2026年10月13日に発売の『プラネット ズー 2』のメディアレビューが公開され、Metacriticのメタスコアが集計されました。総合点数は「85 点」で「好評」という評価になっています。
2026年10月13日時点での集計内容となっており、採点対象のレビューは19件、最高は100点、最低は60点という結果でした。以下にレビューの総まとめを記載しているので購入の参考になれば幸いです。
※スコアは寄稿記事が増減して一定期間は上下しますが、大きく変動することは稀です。
水槽と鳥舎の追加で展示の幅が大きく広がった

『プラネット ズー 2』を象徴する光景といえば、水槽の中を通る来園者用のトンネルです。頭上や両脇をサメやカメ、魚の群れが泳ぐガラス張りの通路を歩く体験には、確かな魅力があります。水槽と鳥舎は本作における最大の追加要素であり、新たな動物種と専用の飼育エリアによって、前作の『プラネット ズー』では実現できなかった景観を作り出せます。
新しく追加された動物たちも、ゲームシステムへ自然に組み込まれています。水生動物や鳥舎で暮らす動物には専用の囲いや地形ツール、飼育設備が用意されているため、陸上の飼育エリアを青く塗ったり屋根を付けたりしただけには見えません。水槽では淡水と海水の両方を扱え、深い水域にすむ魚やサメ、カメも飼育できます。陸地と水域を組み合わせた展示が多いため、水没している囲い内の地形を直接編集できる点も便利です。ガラスのドームやネットで覆われた鳥舎もそこに暮らす動物に合わせて設計されており、給餌器や充実品も陸上エリアと同じように機能します。サンゴ礁の水槽や熱帯の鳥のドーム、サバンナの飼育エリアが並ぶ動物園は、柵だけで区切られていた従来の園と比べても、展示の幅がはるかに広がったと感じられます。
鳥や海の動物を飼育するにあたっては、新たに満たすべき条件も用意されています。ろ過システムには水槽の規模に応じた処理能力が求められますし、鳥舎は完全に閉鎖された空間に保たなければなりません。飼育エリアの境界に自然の障壁を一部使っていると屋根がうまく渡らず、できた隙間からインコが逃げ出してしまうこともあります。新しい飼育条件を把握していく作業が好きな方なら、特に水生動物の要素はその期待に応えてくれます。一方で、管理システムそのものの進化を期待していると、鳥の追加は物足りなく感じるかもしれません。主な変化といえば飼育エリアを大きなネットで覆うことにとどまるためです。鳥たちが大きく貢献しているのは、むしろ動物園の多様性という側面です。ウミワシやトラフズク、オオハシ、オナガダルマインコが加わることで、園内の見栄えは一段と変化に富んだものになります。こうした新要素は設計の自由度を広げてくれるものの、動物園の運営方法そのものを根本から変えるものではありません。
生き生きとした動物たちと気になるモデルのめり込み

動物たちのビジュアルは本作最大の見どころであり、プレイする最大の動機にもなっています。モデルは細部まで作り込まれ、アニメーションもそれぞれの種に個性を感じさせるほど表情豊かです。飼育エリアを歩き回る様子はもちろん、周囲の環境や餌のトレー、おもちゃに対する細かな反応が種ごとの違いを際立たせています。魚は群れを成して泳ぎ、色鮮やかな鳥はガラスのドームを飛び回ります。池で気持ちよさそうに泳ぐカワウソを眺めていると、手をつけていた作業を忘れて見入ってしまうほどです。ビジュアルは前作から明確に進歩しており、特定の1頭をしばらく追いかけて眺めているだけでも十分に楽しめます。カメラを水中へ寄せてから戻すとレンズに水しぶきがかかる演出も、自分で作った動物園とのつながりを実感させてくれます。
ただし、生きた動物を観察している感覚がふと途切れてしまう場面もあります。プレイ状況によってはモデルのめり込みが頻繁に発生し、木の上で寝そべっているように見えたジャイアントパンダにカメラを近づけると木の中に埋まっていたり、動物が岩や木、ほかの動物にめり込んだりします。一部の鳥についても、ときおり動きがぎこちなくなる瞬間がありました。普段のアニメーションがうまく生み出している魅力を、こうした不具合が損ねてしまうのは惜しい点です。
周囲を取り巻く景観については、また別の話になります。近年の他の経営シミュレーションと比べると景観の仕上がりが見劣りする場面もあり、やや漫画的で絵本のような見た目にとどまっているため、真の次世代ゲームと思わせるほどの強いインパクトには欠けています。それでも、丁寧に作り込んだ飼育エリアが夕日に照らされる光景は美しく、少し様式化された周囲の世界の中だからこそ、動物たちがいっそう生き生きと際立って映ります。細かな不具合や景観の好みを踏まえても、動物たちが持つ魅力そのものが帳消しになるわけではありません。
自由自在なサイズ変更と習熟が求められる建築ツール

