ソニーがPS5のシステムソフトウェア更新を配信、セキュリティ修正を実施 脱獄との攻防が続く
ソニーは11月2日、PS5向けのファームウェア更新「26.07-14.22.00」を配信しました。更新データの容量は1.267GBで、パッチノートには「システムソフトウェアにセキュリティ修正を行いました」と記載されています。ホームブリュー(自作ソフト)コミュニティによるPS5の脱獄の動きが続くなか、GTA 6の発売を前にした対応とみられます。
10月21日の14.20から11日での更新
今回の更新は、10月21日に配信された14.20のわずか11日後です。14.20のパッチノートにはセキュリティへの言及がありませんでしたが、最近の出来事への対応だと広く受け止められていました。今回はパッチノートでセキュリティ関連であることが明記されています。
脱獄をめぐるいたちごっこ
PlayStationのホームブリュー界隈では、この1カ月ほど、過去のファームウェア向けにPS5の脱獄が公開されて話題になっています。9月下旬には、ファームウェア7.00から13.60までのすべてのPS5に対応する脱獄が登場し、コミュニティに大きな衝撃を与えました。直前の1週間以内に更新していないPS5であれば、PS5 Proを含めて、この脱獄を利用できる状況だったためです。
脱獄されたPS5は本体を改造できるため、ゲームの違法コピーにつながる可能性があります。ソニーにとっても、PS5のセキュリティにとっても重大な問題です。
その後、一部のPS5ゲームでは、アップデートをダウンロードするのに、より新しい14.00のファームウェアが必要になりました。これを受けて、更新後のシステムソフトウェア向けに新たな脱獄を公開しようとする動きが再び活発になっています。
ホームブリュー側が最新ファームウェア向けの脱獄を目指し、ソニーが新しいファームウェアでセキュリティを強化すれば、また一からやり直すことになります。こうした「もぐらたたき」のような状況が続いています。
GTA 6への影響を懸念する声
発売まで1カ月を切ったGTA 6が必要とするファームウェアに対して脱獄が公開されれば、PS5版が違法コピーされるおそれがあります。さらに、PC向けに出回る可能性も指摘されています。
ホームブリュー界隈の著名なメンバーが最近、14.10向けの脱獄の証拠を示しました。ただ、その後のコメントからは、ゲームの実行ファイルを抽出(ダンプ)することはできなかったとうかがえます。
GTA 6の動作には少なくとも14.20が必要になると見る向きがあり、今回の更新により14.22が必要になる可能性もあります。11月19日までに、ソニーがさらにセキュリティ更新を配信することも考えられます。
ソニーに突きつけられた課題
問われているのは、ソニーがこのもぐらたたきに最終的に勝てるだけの対策を講じられるかどうかです。パブリッシャーやデベロッパーはPlayStationタイトルの保護をソニーに頼っているため、ソニーにとってはある意味で存続にかかわる問題です。さらに、高性能なAIモデルが登場したことで、その重みは大きく増しています。
IGNは以前、PS5のホームブリュー界隈で波紋を呼んだハッカーについても報じています。このハッカーは、見つけた脆弱性をコミュニティ向けに秘匿せず、ソニーに非公開で報告し、5万ドルの報奨金を受け取りました。