Valve、Steamの提出前審査を見直し 通過しやすくする狙いでAIクローン乱立の対策には言及せず
2026年11月04日 | #その他 | GamesRadar+
Valveは、Steamに新作ゲームを登録する際の事前審査プロセスについて、最近数週間で実施した改善内容を公開しました。ストアページやビルドの審査への提出が急増したことへの対応としていますが、AIの利用そのものには触れていません。
審査要件の主な変更点
Valveによると、ここ数か月でストアページとビルドの審査への提出数が大きく増え、数週間かけて処理体制の拡充を進めてきたといいます。まだ課題は残るとしつつ、すでに反映した初期の改善点を紹介しています。目的は、より多くの開発者が最初のビルド審査を通過できるようにし、基本的な動作上の問題による再審査を減らすことです。
開発者には、提出するゲームをSteam上で最低5分間実行することが求められます。DirectXなど一般的な再頒布パッケージの確認も必要です。実績の準備と、対応している場合のSteamクラウドの動作確認も行わなければなりません。スクリーンショットの扱いについても変更がありますが、詳細は原文では触れられていません。
Valveは「上記の変更は、ゲームが最初の審査を素早く通過できるようにすることを目的としている」と説明しています。つまり、提出から承認までの時間は長くなるのではなく、短くなる見込みです。Valveは今後も提出プロセスの調整を続ける姿勢を示しています。
背景にあるAI生成コンテンツへの懸念
先日のSteam Next Festでは、AIを使ったゲームが目立ったとされています。元開発者のChet Faliszek氏は、ストアが「スロップ(質の低いAI生成物)に圧倒されている」と述べました。イベント後もクローン作品やバイブコーディングで作られたタイトルが次々と登場しているようです。
Valveはこの問題を認識しており、「低品質なゲーム」が増えていることは把握している一方、開発者が使う「ツール」について使うべき、あるいは使うべきでないと指図するつもりはないとしています。今回の更新でも、提出数の増加には触れていますが、AIへの言及はありません。
コミュニティの反応
今回の発表に対するコメント欄では、AI問題への懸念が目立ちます。あるコメントは「バイブコーダーは提出前に自分のゲームを実行すらしていないのか」と驚きを示しました。別のコメントは「エージェントが押し込んでいる魂のないAIスロップの『ゲーム』に、本当に何か対策をすべきだ」と訴えており、同調する声も多いとされています。
原文筆者は、今回の変更でSteamに並ぶ疑わしい作品が増えるのか減るのかは現時点では判断しにくいとしています。今後さらに変更が加えられる可能性が高いものの、内容は分からないとしたうえで、バイブコーディングによるコピー作品やAIスロップが減ることに期待を示しています。