよう調整したとのことです。機能は同じまま、新しい層に届く小さな形状にしたと語っています。
Nanoは従来のAA電池をやめ、充電式の内蔵バッテリーを採用しています。Kujawski氏は、最小で最もコンパクトなコントローラーを作るために意識的に選んだ仕様だと説明しました。過去にEliteコントローラーでも内蔵バッテリーを採用しており、AA電池を好むユーザーも内蔵式を好むユーザーもいるため、製品ごとに最適化して選択肢を提供する考えだといいます。
Xboxは2年前に「This is an Xbox」キャンペーンで、スマートフォンやテレビ、PCもXboxだと打ち出しました。このキャンペーンはその後終了していますが、NanoはそれらのデバイスでもIAを使えます。この点についてLedbetter氏は、Nanoが受け継ぐのは「より多くの場所で遊べること」だと述べました。リビングのコンソールで遊びたい人がいる一方、Xboxのコントローラーを持ち出して手軽に遊べると期待する人が増えており、プレイヤーが遊びたい場所に応えることがNanoの価値だとしています。
設計の変化と、変わらないもの
1995年にMicrosoftへ入社し、Xbox OneとOne Sのデザインを率いたLedbetter氏は、ハードウェアの技術や機能の統合は日々更新され、より多くの手に合うよう快適さを高めてきたと振り返りました。触覚フィードバックやボタンの配置なども世代ごとに進化しているといいます。一方で、顧客にとって最良の製品にするという姿勢や、ゲームの「舞台」として没入感を支える考え方は変わっておらず、今後も改善を続けると述べました。
PCハードウェアやSurfaceを経て、Adaptive ControllerやSeries X|Sを率いたKujawski氏は、PC時代にエルゴノミクスマウスの造形に取り組んだ経験が、コントローラー設計に生きていると語っています。またAdaptive Controllerを通じて、デザイナーの仕事が、ゲームを通じた人とのつながりや関係に良い影響を与えられると学んだとのことです。さらに、アクセシビリティは開発プロセスの一部になったと述べ、今後の可能性としてパーソナライズも挙げました。コントローラーは身近に持つ個人的な道具であり、ゲーマーとしての自己表現だと捉えているそうです。
好きなハードウェアと注目している製品
Ledbetter氏が最も気に入っているハードウェアに挙げたのは、Xbox One Xです。Xbox One発売後に小型のOne Sを素早く投入し、さらにScorpioのコードネームで開発したOne Xで、当時最も高性能かつ最小のコンソールを実現した点が理由だといいます。
Kujawski氏はSeries Sを挙げました。Series Xと同時に設計しながら、Sには独自の個性を持たせ、大胆で象徴的でありつつ、できるだけシンプルな形にしたことが難しい挑戦だったと振り返っています。Scorpioに代わって同社史上最小のコンソールとなり、より手頃な価格で次世代ゲームに入りやすくした点も評価しています。
現在の業界で注目しているものとして、Ledbetter氏は新しいOLEDディスプレイを備えたASUS ROG Xbox Ally X20を挙げ、機能面で優れたデザインだと述べました。Kujawski氏は、ゲームへの愛着を表現できる多様なハードウェアに魅力を感じていると語り、『Gears of War: E-Day』にあわせて登場したGears of Warデザインのコントローラーなど、限定版の例を紹介しました。ゲームの一部のように感じられ、好きなゲームの世界をリビングに広げられるところが気に入っているといいます。