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『ウィッチャー3』ゲラルト声優、開発の「感情なし」指示に反発! プレイヤーの共感を生む人間性を守った制作秘話が明らかに

2026年08月11日 | #ゲーム #アプデ | GamesRadar+

『ウィッチャー3』ゲラルト声優、開発の「感情なし」指示に反発! プレイヤーの共感を生む人間性を守った制作秘話が明らかに

大ヒットRPG『ウィッチャー3 ワイルドハント』の主人公ゲラルトの演技について、開発元のCD Projekt Redは当初「感情をなくしてほしい」と指示していたものの、彼の声を担当するダグ・コックル氏が「彼は感情的な存在だ」としてこの方針に異を唱えていたことが明らかになりました。コックル氏は、プレイヤーがキャラクターに共感するためには感情が不可欠だと主張し、開発側も最終的にその解釈を受け入れたとのことです。

ゲラルトの人間性を巡る開発と声優の攻防

コックル氏は、米メディアTom's Guideのインタビューで、2018年に語った内容を改めて強調しました。CD Projekt Redはゲラルトを「感情のないキャラクター」として描きたかったようですが、コックル氏自身は「ゲラルトが感情を持っていないとは一度も信じていなかった」と述べています。彼がゲームの収録を始めた当初、原作小説やポーランドのテレビ版を未読だったため、ゲラルト像は開発チームからの情報がすべてでした。最も頻繁に受けた指示は「感情はなし、ダグ。感情はなし。フラットに」というものだったそうです。

プレイヤーの共感を呼ぶゲラルトの感情

しかしコックル氏は、開発側の意図を理解しつつも、ゲラルトの人間性を完全に失うことには同意できませんでした。彼が言うには「まったく感情のないキャラクターに、どうすれば私たち人間が共感できるでしょう?私たちは感情のない生き物ではありません」。役者にとって感情は物語を伝える上で非常に重要な要素であり、ゲラルトについても「もちろん理解しています、努力しています。でも彼には何らかの感情的な生活がなければ、なぜ私たちは彼を気にかけるのでしょうか?」と考えていたそうです。コックル氏は、ゲラルトが感情を抑圧していること、そして完全に無感情ではない「彼自身の二面性」を意識して演じていたといいます。ゲラルトは感情的な存在であり、感情を持っているものの、それによって行動が左右されないよう強く努めている、というのが彼の解釈です。このことは、養女であるシリを守るためにゲラルトが何度も決断を下す姿からも明らかです。『ウィッチャー3』全体のストーリーにとっても、これは極めて重要な要素です。「もし彼に感情がなければ、そうした選択はしないでしょう」とコックル氏は指摘しています。

シリーズを通して変化したゲラルト像

コックル氏によると、シリーズが進むにつれてCD Projekt Redのライター陣も彼の解釈に理解を示し、「ゲラルトは感情的な存在でありながら、少し機械的な部分も持ち合わせている」というアイデアに自信を持つようになったとのことです。これは『ワイルドハント』から『血塗られた美酒』に至るゲラルトの旅を見れば納得できますし、キャラクターにも十分に表れています。今後リリースされるDLC『Songs of the Past』で、ゲラルトがどのように描かれ、どのような声を聞かせてくれるのか、期待が高まります。