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『The Expanse: Osiris Reborn』体験版はカバーシューターとして好感触もRPG要素に手応えなし

2026年09月07日 | #レビュー | GamesRadar+

『The Expanse: Osiris Reborn』体験版はカバーシューターとして好感触もRPG要素に手応えなし

『The Expanse: Osiris Reborn』のGamescom体験版では、遮蔽物を活用する銃撃戦とドラマチックな脱出劇が描かれました。一方で、キャラクターの背景や選択が世界に与える影響といったRPGらしさは、約1時間のプレイではほとんど見えてきませんでした。『Rogue Trader』やPathfinderシリーズを手がけたOwlcat Gamesの新作だけに、原文筆者は戦闘以外の部分にも期待していたものの、今回はテレビドラマとのつながりを重視した作品という印象が先行したとしています。

体験版で描かれた潜入任務

今回のデモでは、前哨基地にある保管施設へ侵入し、ケースに収められたデータを回収する任務に挑みます。主人公は双子の仲間Jとともに、オシリアンの宇宙服を身につけて基地へ入り込みます。変装は一応それらしく見えるものの、Jからは時代遅れに見えると指摘されており、完璧な潜入作戦というわけではありません。

基地に入って早々、主人公たちは立入場所を間違えて2人の警備兵に見つかります。原文筆者は会話で切り抜けるか、銃撃戦になるかを身構えますが、結果的には警備兵の1人が好戦的な同僚を説得し、問題なくその場を通過できました。ここでは主人公の能力や判断が危機を解決したわけではなく、状況が偶然に近い形で進んでいきます。

その後も、基地の警備システムが侵入者の存在に気づき始めているにもかかわらず、地上の職員から身分や目的を問いただされることはありません。公共端末を調べたり、サーバールームへ入り込んだりしても、行動を止められる場面はほぼなく、用意された空間を自由に歩き回れます。原文筆者が実際に能力チェックを求められたのは、特に不機嫌な補給担当者と対面した場面など、全体を通してわずか数回でした。

この構成について、原文筆者は潜入の緊張感が十分に生まれていないと指摘しています。警備が厳重な施設を探索しているはずなのに、プレイヤーの判断や会話が結果を左右する場面は少なく、主人公がどのような人物なのか、過去の選択が周囲にどう影響しているのかも見えにくい内容でした。Gamescomで先に別のSF RPG、Exodusを体験していたこともあり、比較を意識してしまった面はあるものの、原文筆者は単純な作品同士の優劣ではなく、本作のデモ自体の展開に物足りなさを感じたとしています。

後半はカバーシューターとして本領を発揮

データを確保して基地から脱出しようとしたところ、警備システムが反応していた対象は主人公たちではなかったことが判明します。基地の屋根を突き破って兵士たちが降下し、その衝撃で天井に固定されていたバイオハザード容器が破損。中から、シリーズのファンなら見覚えがあるという結晶質の姿をした恐ろしい存在が現れます。

ここからデモは、潜入から一転して激しい脱出戦へ移行します。主人公にはあらかじめ、遠隔支援を得意とするビルドが設定されており、ドローンやタレットを展開して敵の側面を狙うことができます。敵を正確に射線へ捉えにくい場所でも、これらの支援ユニットを別の角度へ配置することで攻撃の機会を作れます。

遠隔支援型でありながら、銃撃戦そのものを楽しめないわけではありません。遮蔽物を使った射撃はしっかり作られており、敵の位置や地形を見ながらスキルを使う必要があります。特に、利用できる遮蔽物が少ない場所で上方から敵が現れる場面では、どこへ移動し、どのタイミングで支援ユニットを置くかが重要になります。

別の場面では、体格の大きな敵が火炎瓶を投げ、隠れている場所から主人公を追い出そうとします。遮蔽物にこもって撃ち続けるだけでは対処できず、敵の攻撃で安全地帯が失われる前に移動しなければなりません。原文筆者は、前半の潜入よりも、こうした戦闘場面のほうが明確にプレイヤーへ判断を求めていたとしています。

仲間と市民をめぐる選択

脱出の途中で、主人公たちは追跡してくる存在が基地の民間人を大量に殺してしまう可能性に気づきます。そこで、基地の太陽光発電設備を利用して敵を倒す作戦を立てることになります。敵を農業区画へ誘導する必要があるため、そこにいる農家たちも危険にさらされます。

この場面では、仲間の1人を市民の避難誘導に回すか、戦力として主人公のそばに残すかを選択できます。原文筆者は戦力を維持するため、仲間と2人で戦う道を選び、市民たちは自力で逃げることになります。その結果、何人かの市民が犠牲になりますが、彼らが誤った方向へ走ったことが原因とされ、選択の正否をはっきり確認できるところまでは描かれませんでした。

また、原文筆者はボス戦直前に仲間を失うことを避けたかったため、この選択をしたと説明しています。つまり、プレイヤーが純粋に物語上の価値観だけで決断したというより、直後の戦闘を見据えた実用的な判断でもありました。仲間を救うことと戦闘を有利にすることのどちらを優先すべきかという構図は示されたものの、デモの終了によって、その選択が後の展開へどうつながるのかは確認できません。

RPGとしての魅力はまだ見えず

デモは、破壊された宇宙船員の遺体と、怒りに満ちたハイブリッドが主人公たちへ迫る場面で終了します。原文筆者は、実際のボス戦や、太陽光発電設備を使った作戦の結末を見ることができませんでした。そのため、市民を見捨てた判断がどのような結果をもたらすのか、仲間との関係が変化するのかも不明です。

今回のプレイから確認できたのは、本作が『The Expanse』の世界観を使った作品として成立しており、カバーを利用した銃撃戦も堅実に作られているという点です。敵の攻撃で隠れ場所を崩される状況や、ドローンとタレットを使って射線を作る仕組みには、戦闘ゲームとしての手応えがあります。潜入から脱出、怪物との対決へ移る後半のテンポも速く、前半より明らかに印象的でした。

ただし、原文筆者は現時点で、本作がどのようなRPGなのかまでは把握できなかったとしています。キャラクターの個性、仲間との関係、プレイヤーの選択による世界の変化は、体験版の中心になっていませんでした。Owlcat Gamesが過去作でRPGを手がけてきた実績から、製品版ではその部分も充実すると期待しているものの、今回のデモでは主人公自身の物語を形作っている感覚が不足していたとのことです。

本作はPC、PS5、Xbox Series X向けに、2027年春の発売が予定されています。今回の体験版だけを見る限り、カバーシューターとしての基礎は確認できましたが、テレビドラマの世界でどのように自分だけの物語を作れるのかは、今後の情報や製品版で確かめる必要がありそうです。