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DualShockers筆者、BioWare閉鎖は長年の積み重ねの結果と主張 EAの介入を最大の要因に挙げる

2026年11月02日 | #その他 | DualShockers

DualShockers筆者、BioWare閉鎖は長年の積み重ねの結果と主張 EAの介入を最大の要因に挙げる

海外メディアDualShockersの筆者が、2026年10月に閉鎖されたBioWareについて、その衰退は長い年月をかけて進んでいたとする論評を掲載しました。筆者は、いくつもの判断の誤りやプレイヤー層への理解不足、親会社EAの要求への追従が重なった結果だと述べています。以下は、あくまで筆者個人の見方に基づく内容です。

全盛期とEA傘下入り

筆者によると、BioWareは1995年創業で、1998年の『Baldur's Gate』で大きく飛躍しました。DnDの世界をゲーム化した作品は新しい試みで、続編や『Neverwinter Nights』へと展開しました。その後の『Star Wars: Knights of the Old Republic』で、BioWareの名は広くゲーム業界に知られるようになったといいます。筆者は、それまでのスター・ウォーズのゲームは名場面をなぞるテーマパークのような作品が中心だったと指摘しています。同作はそこに深みのある物語を持ち込み、ゲーム史に残る展開も用意したと評価しています。

続く『Jade Empire』は大ヒット作でもシリーズ化された作品でもありませんが、筆者は唯一のマーシャルアーツRPGとして思い入れがあると述べています。同作の成功が、2007年のEAによる買収後に発売された『Mass Effect』につながったという流れです。筆者は、同作を従来にない規模の宇宙RPGだったと評価しています。

EAの方針転換と作風の変化

筆者は、衰退の始まりを『Mass Effect 2』に見ています。一般には同作がシリーズ最高傑作とされることも多いものの、筆者は初代にあった探索要素がほぼなくなり、肩越し視点のカバーシューターに寄ったと指摘しています。その背景には、EAが『Gears of War』の成功を見て、同様の要素を求めたことがあるといいます。作品は大成功を収めましたが、BioWare内では「自分たちの作品ではなくなりつつある」という感覚が生まれたと筆者は見ています。

一方、2009年発売の『Dragon Age: Origins』は、EAがあまり重視していなかった作品だと筆者は述べています。予算は『Mass Effect』より少なかったものの、初期のBioWareらしいCRPGの手触りがあり、暗く成熟した物語が高く評価されました。ただし、売上は『Mass Effect』ほど伸びなかったとしています。

その後の『Dragon Age 2』は、開発期間が16カ月しかなく、EAの要求による強い圧力のもとで作られたといいます。発売前のインタビューで開発者が語った「ボタンを押したら、何か凄いことが起きなければならない」という言葉を、筆者は路線変更の象徴として挙げました。戦略性の高かった戦闘はハックアンドスラッシュに近くなり、環境の使い回しや敵の種類の少なさも目立ったと批判しています。それでも作品が破綻しなかったのは、BioWareの脚本力のおかげだと述べています。

信頼の揺らぎとライブサービスへの傾斜

2012年の『Mass Effect 3』は好意的な評価が多かったものの、開発期間は18カ月ほどで、クランチの問題を抱えていたといいます。筆者自身はシリーズで最も優れた作品と考えていますが、新キャラクターのJames Vegaが受け入れられにくかったことや、過去作での選択があまり反映されなかったことを問題点に挙げています。さらに、当初は Reaper Queen やダークマターを絡めたより凝った結末が計画されていたものの、発売を優先して削られ、赤・緑・青の選択式エンディングになったと説明しています。DLC「Leviathan」で反発はある程度和らいだものの、ファンの信頼は戻らなかったという見方です。マルチプレイの強制的な位置づけも批判しています。

