ソニックに似せて青くスプレー塗装されたハリネズミが死亡、保護施設運営者が「残酷だ」と非難
英国ウェスト・ヨークシャーで、セガのマスコット「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」に似せる目的とみられる青いスプレー塗装を施されたハリネズミが死んだことが分かりました。保護施設を運営するBeth Campbell氏は、地元メディアYorkshireLiveの取材に対し、行為を強く非難しています。
化学火傷で衰弱し、死亡
オスのハリネズミは、ウェイクフィールドの警察署の外で、全身に広範囲の化学火傷を負った状態で見つかりました。10月27日(火)にCastleford Hedgehog Rescueへ運び込まれ、治療を受けたものの、助かりませんでした。
地元の報道によると、スプレー塗料は皮膚の「何層も」を焼き、針まで溶かしており、ハリネズミは極度の痛みに苦しんでいたとのことです。施設を運営する29歳のCampbell氏は、できる限りの手当てをしたものの、痛みが非常に激しく、ハリネズミは「叫びながら死んでいった」と語っています。
Campbell氏によると、化学火傷で皮膚がむき出しになった部分に感染症が起き、さらに塗料の化学物質による中毒の可能性も重なって、死に至ったとされています。また、ハエが傷口や柔らかい組織に卵を産み付け、孵化したウジが肉を食べるハエ蛆症にもかかっていました。Campbell氏は、塗装の被害がなかったとしても、野生のままであれば「ゆっくりと、極めて苦しい死」を迎えた可能性が高かったと述べています。
施設側のコメントと今後
Campbell氏は「動物に対してこれほど残酷なことができる人がいるとは思えません。ひどい話です」と語り、「ここまで悲惨なものを見たのは久しぶりです。連れてきてもらえたおかげで、少なくとも苦痛を和らげ、安らげるようにしてあげられたのは良かったです」とも話しました。
施設はFacebookで追悼の文を投稿し、「虐待の結果、私たちの大切な男の子が亡くなりました。痛みで叫び続ける姿は、ボランティアと私に深い衝撃を与えました。使える限りの鎮痛処置は施しました」とつづっています。続けて「安らかに眠ってください。あなたへの仕打ちはあまりにひどいものでした。救うために可能な限りのことをしましたが、あなたはこの残酷な世界には尊すぎました。痛みのない場所で、虹の橋の向こうを自由に駆けてください」と別れの言葉を送りました。
Campbell氏は警察に届け出る予定ですが、発見場所の事情から、捜査が進むかどうかは分からないとしています。これまでに逮捕者は出ておらず、地元警察も本件に関する声明を発表していません。
減少が続くハリネズミ
ハリネズミは世界的に準絶滅危惧種に指定されており、英国国内では絶滅の危険が高い「危急種」に分類されています。2000年以降、個体数は30〜75%減少したとされ、人間の活動の拡大により、餌や隠れ場所の確保など、生き延びるための環境が脅かされています。