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『Kingdom Come: Deliverance 2』監督、DLSS 5批判を「本当に面白い」としAI活用を主張

2026年09月02日 | #ゲーム | GamesRadar+

『Kingdom Come: Deliverance 2』監督、DLSS 5批判を「本当に面白い」としAI活用を主張

『Kingdom Come: Deliverance 2』のディレクターを務めるDaniel Vávra氏が、NvidiaのDLSS 5に対するユーザーの反発を「本当に面白い」と表現し、あらためて技術を擁護しました。さらに、ゲーム開発者はほぼ全員がAIを利用しており、特に才能のある人ほどAIの可能性を恐れていないと主張しています。

Vávra氏がDLSS 5の批判に反論

Vávra氏は以前からDLSS 5に肯定的な立場を示しており、将来的には高価なレイトレーシングに取って代わる可能性があると説明していました。当時は、技術の初期段階にあるため不自然さが目立っているだけだという見方を示していましたが、今回もその考えを変えていないようです。

氏は自身のゲーム内で、DLSS 5の適用前後を比較する画像を公開しました。適用前のモデルについては、ゲームエンジンの限られたライティングシステムによって、影や肌の質感、法線マップのディテールを正しく表現できていないと説明しています。一方、適用後はライティングや影、肌、髪の表現が改善され、結果として細部の情報量も増えているとしています。

この変化をもたらしたのが、DLSS 5のニューラルネットワークによるレンダリングだというのがVávra氏の主張です。DLSS 5をめぐっては反対意見も多く、氏の投稿に寄せられたコメントからも、プレイヤーの間で意見が大きく割れていることがうかがえます。それでもVávra氏は、技術そのものを否定するのではなく、実際の画面上で得られる結果を見るべきだと考えているようです。

「開発者は皆AIを使っている」と主張

Vávra氏はDLSS 5への反論とは別の投稿で、現在のAIをめぐる議論についても意見を述べました。AIを嫌う声の大きい一部の人々を開発者が恐れ、AIを使っていないと強調している一方で、実際には、過去1年間に話をした多くの企業の開発者がAIを利用していたと主張しています。

同氏によれば、プログラマーはもはやAIなしでは作業を進められず、多くの開発者が社内向けのAIツールまで作っているとのことです。用途はモデル制作やアート、脚本など幅広く、「ほとんど何にでも」使われているとしています。特定の作業を補助するツールとして導入するだけでなく、開発工程全体にAIを組み込む動きが広がっているという認識です。

さらにVávra氏は、AIを最も多く使うのは自分が知るなかで最も才能のある人々だと説明しました。そうした人々はAIを恐れず、大きな可能性を見いだしているためだとしています。原文筆者はこの見方に個人的には同意しきれないとしつつも、AIの利用が広がっていること自体は明らかだと受け止めています。

開発期間短縮への期待と残る論点

Vávra氏は、AIによってゲーム開発への参加が容易になる点も利点として挙げています。誰もゲーム制作に10年を費やしたいとは考えないため、AIで作業時間を短縮できれば、開発の負担を減らせるという考えです。長期化しやすいゲーム制作において、少人数のチームでも作業量を抑えられる可能性を評価しています。

一方で、AIを使った作品が、AIを使わずに制作した場合と同じ品質や人間らしさを備えられるのかという問題は残されています。AIの利用が開発効率を高めるとしても、表現の選択や作品独自の手触りまで同じように保てるとは限りません。DLSS 5の映像表現と開発現場でのAI活用は別の論点ですが、Vávra氏の投稿はいずれについても、技術を拒むより可能性を重視すべきだという強い姿勢を示すものになっています。