← 最新記事一覧

Valve、Steamの審査遅延を受け公開前に最低5分のプレイを義務付けへ

2026年11月04日 | #その他 | Digital Trends Gaming

Valve、Steamの審査遅延を受け公開前に最低5分のプレイを義務付けへ

Valveは、Steamへの新作ゲームやストアページの申請が急増して審査が追いつかなくなっているとして、Steamworksの公式告知で審査要件の厳格化を発表しました。開発者には、審査を申請する前にSteam経由で自分のゲームを遊ぶことが求められます。

審査の遅れと新たな要件

Valveは告知の中で、ゲームとストアページの申請が大きく増え、審査プロセスが圧迫されていると説明しています。ゲームビルドの審査は通常3〜5日での完了を目標としていますが、現在は最大で12営業日かかるケースもあるとのことです。特に、同じ作品が繰り返し審査されることが、滞留の大きな要因になっているといいます。

新たな要件の1つが、Steam経由での5分間のプレイテストです。Valveによると、開発者がSteamからゲームを一度も起動しないまま提出されたと思われる申請があり、インストールや設定まわりの重大な問題が見つからないままになっていたそうです。

開発者は審査をリクエストする前に、Steamからゲームを起動して5分以上のプレイ時間を記録しなければなりません。このプレイは直近7日以内のものである必要があり、最後にアップロードしたビルドがそれより古い場合は、そのビルド以降のプレイが対象です。

Valveはあわせて、実績アイコンの欠落、Steamクラウドセーブの設定ミス、DirectXやVisual C++といった必須コンポーネントについても、追加のチェックを導入します。

ストアページ側も見直されます。メニュー画面のスクリーンショット、コンセプトアート、シネマティックを、正しくラベル付けすれば掲載できるようになります。ただし、実際のゲームプレイを示すスクリーンショットは、引き続き5枚以上が必要です。避けられるミスを審査待ちの列に入る前に開発側で見つけてもらうことで、列の混雑を和らげ、プロセスを効率化する狙いです。

AI生成コンテンツの増加との関係

今回の変更は、AIを活用したゲーム開発が広がる中での動きです。原文はこれをEpic Gamesが推進してきた流れと位置づけています。Redditに投稿された調査によると、2026年10月にSteamで公開されたゲームの49.9%が、何らかのAI生成コンテンツの使用を申告していました。2024年1月は1.7%でした。調査者は、ValveがAIの申告制度を導入して以降のSteamのリリース約6万3600本を調べています。ただし、この結果は開発者がAIの使用を正確に申告していることが前提です。

また、The Vergeによると、審査の長期化により、小規模な開発者がすでに発売日を守れなくなっています。Studio Daimonの『Food Devils』は、予定していたアーリーアクセスの開始に間に合いませんでした。パブリッシャーの2 Left Thumbsは、『Wheel Make It』に2週間近い遅れが出たと報告しています。

一部の開発者は、手間をかけずに作られたAI生成ゲームの流入が問題の一因だと見ています。一方でValveは、滞留の原因を直接AIのせいにはしておらず、申請数の増加と繰り返される審査を理由に挙げています。