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『Hope in the City』の主人公はバッジではなくスケッチブックで謎に挑む、11月11日発売

2026年11月06日 | #ゲーム紹介 | Xbox Wire EN

『Hope in the City』の主人公はバッジではなくスケッチブックで謎に挑む、11月11日発売

『Hope in the City』は、17歳の少女ホープ・ソンが、失踪した両親の行方を追う物語主導のミステリーアドベンチャーです。11月11日にXbox Series X|S、Xbox on PC、Steamで発売され、Xbox Game Passにも発売日から対応します。Xbox Wireでは、開発チームが調査の中心となるスケッチブックの仕組みと、その制作背景を紹介しています。

権限のない少女が選んだ調査方法

舞台は中国北東部の都市、瀋陽です。海外の美術学校へ旅立つ準備をしていたホープは、帰宅すると部屋が荒らされ、両親がいなくなっていることに気づきます。

ホープは従来の探偵とは違い、答えを求める権限を持たず、周囲の人々も話そうとしません。開発チームは「ホープのような人物はどう調べるのか」と考え、その答えとしてスケッチブックにたどり着いたといいます。

思考を自由に組み合わせる

瀋陽を歩き回るなかで、プレイヤーは手がかりを集め、会話をし、気づいたことをホープのノートに記録していきます。任意の2つの考えを組み合わせると、そこにどんなつながりが生まれるかを確かめられます。組み合わせが成功すると洞察や突破口となり、新たな会話や場所、手がかりが開かれます。得た情報をほかの人物のもとへ持ち込み、何を尋ねるかを選ぶこともできます。

この仕組みは、探偵ゲームへの愛着だけから生まれたものではないそうです。周囲の状況が選択肢を狭めるとき、選択とは何を意味するのかを描きたかったとのことです。ホープは思っていることを口にできず、他人を説得できない場面もありますが、ノートの中ならあらゆることを疑い、意外な関連づけをし、口には出せない考えも巡らせられます。行動は制限されても思考は制限されない、そこに最大の自由を与えたと説明しています。

「はずれ」の組み合わせも楽しく

初期のプロトタイプでは、無関係な観察を組み合わせてもホープが毎回同じ汎用的な返答をするため、数回見ると退屈になるという問題がありました。そこでライターが、調査が進まない組み合わせにも1つずつ個別の返答を用意しました。冗談を言ったり、ホープの人柄がのぞいたり、さりげないヒントにつまずいたりする内容で、間違いを恐れずに試してほしいという狙いです。

バランス調整には多くのプレイテストが必要でした。開発側が分かりやすいと考えた組み合わせが、プレイヤーには意外に難しいこともあり、ノートのインターフェースや手がかりを繰り返し改良したそうです。2つの考えがつながる気持ちよさを残しつつ、「不正解」も楽しめるものにすることが目標でした。

100点以上の手描きスケッチ

ノートは一般的なゲーム素材ではなく、ホープが実際に描いたように見えることを目指しています。アーティストのカリスタ・アントニオ氏は、100点以上の手描きスケッチを制作しました。各ページを、ホープが何に気づき、どう感じたかを捉えた素早い視覚的印象として描き、完成度の高いイラストにはしていないとのことです。

カリスタ氏は3Dアニメーターでもあり、ゲーム内のモデルやアセットで構図やポーズを3Dで組んだうえで、線画とデジタル水彩で仕上げました。

カリスタ氏自身もホープと重なる部分があります。中国系で、ホープと同じ17歳のときに芸術の道を志してアジアを離れ、カナダへ渡りました。その経験を、ホープの旅路の感情表現に生かしています。ホープの寝室の壁には、カリスタ氏本人の絵も飾られています。

作品情報

『Hope in the City』の開発はLofty Sky GamesとNAGA Gamesで、価格は19.99ドルです。瀋陽の街は単なる背景ではなく、ネオンサインや静かな路地を含め、独自の様式化された美術で描かれます。誰を信じてよいか分からないなか、ホープは自力で真実に近づいていきます。

開発チームは、2026年のGDC Best in Play受賞作『Sky of Tides』や、2024年のピーボディ賞にノミネートされた『Eternal Spring』を手がけたチームです。