『BALL x PIT』メタスコア評価・メディアレビュー

Devolver Digitalより2025年10月16日に発売された、PlayStation 5、Xbox Series X/S、Switch、Switch2、PCに対応するアクション・ローグライト『BALL x PIT』のメディアレビュー総まとめページです。

総合評価

『BALL x PIT』
スコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー問題あり

『BALL x PIT』は、「ブロック崩し」「ローグライト」「拠点建設」という3つの異なるジャンルの要素を組み合わせたゲームとして評価されています。この独特なゲームシステムが、繰り返し遊びたくなる中毒性の高いゲームプレイを生み出しているという意見が複数のメディアで見られます。

評価される理由として、単純明快なブロック崩しのアクションに、プレイするたびにキャラクターを成長させるローグライト要素と、永続的な能力強化が得られる拠点建設の要素が連動している点が挙げられます。1プレイが15分程度と短く、失敗しても何かしらの資源を得て拠点を強化できるため、プレイヤーは常に成長を感じながら気軽に再挑戦できる構造になっています。

具体的なゲームの流れとして、プレイヤーはボールを発射して敵の群れを倒し、経験値を得てレベルアップします。レベルが上がると、炎や氷といった特殊な効果を持つボールや、補助的な能力を獲得できます。さらに、特定のボールを最大レベルまで育てると、それらを「融合」させて全く新しい強力なボールを作り出すことが可能です。このシステムにより、画面が大量の弾やエフェクトで埋め尽くされる派手な戦闘が楽しめます。一方で、アクションパートで集めた資源を使って拠点を開発し、キャラクターの基礎能力を恒久的に上げたり、新しいキャラクターを解放したりします。しかし、この拠点開発は進行が遅く、資源集めの操作が煩雑で作業的に感じられるという指摘もあります。また、ゲーム序盤は画面上の情報量が多すぎて、状況を把握するのが難しいと感じる場合があるようです。

総じて『BALL x PIT』は、古典的なアーケードゲームの楽しさに、ランダムな強化を選びながら進む現代的な成長システムを組み合わせることで、プレイヤーを惹きつけるゲーム性を作り出しています。ただし、永続的な強化要素の進行には時間がかかり、人によっては繰り返し作業と感じられる側面も持ち合わせています。

評価ポイント

多くのメディアで評価されているポイント

ブロック崩し、ローグライトの成長要素、拠点建設という異なるジャンルの面白さがバランス良く融合しており、これが「あと1回だけ」と思わせる病みつきになるゲームサイクルを生み出しています。プレイヤーはボールの進化や融合を試し、数百通りもの組み合わせから強力なシナジーを発見することで、画面が派手なエフェクトで埋め尽くされる爽快感を味わえます。アクションパートと拠点での永続的な強化が連動しているため、常に成長している感覚が得られます。1プレイが15分程度と短く、失敗してもすぐに再挑戦できる手軽さも、つい長く遊んでしまう要因となっています。

  • 混乱と集中が両立するゲームプレイ
    • 最初は画面上の情報量が多く混乱しますが、すぐに何をすべきか把握できるようになり、ゲームに集中できます。BGMも状況に合わせて変化し、プレイヤーの気分を盛り上げます。
  • 簡単なルールと奥深い戦略性
    • 「ブロック崩し」がベースになっているため基本的なルールや操作はすぐに覚えられますが、アンロックされるキャラクターやアイテムの種類が豊富で、それらの組み合わせを突き詰めていくと奥が深い設計になっています。
  • 60種類以上のボールが生み出すビルドの多様性
    • 60種類を超えるボールを組み合わせて融合させるシステムがあり、爆発的な効果を試すことができます。例えば、『Burn Ball』と『Freeze Ball』を組み合わせると、敵を足止めしつつ大ダメージを与える『Freezing Flame』が作れるなど、予期せぬ強力な組み合わせを発見する楽しみがあります。
  • ボールの融合によるインベントリ圧縮と思考の楽しさ
    • レベルを最大まで上げたボール2つを融合させると、両方の特性を引き継いだまま1つのスロットにまとめられます。これによりアイテムの所持枠を圧縮でき、さらに新しいボールを拾う余地が生まれるため、どの能力を組み合わせるか考える戦略的な面白さがあります。
  • キャラクター固有の能力によるゲーム体験の変化
    • アンロックできる15種類以上のキャラクターは、それぞれが全く異なる能力を持っています。ボールを画面上部から発射するキャラクターや、ゲーム自体がターン制に変わるキャラクターなどが存在し、使用キャラクターを変えるだけで別のゲームのような体験ができます。
  • 拠点の配置を考えるパズル的なメタゲーム
    • アクションパートの合間に、集めた資源で拠点を建設できます。建物を建てるとキャラクターが恒久的に強くなるなどのボーナスがあります。資源はキャラクターをボールのように弾ませて回収しますが、建物の形が特殊なため、効率よく資源を集めるにはどう配置するかを考えるパズル要素も楽しめます。
  • プレイヤーを助ける便利な機能
    • ボタン一つでボールを自動で発射したり、ゲームの速度を上げたりと、快適に遊ぶための機能が充実しています。また、レベルアップ時には今持っているボールと相性の良い組み合わせのヒントが表示されるため、攻略情報を見なくても強力なビルドを考えやすくなっています。
  • 小気味よいサウンドデザイン
    • ボールが跳ねたり、ブロックを壊したりするときの効果音が心地よく作られています。ボールの物理的な動きと音が組み合わさり、破壊の爽快感を高めています。
  • 見やすいゴシック調のビジュアル
    • ゴシック調の雰囲気で統一された、シンプルながらも見やすいグラフィックが特徴です。ピクセルアートと3Dを組み合わせることで、アクションが激しくなっても画面上の状況を把握しやすくなっています。
  • クリア後も遊び続けられる豊富なコンテンツ
    • クリア後も、より高い難易度に挑戦できる「New Game+」や、最速クリアを目指すモードなどが用意されています。また、各ステージを複数のキャラクターでクリアしないと次のレベルが解放されないといった条件もあり、長く遊び続けられるように作られています。
  • 3つの要素でプレイヤーの腕が試される
    • このゲームには複数の上達要素があります。ボールの軌道を予測して狙う「操作スキル」、ランダムに手に入るボールから最適な組み合わせを考える「ビルド判断力」、拠点の建物を効率よく配置する「最適化の思考」の3つが絡み合っており、プレイヤーが上達していく楽しみがあります。

