『ウィッチャー』ゲラルト声優ダグ・コックル氏、自身の声を無断利用するAIプラットフォームに「訴訟も辞さない」と強い姿勢を表明!AIによる声の悪用と倫理問題に警鐘
2026年08月12日 | #ゲーム #ニュース | IGN
人気RPG『ウィッチャー』シリーズの主人公、ゲラルトの声を担当するベテラン声優のダグ・コックル氏が、自身の声を無断で利用するAIプラットフォームに対し、もし可能であれば訴訟を起こし、徹底的に戦う意向を表明しました。自身の声がAIによって複製され、ゲラルトが不適切な発言をする可能性に強い懸念を示しており、これは単なる技術的な問題ではなく、声優の尊厳に関わる倫理的な問題であると訴えています。
AIによる声の悪用への強い危機感
コックル氏は、自身の声がAIによって複製される現状を「人生最大の悩みの種」と表現しています。特に懸念しているのは、AIがゲラルトに人種差別的、女性蔑視的、あるいは極めて政治的な発言をさせる可能性です。万が一、AIが生成した不適切な発言が広まり、一部の人がコックル氏本人が発言したと誤解した場合、彼のキャリアだけでなく、キャラクターのイメージにも深刻なダメージを与えかねません。
倫理的な問題と声優への影響
コックル氏は、AI技術がNPCの背景音声などに使用され始めている現状を指摘し、それがかつては人間が行っていた仕事であることに言及しています。AIが人間の声をデータベースに取り込み、本人が発言していない内容を生成することには倫理的な問題があり、これに対して多くの議論が交わされているとのことです。数年前、自身のゲラルトの声をAIデータベースにアップロードしないかと打診された際も、コックル氏は断固として拒否したと明かしています。これはAIが嫌いだからではなく、メインキャラクターの声を担当する声優の場合、ファンによる「声の盗用」が頻繁に発生しており、それを監視するだけでも莫大な労力が必要になるためです。ファンが善意でMODを制作する際にも、AIで声を生成することで、声優の収入を奪うことにも繋がると訴えています。
偽情報拡散のリスク
コックル氏は、AIの悪用が単なる商業的な問題に留まらず、政治的、倫理的に悪質な用途に使われる危険性についても警鐘を鳴らしています。ゲラルトの声や自身の声が、人種差別的な内容や社会的に不適切な意見の拡散に利用される可能性は、フェイクニュースや偽情報の問題とも直結し、非常に危険であると考えているとのことです。AI自体が悪なのではなく、それを使う人間が問題であると強調しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 声優 | ダグ・コックル |
| 担当キャラクター | ゲラルト(『ウィッチャー』シリーズ) |
| 主な懸念 | AIによる声の悪用、偽情報拡散 |