『Hell Let Loose: Vietnam』の戦場はプレイヤーに「摩擦」を要求する、ベトナム戦争のリアルを追求したミリタリーシューターの魅力とは
2026年08月15日 | #発売情報 | GamesRadar+
Team17が開発中のミリタリーシューター『Hell Let Loose: Vietnam』は、ベトナム戦争を舞台にした作品として、そのリアリズムとチームワーク重視のゲームプレイで注目を集めています。本作は、戦場の緊張感と没入感を徹底的に追求しており、単なる撃ち合いだけでなく、プレイヤー一人ひとりの戦略的な思考と連携が勝利の鍵を握るゲームデザインとなっています。ゲームディレクターのPaul 'Rushy' Rustchynksy氏は、「プレイヤーがその紛争の兵士の立場になったらどう感じるか」を体験してもらうことに主眼を置いており、常に危険に晒されている感覚、いつ死んでもおかしくないという緊張感を味わえるとのことです。
ベトナム戦争がもたらす新たな戦術とダイナミクス
『Hell Let Loose: Vietnam』は、前作の第二次世界大戦を舞台にした『Hell Let Loose』とは異なる新たなダイナミクスを導入しています。ベトナム戦争という時代設定により、より多くの自動火器が登場し、視界が遮られやすいジャングルでの近接戦闘が増加しています。また、北ベトナム軍は地下トンネルを掘って敵陣に潜入する戦術を、アメリカ軍はヘリコプターを使って部隊を前線に投入するなど、史実に基づいた各勢力独自の戦術と輸送手段が導入されています。これにより、ゲームのペースは全体的に速くなっているものの、プレイヤーは一歩一歩の動きを慎重に考え、分隊員と密に連携を取りながら進む必要があり、走り回って撃ち合うような一般的なFPSとは一線を画しています。
没入感を高める非対称デザインと「摩擦」の重要性
本作の「心臓部」ともいえるのが、非対称なデザインです。機能的に異なる二つの勢力を操作することで、それぞれの陣営のキャラクターが際立ち、プレイヤーは北ベトナム軍として完璧な側面攻撃を仕掛けたり、アメリカ軍としてヘリコプターでジャングル上空から最前線に降下したりと、多様な体験が可能です。チームは司令官によって率いられ、分隊長を通じて命令が伝達されるため、プレイヤーは「大きな機械の小さな歯車」であるという感覚を強く持ち、それが没入感をさらに深めています。さらに、Rustchynksy氏はゲームには「摩擦」が必要であると語っており、困難な状況を乗り越えた時の達成感が、より大きな喜びをもたらすと考えています。一見すると難易度が高いように見えるゲームデザインも、単にプレイヤーを苦しめるためではなく、より深く戦略的で没入感のある体験を提供するためのものとのことです。