不評ポイント

多くのメディアで不評なポイント

永続的なアップグレードに必要な拠点建設は、プレイヤーにとって進行が遅く、面倒に感じられることがあります。資源はランの終了後にミニゲームで集めますが、建物の配置を最適化する必要があり、特にコントローラーでの操作は煩雑です。アップグレードには多くの資源が必要で、各ステージを全キャラクターでクリアする必要があるなど時間がかかるため、この繰り返しが面白くないと感じる人もいます。

  • 序盤は画面の情報量が多く、状況を把握しづらい
    • 敵や自分の弾、アイテムなどが入り混じり、特にボス戦では画面が見づらくなることがあります。
  • 複数のシステムの関連性が分かりにくい
    • 拠点建設や資源集めが、メインのアクションパートにどう影響するのかを理解するまでに時間がかかります。特に拠点作りは、効率的な配置を把握するのに試行錯誤が必要になります。
  • ストーリー性が薄く、プレイを続ける動機になりにくい
    • 物語と呼べるものはほとんどなく、ゲームの背景設定も大まかなものにとどまっているため、ストーリーを重視するプレイヤーには物足りません。
  • 一部の操作がコントローラーではやりにくい
    • 特に拠点での建物の移動などは、コントローラーでの操作が煩わしく感じられる場面があり、マウスとキーボードでのプレイが前提のように感じられます。
  • ピクセルアートと精密な回避アクションの相性が悪い
    • 敵の弾を精密に避けることが求められる場面で、ピクセルアートの見た目では当たり判定が分かりにくく、理不尽に感じることがあります。
  • 火力が重視されすぎているため、ビルドの自由度が低い
    • 敵を倒すのに高い火力が求められるため、結果的にダメージ効率の良い武器やパワーアップを選ばざるを得なくなり、使えるビルドが限られてしまいます。
  • 長時間のプレイで手首などに負担がかかりやすい
    • 照準を合わせ続ける操作が中心となるため、長時間プレイすると手首や指に疲れがたまりやすいです。
  • ハードウェアによっては動作が不安定になることがある
    • エフェクトが多い場面ではフレームレートが低下することがあり、特にNintendo Switchの旧型機ではその傾向が顕著に見られました。
  • 終盤になると拠点の管理が作業的になりがち
    • 拠点の開発に慣れてくると単調に感じられるようになり、また、全キャラクターでステージをクリアしていく過程が作業のように感じられることがあります。
  • 戦術よりも単純なステータス強化が重視されがち
    • ゲームを進めるために結局はキャラクターのステータスを上げることが中心となり、戦略を工夫する面白さが薄いです。

製品情報

項目概要
タイトル (日本語)BALL x PIT
タイトル (英語)BALL x PIT
ジャンルアクション,ローグライト,アーケード,シューター,シミュレーション
開発元 (Developer)Kenny Sun
販売元 (Publisher)Devolver Digital
発売日2025年10月16日
プラットフォームPlayStation 5,Xbox Series X/S,Switch,Switch2,PC
プレイ人数1人
日本語(インターフェース)対応
日本語(字幕)対応