2014年の『Dragon Age: Inquisition』は、前2作の要素を融合させようとした作品です。筆者は、EAの流行追従によってMMOのような体験を目指した結果、サイドコンテンツが「おつかい」や「敵を一定数倒す」類いのクエストになったと述べています。トーンも次第に軽くなり、Iron Bullのように現代的な口調のキャラクターも出てきたため、中世的な雰囲気が薄れたと指摘しました。それでも同作はGame of the Yearを獲得しました。筆者は、物語やキャラクターには魅力があったと認めたうえで、BioWareらしい魅力が残っていた最後の作品だったと見ています。

『Mass Effect: Andromeda』と『Anthem』

2017年の『Mass Effect: Andromeda』は、約3年をかけて準備された待望の新作でしたが、「My face is tired」のネタが広まり、多くの人が手に取らなくなったと筆者は述べています。筆者自身は悪くない作品だと考えており、戦闘はシリーズ最高で、グラフィックも探索も優れていたと評価しています。一方で、トーンが軽すぎることや、主人公Ryderが Commander Shepard ほどの存在感を持たないこと、仲間への指示が事実上できなくなったことを問題点に挙げました。最大の弱点は物語で、敵のKettとRemnantにも魅力が乏しく、Reaperに匹敵する脅威がなかったとしています。

2019年にはライブサービスの流行を追う形で『Anthem』が登場しました。筆者は、BioWareらしい物語を仲間と楽しめるという構想自体は良かったとしながら、実際には敵AIの弱さや単調なミッション、薄い物語、出来の悪いルートシステムなどの問題があったと批判しています。ここでも短いクランチ期間が影響したとの見方です。同作を財政面でも大きな失敗と位置づけ、一部には楽しんだ人もいたと付け加えています。2021年の『Mass Effect: Legendary Edition』が、BioWareが愛された理由を思い出させたとも述べています。

『Dragon Age: The Veilguard』と閉鎖

筆者は、2024年の『Dragon Age: The Veilguard』をBioWareが復活する好機だったと見ています。しかし同作は、当初『Dragon Age: Dreadwolf』という名称で、開発コードネームは Project Joplin でした。より暗い作風で、Solasが主な敵役となる構想だったといいます。ところが2017年にEAがライブサービス化を決め、2021年には再び単独プレイ型へ転換したため、4年以上の作業を3年未満で作り直すことになったと筆者は説明しています。

その結果、同作は全体の方向性に一貫性がなく、ライブサービスの名残が軽いトーンやディズニー風の絵作りに表れたと筆者は批判しています。Solasは序盤で助言者的な立ち位置に退き、実際の敵役の描き方も不満だったとしています。Tevinterが奴隷制と抑圧の国として語られてきたのに、実際には問題がなさそうに見えた点も、世界観を損ねた例として挙げています。ゲームプレイはシリーズで最も楽しかったとする一方、敵の種類が乏しく、キャラクターを切り替えられない点は不満だったと述べています。

販売や評価は当初それなりに良かったものの、評判が広まるにつれてEAとBioWareの期待を大きく下回ったといいます。筆者は、EAがシリーズを理解しておらず、『Mass Effect』には大きな予算を割く一方、『Dragon Age』は限られた資源でやりくりしていたと見ています。

その後、BioWareは『Mass Effect 4』の準備を進めましたが、ゲームプレイトレーラーも出ないままで、2026年10月に閉鎖されたと記しています。

筆者が見る今後

筆者は、閉鎖は非常に悲しい出来事であるとしながらも、BioWareが20年以上前の傑作に支えられていた面があったことから、「良いこと」でもあると述べています。BioWareに近い存在だったSpidersも今年閉鎖されたと触れ、次の担い手として、『The Expanse』のゲームを準備しているOwlcat、元BioWare開発者が在籍し『Exodus』を開発中のArchetype Entertainment、そしてLarian Studiosの名前を挙げました。

BioWareが生んだシリーズに精神的な後継作や新たな行き先が現れることを期待するとしたうえで、筆者はEAがそこに関わらないよう望むと結んでいます。EAについては、芸術的なビジョンを理解せず、収益だけを見る会社だと批判し、BioWare衰退の最大の要因だと主張しています。