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PCゲーム市場がコンソールより伸びている理由について、Newzooのアナリストは「PCプレイヤーには選択肢が多い」と指摘

2026年10月31日 | #その他 | GamesRadar+

PCゲーム市場がコンソールより伸びている理由について、Newzooのアナリストは「PCプレイヤーには選択肢が多い」と指摘

市場調査会社Newzooでマーケットインテリジェンス部門ディレクターを務めるEmmanuel Rosier氏が、PCゲーム市場の成長について海外メディアGamesRadar+の取材に応じました。同氏は、PCではフリー・トゥ・プレイや長期運営型のライブサービスが多いことや、プレイヤーの選択肢が広いことなどが、コンソールとの差につながっていると語っています。

ビジネスモデルの違い

Rosier氏によると、PCゲームの収益の半分はマイクロトランザクションが占めています。PCにはフリー・トゥ・プレイのタイトルが多く、終わりなく続くライブサービスも多いためです。一方、コンソールでは今もプレミアム(買い切り)型が最大のビジネスモデルだといいます。

ただし、コンソールで売れているプレミアム作品の多くは、毎年出るスポーツゲームのシリーズや『Call of Duty』のような大型タイトルです。そのため、体験が「継続」していくという点では、ライブサービスに近い面もあるとのことです。同氏は「同じシリーズ内から生まれる継続的な収益と考えることもできる」と述べています。

PCではこの傾向が弱く、スポーツゲームの規模もかなり小さくなっています。Rosier氏は、これには「おそらくオーディエンスが関係している」と話しています。

PCでは新作やインディーが浮上しやすい

Newzooのレポートのように、毎月の最も収益が大きいゲームや最もプレイされたゲームを見ると、PCでは新顔やインディー作品が継続的にランクインしています。もっとも、上位10本にMinecraft、Fortnite、Robloxといった大型タイトルが並ぶ状況は変わりません。

例として挙げられているのが『Big Walk』です。PS5ではPlayStation Plusに含まれたことでユーザー数が伸びましたが、そのぶんPCでは収益が大きく上回ったとされています。なお、同作はBDSボイコットを理由にXbox向けの展開を見送っており、インディーの人気作Celesteも今回同じ対応を取ったとのことです。

Rosier氏は「PCプレイヤーには全般的に選択肢が多い」と述べています。インディーのパブリッシャーにとっては、まずSteamでPC向けに出し、成功すればコンソールに広げる方が容易だといいます。選択肢が多いぶん、大型タイトルへの集中がやや緩やかになるという見方です。

コンソールの伸び悩みとPCの勢い

Newzooは、ゲーム市場全体の成長を予測する一方で、コンソールの成長はPCやモバイルより緩やかになるとみています。コンソールはアジアで苦戦しており、特に任天堂とソニーの地元である日本以外で顕著です。一方、中国のような大規模市場ではPCゲームが好調です。

原文の筆者は、コンソールが価格面でも厳しい状況にあると指摘しています。新世代機が出れば、世代ごとに買い替えてきた層でさえ手が届かなくなりかねず、古参プレイヤーに代わる新規ユーザーも増えていないという見方です。

PCもAIデータセンター需要に由来する価格上昇に直面していますが、Newzooは「PCは成長を続けている」としています。Rosier氏は、家庭にコンピューターがある可能性が高いため、現時点ではPCの方が参入の壁は低いのではないかと推測しています。AIの影響については、少なくとも初期段階ではゲーマーにとってやや否定的だとの見解を示しました。

2026年予測の上方修正も

Rosier氏は、この2、3年のPCは「非常に良い波に乗っている」と語ります。2015年から2020年にかけてはPCがほぼ横ばいで、Fortniteなどのライブサービスに牽引されたコンソールが好調でしたが、現在は「その逆」だといいます。

同氏は「コンソールには上限があるが、PCは伸び続けている」とも述べました。チームとの議論では、一部のパブリッシャーのPCにおける上半期の業績が2桁台の高い伸びを示しており、2026年のPC予測を上方修正する必要がありそうだということです。

さらにRosier氏は、PlayStationが自社タイトルをPCで展開したことも一因とみています。現在は方針を戻したものの、ほぼすべての独占タイトルがPCで遊べたことで、PCに移るプレイヤーが増えたのではないかという推測です。

原文の筆者は、PCにも出来の悪い移植作、Windowsの不具合、細かい設定の手間といった問題があると認めています。それでも、自身を含め、PCでの遊ぶ時間が増えている人は多いとしています。