本作をプレイするもうひとつの大きな理由が、充実した建築ツール群です。オブジェクトはグリッドに縛られず自由に配置でき、景観オブジェクト同士を重ねてめり込ませることもできます。今作ではすべてのオブジェクトの大きさを自由に変更できるため、岩ひとつをとっても小石ほど小さくしたり、2階建てバスほど大きくしたりと自在に扱えます。使いこなすための操作さえ覚えれば、並外れた自由度で細部の調整を楽しめます。
もちろん、すべてを一から自力で作る必要はありません。既製の設計図を活用すれば、建物や飼育エリアを素早く配置して手軽に拡張できます。自作にこだわりたい方には、建築パーツや膨大な種類の景観オブジェクト、地形ブラシが揃っており、各オブジェクトの位置や大きさを細かく調整できます。装飾のない飼育エリアでもペナルティーはないため、飾り付けにどこまでこだわるかは自分次第です。その一方で、徹底的に作り込みたい人向けのツールもしっかり用意されています。動物園全体を含む共有作品を利用すれば、作業の手間を省いたり、さらに手を加える土台にしたりもできます。
biome brushesは、造園に伴う単調な反復作業を大幅に減らしてくれます。岩や木、茂みを1つずつ手作業で置く代わりに、地形の上でブラシを動かすだけで、その環境に合った植物や岩などをまとめて配置できます。地形を作り変える作業も簡単になりました。湖を掘ったり丘や山を盛り上げたりできるうえ、動物によって適した地形が異なるため、造園作業そのものが動物たちの世話にもつながります。通路設計システムと柵のスナップ機能のおかげで、基本的な配置も前作よりずっと整えやすくなっています。
これだけの奥深さを使いこなすには、やはりそれなりの慣れが必要です。最も精密な調整を行うには操作方法をしっかり頭に入れる必要があり、別のインターフェースを使い始めるたびに、同じように操作を覚える負担が再び生じてしまいます。
保全に深く向き合う一方で手応えの薄い資金繰り

『プラネット ズー 2』は動物とその保全活動に真剣に向き合っており、その姿勢が日々の動物園管理に、事業の運営を超えた目的を与えています。絶滅危惧種を繁殖させ、動物を育てて野生復帰に向けた訓練を行い、適した個体を環境再生の進む野生動物保護区へ送り出していきます。教育や動物福祉、保全に対する本作の楽観的な姿勢は誠実なものであり、日々の維持管理に追われているときでも、その先に目指すべき大きな目標を感じさせてくれます。
ゲームの各システムは、動物園を個別の見どころの集まりではなく、互いにつながり合うひとつの生態系として扱うよう求めてきます。動物には適切な気温や地形の種類、植物、飲み水、仲間の数、雌雄の比率、寝床が必要で、サブメニューには健やかに暮らすための条件が具体的に表示されます。池にはろ過システムにつながったポンプが必要であり、獣医は病気の動物を治療して新しく来た動物を検疫し、清掃員はごみを片づけて園内で動物を運びます。来園者側も食べ物や飲み物、トイレ、休憩、そして学ぶ機会を求めており、教育によって評判が高まればさらに多くの客が訪れます。時間に余裕があって細かな調整が好きな人なら、この奥深さに確かな意味を感じて何十時間でも遊び続けられます。しかし、細部まで管理することにあまり耐えられない人にとっては、飼育エリアの手入れは面倒な作業になりがちです。特に、景観にめり込み続ける小さなオブジェクトを選択して問題を直さなければならないときは、負担を感じやすくなります。
資金面の仕組みに関しては、手応えがかなり弱めです。基本を理解して動物園がひとたび軌道に乗ってしまうと、資金は簡単に貯まり、深刻な問題はめったに起きません。店を数軒出し、寄付箱をいくつか設置して適切にスタッフを配置し、ときどき入園料を見直すだけで、収入が途切れることはありません。飼育エリア作りに専念して経営を放っておいても、動物が逃げ出して来園者が出口へ走るような状況でさえ、動物園は10万の黒字を維持できるほどです。難易度設定は用意されているものの、それによって経営の緊張感がしっかりと戻るとは感じられません。動物園の運営が長く続くにつれて、直面する課題は収支ではなく、動物と飼育エリアの世話そのものへと移っていきます。
基礎から学べる構成と人によって分かれるシナリオ目標

