『Castlevania: Belmont's Curse』ローズを主人公にした新作が10月15日に発売
2026年09月04日 | #発売情報 | DualShockers
約40年の歴史を持つCastlevaniaシリーズに、Evil EmpireとMotion Twinが手がける新作が登場します。『Castlevania: Belmont's Curse』は、トレバーとサイファの娘ローズ・ベルモントを主人公に、1499年のパリで再び脅威となったドラキュラに立ち向かう2Dアクションゲームです。gamescom 2026では、KONAMIのプロデューサー谷口勉氏と、Evil Empireのベランジェ・デュプレ氏、サンドロ・ボルディエ氏が、主人公の設定やシリーズの象徴であるムチを中心に、本作の開発方針を語りました。
新たなベルモント家の物語
本作の物語は、Castlevania III: Dracula's Curseから23年後が舞台です。トレバーとサイファの娘であるローズが、ベルモント家の後継者としてドラキュラの脅威に向き合います。シリーズではこれまでにも多くのベルモント一族が描かれてきましたが、異なる世代の関係を物語の中心に据える展開は多くありませんでした。今回は、親から子へムチが受け継がれる過程そのものが、主人公の背景とゲームのテーマに結びついています。
Evil Empireのリードデザイナーであるボルディエ氏は、新しいベルモントを作る以上、ローズにはシリーズを代表できる存在感が必要だったと説明しています。新キャラクターの導入は大きな挑戦だったものの、長い歴史を持つシリーズだからこそ、それに見合う時間と労力をかけてデザインしたとのことです。戦士としてのムチさばきと、魔女の血を引く力をあわせ持つ点も、ローズ独自の個性になります。
Netflix版のファンも意識した入口
開発チームは、NetflixのCastlevaniaシリーズが生んだ新たなファン層についても触れています。2026年時点のシリーズファンには、原作ゲームから入った人、Netflix版から知った人、悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲や悪魔城ドラキュラX 血の輪廻など過去作を遊んだ人が混在しています。なかにはゲームを遊んだことがない人や、映像作品を見ていない人もいるため、特定の過去作を予習しなくても入りやすい作品にすることが意識されています。
ローズの物語が展開する時代はNetflix版と近く、シリーズに初めて触れる人にとっても共通の入口になり得るとチームは考えています。ただし、ローズを主人公に選んだ理由は、単に新規ファンを取り込むためだけではありません。トレバーとサイファというシリーズを代表する2人の娘にすることで、既存の設定を受け継ぎながら、これまでとは異なる主人公の物語を作れる点が重視されています。
すべての要素をつなぐムチのシステム
本作ではムチを単なる代表武器として扱うのではなく、移動、探索、戦闘を含むゲーム全体の設計思想として位置づけています。Evil Empireが目指しているのは、攻撃手段として強いだけでなく、ローズを動かしているだけでも楽しめるムチです。目的地へ向かうための移動に限らず、ステージ内を自由に動き回り、操作そのものを楽しめる感覚を重視しています。
ムチの扱いに慣れるほど、過去に訪れたエリアの見え方が変わる仕組みも用意されています。序盤から進める基本ルートとは別に、操作技術を身につけたあとに見つけられる「ムチの道」が存在し、以前のエリアを再訪した際に新たな移動や探索の可能性が開かれます。最初から必須能力として要求するのではなく、プレイヤーの上達に応じてルートや遊び方が広がる設計です。
ムチを軸にした構成は、戦闘と探索を別々の要素として用意するのではなく、同じ操作体系で両方を体験させることにもつながります。敵との距離を調整しながら攻撃し、地形を越え、習熟後に別の進み方を見つけるという流れが、本作のプレイ感を形作ります。ボルディエ氏は開発目標について、「ゲーム史上最高のムチを作ること」を目指していると話しています。
ボスの力をタロットカードに取り込む
ローズの能力には、両親から受け継いだ2つの血統が反映されます。その中心となるのがタロットカードのシステムです。ボスを倒すと、その魂をタロットカードに取り込むことができ、カードによって新たな攻撃や移動能力が得られます。具体的な能力の詳細は明かされていませんが、ボス戦の報酬は単なるストーリー進行や撃破の達成感にとどまらず、その後のビルドや探索方法にも影響する仕組みです。
このシステムにより、各ボスは先へ進むために倒すだけの存在ではなく、ローズの戦い方を拡張する存在になります。どの能力が手に入るのかは現時点で伏せられているものの、攻撃と移動の両方が報酬に含まれるため、ボスの撃破がステージ攻略の選択肢を増やすことになりそうです。シリーズでおなじみの使い魔が登場するかについては、開発チームは明確な回答を避けています。また、クリア後に追加のプレイアブルキャラクターが登場する可能性についても、谷口氏とボルディエ氏は視線を交わして笑うにとどまり、詳細を明かしませんでした。
40周年の節目に向けた開発
Castlevaniaシリーズは2026年9月に40周年を迎え、本作はその翌月に発売されます。KONAMIのgamescomブースには城と玉座が設置され、シリーズの節目を意識した展示が行われていました。開発期間は4年に及び、谷口氏は長い歴史を持つIPを担当していることについて、いまだに信じられない感覚があると語っています。
Evil EmpireはDead Cellsの開発と、その発売後の長期的なサポートを担当してきたスタジオです。今回はKONAMIと協力し、Motion Twinからもアドバイスを受けながら本作を開発しています。原文筆者は、ローズを新主人公にすること、ムチを全システムの中心に据えること、パリを舞台にすることのいずれも、既存要素の妥協ではなく、明確な理由に基づく選択に見えるとしています。
『Castlevania: Belmont's Curse』は2026年10月15日に、PS5、Xbox Series X|S、PC、Nintendo Switch向けに発売されます。開発はEvil EmpireとMotion Twin、パブリッシャーはKONAMIです。