『Cyberpunk 2077』に待望の三人称カメラMODが登場、戦闘やカットシーンでは一人称へ自動切り替え
2026年09月12日 | #アップデート | Polygon
キャラクターや衣装を細かく作り込める一方、その姿をゲーム中に見る機会が限られていた『Cyberpunk 2077』に、三人称視点で街を歩けるMODが登場しました。Immersive Third Person – Best of Both Worldsは、三人称視点と一人称視点を状況に応じて使い分けられるのが特徴です。戦闘やカットシーンなどでは自動的に一人称へ戻るため、本作がもともと重視していたプレイ感覚を大きく変えずに、Vの外見やサイバーウェアを眺められます。
一人称視点を維持してきた物語上の理由
本作が一人称で作られた背景には、単なる操作性や演出上の都合だけではなく、主人公Vの置かれた状況があります。CD Projekt Redは、Vが朽ちていく肉体に閉じ込められた意識として物語を進め、その頭の中にはJohnny Silverhandのデジタルな亡霊が存在する構造を描いてきました。Johnnyの姿を認識できるのは基本的にVだけです。
CD Projekt Redで本作に携わり、現在は次回作Cyberpunk 2のクリエイティブディレクターを務めるIgor Sarzynski氏は、この設定にとって一人称視点が有効だったと説明しています。三人称視点にすると、画面を見るプレイヤーにとってVとJohnnyが同じ立場にいるように見え、JohnnyがVの内側だけに閉じ込められた存在であるという感覚が薄れてしまうためです。
一方で、プレイヤーが三人称視点を求めてきた理由も明確です。キャラクターの顔や体格、衣装、サイバーウェアを時間をかけてカスタマイズできるのに、それらを実際のプレイ中に確認できる場面は多くありません。今回のMODは、物語のために設計された一人称視点を否定するのではなく、外見の作り込みを楽しみたいという需要に応えるものになっています。
状況に応じて視点を切り替えるMOD
MOD「Immersive Third Person – Best of Both Worlds」は、MOD制作者CybrDrake氏が9月3日に公開しました。導入後は、任意のタイミングで三人称視点による移動と一人称視点による移動を切り替えられます。常に三人称で固定するのではなく、場面に合わせて本来の視点へ戻せることが大きなポイントです。
戦闘、カットシーン、端末の操作では、一人称視点へ自動的に切り替わります。対象の場面が終わって操作可能な状態に戻ると、三人称視点へ復帰します。三人称で街を歩きながら、照準や戦闘、物語演出では一人称に戻るという構成のため、すべての場面を無理に同じカメラで表示する設計ではありません。
Vの三人称アニメーションは、既存の動きをそのまま流用するのではなく、MOD向けに一から再構築されています。現時点では女性Vの動きに対応しており、男性V向けのモーションは近く追加される予定です。カメラは自由に周回させられ、壁との衝突にも対応しています。さらに、カメラの高さと距離を調整した設定を5つまで保存できるため、探索時やキャラクターを見せたい場面など、好みに応じてプロファイルを使い分けられます。
導入時に必要な設定
導入には、MODマネージャーを使って必要なファイルをインストールするか、各ファイルをゲームのフォルダーへ手動で配置する作業が必要です。加えて、視点を切り替えるキーの割り当ても行わなければなりません。この設定は短時間で済みますが、見落とすとMODが動作しないため注意が必要です。
MODのページには、インストール手順とトラブルシューティングが掲載されています。MODを使い慣れている人だけでなく、初めて導入する人にも対応できるよう、必要な作業や問題が起きた場合の確認事項がまとめられているとのことです。手動導入にも対応しますが、複数のファイルを扱うため、手順を確認してから作業する必要があります。
視点をめぐってプレイヤーの反応は分かれる
このMODへの反応は、歓迎一色ではありません。Vの姿をようやく外から見られるようになったことを喜ぶプレイヤーがいる一方、本作は一人称ゲームとして設計されているというCD Projekt Redの説明を重視し、三人称視点が作品の狙いに合わないと考えるプレイヤーもいます。ゲームのMODコミュニティでは、これまで完成度の高い三人称MODが存在しなかった理由についても議論されていました。
反応が分かれる背景には、本作をどのようなゲームとして捉えるかという違いがあります。RPGシステムを備えた一人称シューティングとして見るのか、それとも一人称視点で提供されるRPGとして見るのかで、三人称カメラの価値は変わります。MODはこの議論に決着をつけるものではありませんが、プレイヤーがどちらの遊び方を選ぶかを委ねています。
三人称視点にすると、場面によっては意外な見え方も生まれます。Braindanceのシーンは、映像を見ている感覚と、その場に入り込む感覚の差を前提に作られているため、外側から見ることで不思議さや違和感が強調されます。Delamainの車に乗る場面では、運転席からではなく車外の視点で移動を見ることで、別の印象になる可能性があります。
また、Adam Smasherが関わる場面では、Vの全身とサイバーウェアを確認しながら進行できます。リパードクに支払ったクレジットの結果が、ステータスや装備の数値だけでなく、画面上の外見としても感じられるようになる点は、三人称視点ならではの変化です。ナイトシティを歩くVの衣装や改造を楽しみたいプレイヤーにとって、本MODは本作のカスタマイズ要素を別の角度から味わう手段になっています。