← 最新記事一覧

AnthropicがClaude Codeに既存ゲームの再現を避ける指示を追加、Opus 5.5向けプロンプトを更新

2026年11月01日 | #アップデート | IGN

AnthropicがClaude Codeに既存ゲームの再現を避ける指示を追加、Opus 5.5向けプロンプトを更新

AnthropicがAIアシスタントClaudeのアップデートで、特定の既存ゲームを再現しないよう促す新しいルールを加えました。Steamなどで問題になっているAI生成のクローンゲームへの対策とみられ、オリジナルのゲームを作りたい開発者にとっても関わりのある変更です。

Steam Next Festで広がったAI生成クローンへの不満

「AI slop」という言葉はここ数年よく聞かれていました。ただ、ValveがSteam Next Festを開始したあとは、ゲームコミュニティで特によく使われるようになりました。PCユーザーからは、すでにあるゲームだけでなく、体験版を公開したばかりのタイトルまで、手間をかけずに作られたクローンがフィードにあふれているという不満が相次ぎました。

開発者にとっては、数か月から数年かけた努力が脅かされかねない状況です。『Drunken Goddess Reflux』の開発元であるAlliance Artsや、Who Youのように、Steamでの体験版公開を取りやめ、非公開のプレイテストに切り替えた例もあります。事態は急速に悪化し、Valveも「この問題をどう解決するか考えている」と表明しました。

Claudeに追加された新ルール

Game Developerの報道によると、Anthropicが動いた証拠を最初に共有したユーザーの1人が、X/Twitterの投稿者でした。その調査では、Claudeに新しいルールを含むアップデートが入ったとされています。ルールの全文は次のとおりです。

「オリジナルのゲーム、ジャンルに沿ったゲーム、ユーザー自身のデザインや素材によるゲームは作ること。既存の特定のゲームを再現するものは、名前を変えたりオリジナルと称したりしていても作らないこと」

Game Developerの取材を受けたAnthropicは、同社の技術スタッフであるAddy Osmani氏の説明を示しました。Osmani氏は次のように述べています。

「Opus 5.5上のClaude Codeのプロンプトに2文を加え、他者の特定のゲームを再現しないようにしました。Claudeを使った知的財産の侵害は、当社の利用ポリシーに反するためです。オリジナルのゲーム、ジャンルのゲーム、自分のデザインや素材で作るゲームは、これまでどおり使えるようにする方針です。適切なバランスを保てるよう、今後も改善を続けます。その間、自分のものを作ろうとしてClaudeに断られた場合は、私まで連絡してください」

効果はまだ分からない

今回の変更の背景に、特定の出来事や理由があったのかどうかは明らかになっていません。

開発者やプレイヤーにとっては安心できる動きだと筆者は見ています。一方で、どれだけの効果があるかは今後を見る必要があるとしています。少なくとも、時間と知恵をかけて作られたゲームのアイデアをそのまま持ち出し、他人の成果で利益を得ようとする人にとっては、以前より難しくなるはずだとの見方です。

AIをめぐるゲーム業界の動き

ゲーム業界は、AIとの付き合い方を模索している最中です。Epic GamesのTim Sweeney氏は、生成AIを使ったゲームの開示をValveが開発者に求めるべきではないと主張してきました。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズで知られる桜井政博氏は、AI生成のゲームを「低品質な商品」にたとえています。VRChatの開発元も、AIコンテンツへの対応をめぐって最近批判を受けています。