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『Ontos』PS5向けに2027年発売、60匹のネズミで構成されたサーバーを描く

2026年09月03日 | #発売情報 | PlayStation.Blog EN

『Ontos』PS5向けに2027年発売、60匹のネズミで構成されたサーバーを描く

哲学的な問いを投げかける実験と、60匹のネズミで構成されたコンピューターサーバーを軸にしたゲームプレイが注目を集めています。10分間のゲームプレイ映像を通じて、長年開発が続く『Ontos』のゆっくりとした調査型の体験が紹介されました。本作はPS5向けに2027年の発売を予定しており、現在ウィッシュリストに登録できます。

調査と選択を重視するゲームデザイン

開発チームによると、本作は瞬間的な操作や戦闘を連続させるタイプのゲームではありません。プレイヤーは複雑な実験に遭遇し、それぞれに用意された状況や疑問、哲学的なジレンマを調べながら、最終的にいくつかの重要な選択を下すことになります。こうした意図は短い映像だけでは伝えにくかったものの、今回は10分間のプレイを見せられることで、作品のペースや目指す体験を伝えやすくなったと開発チームは説明しています。

ゲーム序盤では周辺の場所を探索し、関係者やそこで起きている問題を理解するための情報を集めます。近くには拘束されたネズミを使った小規模な実験もあり、プレイヤーはそこで理論を試したり、失敗したりできます。本番の実験に入る前に手がかりを得られる構成ですが、何を知り、どの情報をどう解釈するかが、その後の判断に関わっていきます。

登場人物の理解が実験の結果を左右する

序盤に登場する人物の1人が、インターホン越しに声を聞かせるZikeです。彼は魂を見つけることに取りつかれているような人物で、その考え方や目的を把握することは、単なる設定の確認ではありません。キャラクターの性質を理解できれば、どの質問を避けるべきか、あるいは自分の本心とは異なる答えを返すべきかを判断しやすくなります。

開発チームは、相手から望む結果を引き出すために、プレイヤー自身の感情とは反対の返答が有効になる場合もあるとしています。登場人物との会話は、世界観を知るためだけでなく、実験を進めるための情報収集として機能するようです。何を尋ねるか、何を尋ねないかという選択も、プレイの一部になります。

「Rat Server」が突きつける意識の問題

研究室に入ると、映像の中心となる「Rat Server」が姿を現します。そこにいるCrombieは、ネズミで作られたコンピューターサーバーに閉じ込められた存在だと語りますが、その説明が事実なのかは明らかではありません。人間がコンピューターによってシミュレートされる設定は現代の感覚でも受け入れやすい一方、60匹のネズミをサーバーラックに固定して1人の存在を成立させるという構図は、より受け入れがたいものです。

この設定は、意識についての新たな疑問を生むための仕掛けだと開発チームは説明しています。ネズミたちも意識を持っているのか、同じ物理的な基盤に2つの意識が存在できるのかなど、実験の正解を示すのではなく、プレイヤー自身に考えさせる構成です。Crombieをどう捉えるかによって、目の前の実験への向き合い方も変わってきます。

不明確な指示が生む緊張感とリプレイ性

Crombieとの接触後、プレイヤーは頭部に取り付けられたプローブを慎重に操作します。指示どおりに進めることもできますが、これまでに見聞きした情報をもとに別の方法を試すことも可能です。複数の目的、不明瞭な指示、取り返しのつかない失敗を招く危険が組み合わされ、実験中は何が正しい行動なのか簡単には判断できません。

実験の結末は1つではなく、最初から選択肢の全体像が示されるわけでもありません。プレイを重ねるほど状況の理解が進み、選べるアプローチがはっきりしていくため、同じ場面を別の考え方で試す意味が生まれます。開発チームは、この理解の深まりこそが本作のリプレイ性につながるとしています。