最初に遊ぶなら、キャリアモードから始めるのが最適です。開始時に『プラネット ズー』のプレイ経験があるかを尋ねてくれ、それに合わせて説明を調整してくれるため、初心者でも数多くのシステムを理解しやすくなっています。
構成自体はシンプルです。各地の動物園を順に移りながらそれぞれを再建し、Bronze、Silver、Goldの目標達成を目指していきます。これによって取り組むべきことが明確になり、進行に応じて動物種や設備が順次アンロックされていきます。序盤のチュートリアルミッションこそ退屈に感じられるものの、その後のミッションでは要求水準が高まり、手引きが減っていくことで、通常のセーブデータでも役立つ高度な考え方を教えてくれます。舞台となる動物園の景観は見事で、Chinaの山中を舞台にした壮観なロケーションもあります。決まった道筋に沿って遊ぶのが好きな人なら、キャリアモードは満足感のある体験を与えてくれます。一方で、独創的なシナリオ目標を求める人にとっては、借金を抱えた動物園や敷地が足りない動物園といった目標は、日常的な管理業務の延長のように感じられることもあります。
階層が深くクリック数の多いメニューは最大の難点

インターフェースの使い勝手は、本作における最大の難点です。ほぼすべての操作で入り組んだ階層メニューをたどる必要があり、簡単な作業であってもクリックが数回余計に必要だったり、無用にわかりにくかったりします。動物を購入してそのまま飼育エリアに配置することはできませんし、適切な種類の水が入った水槽を自動的に作ることもできません。大きな囲いへの変更をゲームが受け付けないときも、何が問題なのかを簡潔に説明してくれない不便さがあります。景観オブジェクトを探す際にも、そのアイテムが入っていそうにないカテゴリーまでスクロールしなければならないことがあります。検索欄は役立つものの、アイテムの名前をあらかじめ知っている場合に限られます。こうした煩雑な手間はどれもゲームの奥深さを生み出さず、日常の作業を遅くしているだけです。
チュートリアル中はクリックする場所が強調表示されますが、それが終わると、情報が詰め込まれたインターフェースは慣れるまでかなり頭の痛いものになり得ます。適切なサブメニューへ直接移動できるショートカットボタンや、あらかじめ作られた飼育エリアの存在は助けになりますし、操作に慣れてくればインターフェースも確かに使いやすくなります。メニュー操作の多いインターフェースに辛抱強く付き合える人なら、この障壁はプレイ時間とともに小さくなっていくはずです。そうでなければ、メニューをたどる作業は、楽しさよりも疲労感が勝ったままになるかもしれません。
コントローラー操作への対応は、予想以上に健闘しています。メニューは方向パッドで操作し、アナログスティックでカメラを動かせます。Steam Deckではすべての機能を使えるうえ、コントローラーのショートカット操作によってメニュー移動を素早く行えます。それでも、キーボードとマウスのほうが操作しやすいのは確かです。自作の景観を精密に組み上げることが主な目的なら、コントローラーでは十分な精度を得られない可能性があります。また、テレビ画面で遊ぶ際には、小さなヒントやラベルが離れた場所から読みづらい点も気になります。
細かなバグによる中断と環境に左右される動作パフォーマンス

バグの存在は、建築や管理に専念するうえで妨げになりがちです。目に見える逃走経路もないのに動物が囲いから逃げることがあり、ある例では柵の下の地面をすり抜けて外に出ていました。キー設定が失われてしまったり、セーブデータを読み込み直すと目標を達成できなくなったりすることもあります。飼育エリアの問題を解決した後も警告表示が繰り返し出たり、間違って置いた壁がどうしても削除できなくなったりと、建築への集中を乱すトラブルは少なくありません。もっとも、発生頻度には環境によって大きな差があり、ほぼ完全に安定して遊べる場合もあります。バグが起きたとしても、プレイそのものが破綻するというよりは、快適な体験の流れがその都度中断されてしまうといった性質のものです。
PCでのパフォーマンスはおおむね満足できる水準にあり、Frontierの過去の経営シミュレーションよりも安定しています。それでも、推奨環境を満たしているPCであっても、動作の滑らかさは動物園の複雑さに左右されます。特にレイトレーシングを使う設定は負荷が高く、高いフレームレートを得るにはアップスケーリングの併用が欠かせません。Steam Deckでは、30 FPSを上限とする専用プリセットでおおむね安定して動作するものの、園内を移動したりズームしたりするとフレームレートが落ちてしまいます。来園者数を抑えて設定すればCPUの負荷が軽くなり、十分に楽しく遊べます。
遊びの息抜きになる一方で底の浅さも感じる野生動物保護区

