『Call of Duty』Activisionがチート販売者への法的措置を映像で公開
2026年08月29日 | #ゲーム | GamesRadar+
Activisionが、Call of Dutyシリーズのチート対策として、チート制作者と販売者に直接法的措置を取る姿勢を鮮明にしました。公開された映像には、チートメーカーとされる人物の自宅を訪れ、弁護士からの排除通告書(cease and desist order)を手渡す場面が収められています。ゲーム内でチートを使うプレイヤーだけでなく、不正ツールを作り、販売して利益を得る側を標的にする動きです。
Activisionがチート販売者に通告書を手渡し
Activisionが公開した映像では、弁護士または書類送達人とみられる人物が、チートメーカーとされる人物の自宅を訪問しています。訪問者が呼び鈴を鳴らして応対した人物に書類を渡すと、受け取った側は「これは何ですか」と質問。訪問者は、Activision側の弁護士からの排除通告書であると説明し、詳細については関係する弁護士に連絡するよう伝えています。
映像に登場する人物の顔にはぼかしが入り、名前も伏せられています。ただしActivisionは、この映像について「実際の記録から抜粋したもの」だと説明しています。対象となったのは、同社がElocarryと呼ぶチート販売者または制作者です。Call of Duty公式アカウントは、クローズドベータ期間中の前週末にオハイオ州を訪れ、Elocarryへの措置を実施したとしています。
公式アカウントは、RICOCHET Anti-Cheatの活動はプレイヤーが試合を終えた時点で終わるものではないと説明しています。チート制作者が世界各地で活動しているのと同じように、Activisionも世界各地で対策を進めているとしており、「チート販売者と直接戦う」と表明しました。
RICOCHETの検出からチート供給網の遮断へ
本作の主要なチート対策であるRICOCHET Anti-Cheatは、Windowsのカーネルレベルで動作する仕組みです。ゲームとともに起動し、PCのセキュリティシステム内でも高い権限を持つ領域から不正ツールを検出します。この方式は2021年の導入時から議論を呼びましたが、Activisionによれば、これまでにCall of DutyおよびWarzoneで数十万人規模のチート利用者を発見してきました。
一方で、チート利用者が対策に適応し、新たな手段で検出を回避する状況も続いています。そのため今回の取り組みでは、ゲーム内で不正行為を行う利用者の摘発だけでなく、チートそのものを開発・販売している人物や事業者に焦点を移しています。Activisionは、チート製品から利益を得る仕組み全体を妨害することで、不正ツールの供給を難しくする考えです。
同社が示した資料には、チート販売者とみられる人物が顧客に対し、活動を一時停止すると伝えているような画像も含まれていました。Activisionは、こうした措置によってチートを使う側だけでなく、チートを作り、販売する側にとっても活動のリスクを高めると説明しています。
375以上の再販業者を妨害したと説明
Activisionは、チート開発者および販売者との継続的な戦いについて、これまでに375を超えるチート再販業者の事業を妨害し、80件を超える排除要求を送付したと発表しました。さらに、30を超える販売業者を閉鎖に追い込んだとしています。今回の映像は単独の事例ではなく、複数のチート制作者とされる人物に法的通知を行ったことを示す画像も同時に公開されています。
Activisionは今後も必要に応じて訴訟を起こす方針を示しており、フェアプレイを守るため、チート開発者や販売者を法廷に立たせる準備があるとしています。公式発表では、チートを作り、販売する者に対して「必ず見つけ出す」と強く警告しました。
法的措置を含む対策を継続
Activisionは、今回の対策の対象が「チート製品の背後にいる人々と企業」であると明確にしています。RICOCHETによる技術的な検出に加え、販売サイトや再販業者への措置、排除通告、事業停止、必要に応じた訴訟を組み合わせ、不正ツールが流通する環境そのものを縮小する狙いです。
原文筆者は、Activision自体が無条件に好意的に受け止められている企業ではないとしながらも、チート販売者が本当に不正行為に関与しているなら、購入したゲームを普通に楽しみたい多数のプレイヤーを妨げていると指摘しています。また、チート行為が完全になくなるとはActivision自身も考えていないようだとしつつ、実行を難しくし、法的な危険を高める取り組みには意義があるとの見方を示しています。