プレイヤーを驚かせたゲームのどんでん返しエンディング10選、どの作品も初見では完全に騙された
2026年11月01日 | #ゲーム紹介 | Polygon
優れたどんでん返しのエンディングは、自分が何を遊んでいたのかという認識そのものを変えてしまいます。伏線を探してもう一度最初から遊びたくなる作品もあれば、会話や章タイトル、さらには手に持つコントローラーにまで手がかりを隠している作品もあります。ここで取り上げるのは、ホラーからパズルアクション、夢を題材にしたゲームボーイのアドベンチャーまで、30年ほどにわたる10本です。どれも初めて遊んだときには、すっかり騙されたという共通点があります。
なお、この記事ではこれらのゲームの結末に関するネタバレを含みます。
10位 Spec Ops: The Line(2012)
砂嵐が続いたドバイは、裕福な住民が去って高層ビルだけが空っぽのまま残る、埋もれた街になっています。避難支援のために残ったジョン・コンラッド大佐率いる第33大隊は、やがて連絡を絶ちました。プレイヤーはデルタフォース隊員のマーティン・ウォーカー大尉となり、部下2人とともに生存者の確認と脱出を目指します。冒頭のヘリコプターの追跡劇は、ありふれたミリタリーシューターのようです。これには理由があり、メインライターのウォルト・ウィリアムズ氏によると、「パワーファンタジー」を奪う前に、あえて王道らしさを保ちたかったとのことです。
どんでん返しは、コンラッドが最初から死んでいたことです。無線でウォーカーを導いていた男は、兵士にも民間人にも残酷な行為を重ねた責任を誰かに押しつけるために、ウォーカー自身が作り出した幻覚でした。ウォーカーはやがてコンラッドの遺体を見つけ、物語の最後に、重い意味を持ちうる選択を迫られます。
9位 BioShock Infinite(2013)
「少女を連れてこい。そうすれば借金は帳消しだ」。この依頼を受けるのが、借金を抱えた元ピンカートン探偵でウンデット・ニーの退役軍人、ブッカー・デウィットです。少女の名はエリザベスで、アメリカ合衆国から分離した空中都市コロンビアの塔に閉じ込められています。都市は預言者を名乗る独裁者コムストックの支配下で、雲の中を漂っています。ディレクター兼ライターのケン・レヴィン氏はエリザベスを本作の「感情の中心」と呼んでおり、ゲームは何時間もかけてプレイヤーに彼女を気にかけさせます。
どんでん返しは、ブッカーとコムストックが同一人物だということです。洗礼を境に2人へと分かれ、別々の道を歩んでいました。エリザベスはブッカーの娘アンナで、ブッカーの手にある「AD」の焼き印はアンナ・デウィットの頭文字でした。ループを終わらせるため、エリザベスはブッカーを洗礼の場面に連れ戻し、コムストックが生まれる前に彼を溺れさせます。
8位 Shadow of the Colossus(2005)
物語は、若者が遺体を鞍に載せて禁じられた地を馬で進む場面から始まります。亡くなった少女モノを、死者を蘇らせられるという地の果ての「祈りの神殿」へ連れてきたのです。そこでドルミンという声が取引を持ちかけます。神殿の偶像と同じ数の16体の巨像を倒せば、モノは生き返るというものです。若者ワンダーは、代償が大きいかもしれないと警告されますが、答えは「かまわない」の一言でした。
どんでん返しは、その代償が本当に重かったことです。巨像は封印されたドルミンの一部で、倒すたびにその欠片がワンダーの中へ解き放たれます。ワンダーは進むほどに青白く、暗い姿になっていきます。最後の欠片が解放されるとドルミンがワンダーに憑依し、その後の儀式を経て、モノが目を覚ますとワンダーの代わりに角の生えた小さな赤ん坊がいました。
7位 Silent Hill 2(2001)
ジェームス・サンダーランドの妻メアリーは3年前に亡くなりました。ところが彼のもとに、「二人の特別な場所」で待っているというメアリーの筆跡の手紙が届きます。ジェームスは湖畔の町サイレントヒルへ車で向かい、道が塞がれていたため徒歩で霧の中へ入ります。そこで出会うのは、モンスターのほか、疲れ切った女性アンジェラ、神経質な男エディ、そしてメアリーに驚くほどよく似た女性マリアでした。開発したコナミのTeam Silentは、本作を悲しみを描くホラーとして作りました。モンスターは人の精神が形になったもので、たとえばバブルヘッド・ナースは、アートディレクターの伊藤暢達氏がメアリーの病を連想させるようにデザインしました。
どんでん返しは、メアリーを殺したのがジェームス自身だったことです。彼は記憶を封じており、ゲームはその記憶を掘り起こしていく過程を描きます。付きまとう処刑人ピラミッドヘッドは、彼の罪悪感と罰を受けたい願望の表れです。結末はマリアやメアリーの手紙にどう接したかで変わり、サイレントヒルを去る結末もあれば、湖に車で突っ込む結末もあります。
6位 メタルギア ソリッド 3