野生動物保護区は、本作に加わったもうひとつの新モードであり、その価値はゲームに何を求めるかによって変わってきます。保護区には独自のbiodiversity ratingsが設定されており、動物や植物の種を増やし、外来種の侵入を防ぐことで評価が向上していきます。これによって、保護区には生態系に関する独自の目標が生まれています。長く遊び続けているメインの動物園から離れる息抜きにもなり、遊びの変化や繰り返し遊ぶ楽しみを加えてくれます。サバンナで自らバギーを運転し、動物に近づいて野生の姿を撮影できる点も魅力的です。
しかし、そこで腰を据えて長く遊び続ける理由を求めるなら、主に歩き回って写真を撮るだけの、ゲーム要素を加えた地形エディターのように感じられることもあります。提示された目標を終えてしまうと、プレイヤーを引き留める要素はほとんど残されていません。主に動物園を作りたい人であれば、保護区を長時間過ごす場所としてではなく、ときどき訪れる息抜きとして扱うことになるはずです。
地域による偏りが残る発売時点の動物ラインアップ
発売時点のラインアップには、誰の目にも明らかな穴があります。North America、South America、Australiaの動物は大半がそろっておらず、全体の総数に落胆するプレイヤーがいるのも事実です。実際のプレイ感覚としては、フランチャイズモードで動物種が徐々にアンロックされ、陸・海・空にまたがる種類が登場するため、動物園で動物が不足していると感じることはそう多くありません。今後さらに動物種が増える可能性は十分にありますが、それはあくまで期待であって、確定した約束ではない点には注意が必要です。
UIやバグの課題を越えた先にある動物園作りの確かな醍醐味
『プラネット ズー 2』は優れた続編であり、生きていると感じられる個性豊かな動物のために意欲的な飼育エリアを作りたい人なら、気軽に勧められる作品です。水槽と鳥舎の追加は、動物園で実現できる表現の幅を大きく広げてくれました。建築ツール群は奥深く精密で、保全を重視する姿勢が、数多くのシステムに明確な目的を与えています。初心者にとっても、プレイ経験に合わせて説明を調整してくれるキャリアモードから始めれば、無理なく入りやすいと感じられるはずです。
購入を検討するにあたって最も重く見るべきなのは、情報が詰め込まれ、クリック数の多いインターフェースの仕様です。その次に、軽い不便から繰り返される中断まで幅のあるバグと、動物園が軌道に乗ると難しさを失ってしまう資金管理のバランスが挙げられます。階層メニューにあまり耐えられない人や、コントローラーで細かな景観を作るつもりの人、保護区に長く興味を保てることを求める人、特定の地域の動物を待っている人にとって、こうした点は特に重要な判断材料になります。メディアの間でも、野生動物保護区が時間を過ごすのに魅力的な場所なのか、それとも作り込みの足りないサブモードなのか、細かな飼育エリアの管理やキャリアモードの目標が夢中になれるものなのか単調な作業なのか、そしてコントローラー操作で本作が求める精度に応えられるのかについて、評価が分かれました。
メニューの操作を覚える気があるなら、その先には確かな楽しみが待っています。『プラネット ズー 2』の最高の瞬間は、自分自身の手で作り上げた景色の中にあります。ガラス張りのトンネルを歩く来園者を、魚やサメが取り囲む光景です。そこにたどり着くまでには手間がかかりますが、本作にはそれだけの価値が確かにあります。








製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル名 | プラネット ズー 2 |
| 原題名 | Planet Zoo 2 |
| ジャンル | シミュレーション, ストラテジー, ファミリー, 教育 |
| プラットフォーム | PC(Steam), PlayStation 5, Xbox Series X|S |
| 発売日 | 2026年10月13日 |
| 価格 | Steam ¥6,200 / PlayStation ¥5,610 / Xbox ¥5,600 |
| 体験版 | なし |
| 公式サイト | — |
| 開発元 | Frontier Developments |
| 発売元 | Frontier Developments |










