VR Chat運営、AI作品の明示を求めるコミュニティ投票の賛成95%を受け入れず Steamで評価が「賛否両論」に低下
2026年11月03日 | #その他 | DualShockers
VR Chatを運営するVR Chat Inc.が、AIで作られたアセット、モデル、マップの明示を求めるコミュニティの声に応じていないとして、批判を受けています。ユーザー投票では95%が明示に賛成しましたが、運営は機能を導入せず、これに反発したプレイヤーによるレビュー爆撃でSteamページの総合評価は「賛否両論」まで下がりました。
投票で95%が賛成も、機能は導入されず
DualShockersによると、ゲーム業界ではAIの利用が広がっています。その一方で、多くのオンラインストアやMODのワークショップでは、AI使用の申告が求められるようになっています。AIに反対する人が距離を置けるようにしつつ、利用したい人がツールを使うことも妨げない仕組みです。
VR Chatでも、他のコミュニティ作品をベースにして作られたAI作品が増えているとされます。プレイヤーはこうしたAI作品について以前から不満を訴えており、VR Chat Inc.は公式に対応しました。コミュニティの意見を集めるため、AI作品にその旨の表示をすべきかを問う投票を実施したのです。
結果は、AI作品の明示に95%が賛成するというものでした。それでもVR Chat Inc.は機能の導入を見送り、数千人規模のプレイヤーによるレビュー爆撃につながっています。記事執筆時点で、運営からの公式な反応は出ていないとのことです。
コミュニティに依存するVR Chat
VR Chatは、ゲームというよりも仮想空間の交流の場に近い作品です。多様な体験、プレイヤー、アートワークを受け入れられるよう、高い拡張性を備えています。ファンの創作は個性的で、集まりや発表会などの場でも工夫を凝らした使い方がされています。
新しい人との出会い、大規模なショーケース、世界各地の友人との交流など、用途はさまざまです。そのためVR Chatは、アクティブなファンが創作を続け、成果を共有する意欲を保てるかどうかに大きく左右されます。
記事は、あらゆるオンラインプラットフォームにはコミュニティの一定の満足が必要だとしたうえで、VR Chatはとくにコミュニティそのものが中心にあると指摘しています。ファンの不満が大きい現状では、離れたファンを取り戻すために運営が大幅な譲歩を迫られる可能性があるとしています。
筆者の見方
記事の筆者は、自身はVR Chatをプレイしていないと断っています。ただ、話題に上がるたびに、コミュニティが作った新しい仕組みや交流の場が紹介されているといいます。例として、デジタルの映画館、VR上のテーブルトークRPGやカードゲーム、一部のモデルやマップが持つ突飛な機能を挙げています。
筆者は、こうしたコミュニティ主導の創作が現代のゲーム界では維持しづらくなっているとしたうえで、質の高いMODに通じる魅力があると述べています。一方で、こうした創作の場もAIによる粗悪な作品に悩まされるようになっていると見ています。AI作品に関わりたくない人は多く、事前にそれを知らせないことは、今回の騒動を経て他のスタジオが繰り返さない失敗になるだろうというのが筆者の考えです。
また筆者は、VR Chat Inc.がこれほどの反発を放置するとは考えにくいとしています。公式の反応はまだないものの、AIを使った作品の流れを抑えるなど、方針を修正しても驚かないという推測を示しています。これはあくまで筆者の予想であり、運営が発表した内容ではありません。