時は1964年。1人の兵士が雲を抜けてソ連のジャングルに降下します。アメリカの特殊部隊員ネイキッド・スネークの任務は、亡命を望む科学者ソコロフの脱出を助けることです。小島秀夫氏による前日譚で、プレイヤーは食料を探し、茂みに紛れて身を隠しながら、最も疑心暗鬼が強かった冷戦下を進みます。ところが、スネークの師であるザ・ボスが亡命してソコロフを連れ去り、反乱を起こした大佐ヴォルギンの側につきます。スネークはその後始末のために送り込まれます。
どんでん返しは、ザ・ボスの亡命が政府の策略だったことです。彼女の真の任務は、スネークの手で死に、アメリカの潔白を示すことでした。最後の対決でスネークはそれを実行せざるを得ません。CIAは褒美として彼にビッグボスのコードネームを与えますが、スネークは真実を知っています。
5位 Dead Space(2008)
採掘船USGイシムラが、呼びかけに応答しなくなりました。惑星を砕くほどの採掘船が、岩だらけの採掘惑星エイギスVIIの上空で沈黙しています。エンジニアのアイザックは原因を調べるために派遣されますが、個人的な事情もあります。船の医療担当で恋人のニコルから救難メッセージが届いており、彼女を探したいのです。船内で彼が目にしたのは、虐殺され、怪物に変異した乗組員たちでした。惨劇の中心には赤い謎のオベリスク「マーカー」があり、人の精神を歪めています。アイザックはやがてありもしないものを見るようになりますが、混乱のなかでもニコルだけは見慣れた顔として現れ続けます。
どんでん返しは、ニコルがアイザックの到着前にすでに自ら命を絶っていたことです。マーカーが彼に幻覚を見せていました。意外な展開ですが、よく見ればゲームははっきりと示していました。12ある章タイトルの頭文字を並べると、「NICOLE IS DEAD」と読めるのです。
4位 Braid(2008)
Braidでは、あらゆるミスをボタン1つで取り消せます。主人公ティムは、自分の過ちも取り消せると言い張ります。スーツ姿のティムは、「恐ろしく邪悪な怪物にさらわれた」姫を救えばすべてがうまくいくと信じています。彼の家と各部屋は、人生のさまざまな章をたどって償おうとする姿を表しているようです。ただ話は単純ではなく、家の扉をくぐるたびに絵画のような別の世界に入り、そこでは世界ごとに異なる形で時間がねじ曲がります。動きに時間が連動する世界もあれば、特定の物が巻き戻しの影響を受けない世界もあります。各世界の終わりには使者が現れ、スーパーマリオブラザーズでおなじみの「姫は別の城にいる」という台詞を告げます。
どんでん返しは、最終面で時間が逆向きに流れ、物語の見え方が反転することです。姫はティムから逃げており、ティムが怪物だと思っていた騎士こそが、実は彼女を救おうとしていたのでした。
3位 Brothers: A Tale of Two Sons(2013)
コントローラー1つ、親指2本、兄弟2人。兄ナイアは左スティックと左トリガー、弟ナイーは右スティックと右トリガーで操作します。2人はトロルや巨人、山が登場する童話のような世界を旅して、死にゆく父を治す水を探します。兄は重いレバーを引いたり泳いだりでき、弟は狭い隙間を抜けられます。弟は目の前で母が溺れた経験から、水を怖がっています。本作の物語は意味の分かる台詞なしで語られるため、操作そのものが感情を伝える大きな役割を担っています。
どんでん返しは、終盤でナイアが亡くなることです。コントローラーの兄側の操作は反応しなくなります。弟は兄を埋葬して旅を終えようとしますが、1人では渡れない川にたどり着きます。ここで兄側のトリガーを押すと、弟は泳いで渡れます。ゲームはこの操作を促しません。単なるボタン操作ですが、それが何を意味するのかは、長年議論を呼んできました。
2位 ゼルダの伝説 夢をみる島(1993)
嵐で船が難破し、リンクはハイラルではないどこかの浜辺に流れ着きます。舞台のコホリント島は、ゼルダ姫もトライフォースも登場しない初のゼルダの舞台で、全体にどこか夢のような、場違いな雰囲気が漂います。愛らしい変わり者のNPCや、助言をくれるしゃべるフクロウがいる島の様子も、その印象を強めています。リンクは、島を出るには鯨のような巨大な生き物「風のさかな」を目覚めさせるしかないと告げられ、悪夢のボスが守る8つの楽器を集めることになります。
どんでん返しは、コホリントが風のさかなの見ている夢だということです。風のさかなを起こすと、島も島の住人もすべて消えてしまいます。冒険の途中にはそれをにおわせるヒントがいくつかありますが、愛着の湧いた島とキャラクターが最後に薄れていく悲しみが和らぐわけではありません。
1位 Planescape: Torment(1999)
「人の本質を変えられるものは何か?」。男は、扉の都シギルの霊安室の台の上で目を覚まします。記憶はなく、体は傷跡と刺青だらけで、浮かぶ頭蓋骨のモートが話し相手になります。「名無しの男」とだけ呼ばれる彼は不死身で、死ぬたびに自分が何者だったかを忘れてしまいます。序盤の目的は小さく切実で、自分の名前と過去を知ること、そしてなぜ死ねないのかを突き止めることです。
どんでん返しは、名無しの男を追う敵が、前世で行われた儀式によって切り離された彼自身の死すべき運命だということです。結末で、プレイヤーはこれまでの道中で出会い、対峙してきた相手が彼の過去の自分たちだったと気づきます。