『Dednet』はPUBG世界の新作マルチプレイFPS、ローグライト要素で試合結果を次へ引き継ぐ
Kraftonが発表した新作『Dednet』は、バトルロイヤルの勝敗だけで終わらない、ローグライト要素を備えたマルチプレイFPSです。試合をまたぐ成長や奇抜な能力、毎回異なる戦闘スタイルを組み合わせる設計によって、従来のPUBGとは異なるテンポと遊び方を目指しています。Gamescom 2026のOpening Night Liveで公開された映像では、腕をマチェーテに置き換えるなど、過激でユーモラスなゲーム内容が示されました。
PUBGとは異なる「ラン」型のゲーム体験
クリエイティブディレクターのDave Curd氏によると、本作の中心となるのは「ラン」と呼ばれる複数試合の連続プレイです。1試合が終わるたびに、プレイヤーは新たな能力を集め、負傷による不利も調整しながら、自分だけのビルドを組み上げていきます。勝利した場合だけでなく、敗北した場合もキャラクターが前進する仕組みです。
Curd氏は本作について、PUBG Studiosが従来のPUBGで提供してきた体験にはない「ペース」と「持続性」を重視していると説明しています。アニメーションや銃撃、移動、地形の traversal、敵との遭遇頻度などを大幅に引き上げ、戦闘の合間に発生する待ち時間を減らす方針です。一方で、1試合ごとに公平な勝敗を決める従来型の基盤は大きく変わります。
同氏は、じっくり考えながら戦術を組み立てるならPUBGが最適だとしつつ、仲間と酒を飲みながら騒々しく遊ぶような場面では本作が向いていると話しています。ローグライトの仕組みは、マルチプレイFPSのジャンルに「もう1試合遊びたくなる」刺激を加えるものとして位置づけられています。
能力の組み合わせで奇抜なビルドを構築
本作では、キャラクターがさまざまな能力を組み合わせて戦います。ヒーローごとに能力が固定されるヒーローシューターではなく、キャラクター自身に個別のクエストや他キャラクターとの関係性がありながら、戦闘能力は組み替えられる設計です。
映像や開発初期のプレイテストでは、赤ん坊の人形のような姿になってドリルの腕を使い、ロッカーに隠れて敵を待ち伏せする戦法が紹介されました。また、自分の腕を切り落としてマチェーテの刃に置き換える能力も登場します。さらに、草むらを這うように移動する能力と、壁越しに敵の輪郭を確認できる「peekaboo」を組み合わせることも可能です。
「peekaboo」は敵側からも使用者の輪郭が見えるため、一方的な索敵能力にはならないとのことです。初期プレイテストでは、刃の腕と這う移動を組み合わせ、地面を滑りながら接近するビルドが特に強力な構成になっていたとCurd氏は説明しています。極端な能力同士の組み合わせによって、合理的でありながら見た目にはばかばかしい戦法が成立する点が、本作の大きな特徴です。
試合開始地点も自分で選択
試合は、プレイヤーがどこかで目を覚ます場面から始まります。開発チームはこの導入を「wake 100」と呼んでおり、最終的には100種類の開始シナリオを用意したい考えですが、現時点で用意されているのは約5種類です。死体袋の中で目覚める、ヘリコプターから投下される、湖底の箱の中から始まるといったシチュエーションが例として挙げられています。
ただし、開始地点は完全なランダムではありません。プレイヤーは試合が始まる直前まで出現場所を選ぶことができ、他のプレイヤーがどこを選んでいるかも確認できます。多くの敵が集まる場所へ意図的に降り、序盤から激しい戦闘に入ることも可能です。反対に、人の少ない場所を選んで安全に装備を整えることもできます。
この出現地点の選択や、複数人が同じ場所へ集まる構造は、バトルロイヤルに近い要素です。一方で、試合をまたいで能力や状態が変化するため、単純にPUBGの新マップや別ルールという位置づけではありません。Curd氏は本作を、PUBGの戦術性とは異なる方向へ広げたマルチプレイFPSとして説明しています。
キャラクター同士の物語も展開
本作に登場する派手な衣装の人物は、単なるスキンではなく、それぞれ固有のキャラクターです。各キャラクターには個人的なクエストが用意され、キャラクター同士の同盟や対立といった関係も描かれます。能力を自由に組み合わせるゲームシステムと、キャラクターごとの物語を両立させる構成です。
Curd氏は作品の方向性について、グラインドハウス映画や、クエンティン・タランティーノ作品から受けた影響、イタリアのゾンビホラー映画を挙げています。公開映像で描かれた、電話に出る前に顔を吹き飛ばされる人物、プレイヤーを轢きかける炎上したトラック、腹ばいで草地を滑走するプレイヤーなどの場面も、こうした過剰な世界観の一部です。
本作は2年以上にわたって開発が続いており、チームは今後、より大規模な公開プレイテストを通じてフィードバックを集める段階へ進む準備を整えているとしています。現時点で詳細な提供時期などは示されておらず、さらなる情報を受け取りたい場合は、公式サイトから登録できます。