『Roblox』が大型アップデートを発表、ゲームの単体アプリ化やクリエイター向け決済を導入
2026年09月12日 | #アップデート | Polygon
『Roblox』の開発者向けイベント「RDC 2026」で、ユーザー制作ゲームをより幅広い環境へ届けるための新機能が発表されました。ゲームを単体アプリとして配信する仕組みや、ブラウザーから直接参加できる機能に加え、制作支援と収益化の手段も拡充されます。一方で、米国などで続く子どもの安全をめぐる懸念について、今回のアップデートでは新たな対応は示されていません。
プレイ環境を広げる新機能
開発者は、制作したゲームをモバイル、PC、コンソール向けの単体アプリとして提供できるようになります。アプリの基盤となる技術やサービスは本作が担うため、プレイヤーは従来のプラットフォーム内だけでなく、独立した形でゲームにアクセスできるようになる見込みです。
2026年末までには、ブラウザーからゲームへ直接参加できる機能も追加されます。共有リンクを開くだけで発見からプレイへ移行できる仕組みで、SNSやWebサイトなどからゲームへ誘導しやすくなります。また、オンラインとオフラインのモードを1つのゲームに組み込めるようになり、ネットワークに接続していない状態で遊べるシングルプレイヤーキャンペーンやセッションにも対応します。
さらに、エンジンは2Dゲーム制作にも対応します。正投影カメラ、アニメーション可能な画像コンテナ、スプライトシートの直接インポートが追加され、従来より幅広い表現のゲームを制作できるようになります。
プロンプト制作とNPC機能を強化
誰でも文章による指示だけでゲームを作成・公開できる「Build」は、パブリックアルファの対象地域をセルビアとシンガポールにも拡大します。あわせて、アセットライブラリ、デスクトップからの利用、生成結果を繰り返し調整するための機能など、クリエイターが制作内容を細かく管理するためのツールも追加されます。
2026年後半には、BuildとStudioの双方に、プロンプトからゲーム内のシーンを生成する「Scene Generator」が導入されます。Studioでは、生成したシーンに対するクリエイターの制御範囲がより広くなるとのことです。NPCについても年末までに新たな行動が2種類追加され、その中には自らゲームをプレイテストするNPCも含まれます。制作途中のゲームを自動的に検証する用途が想定されています。
収益化とクリエイター向けカード
クリエイター向けの金融アカウント「Roblox Wallet」では、報酬を現金で直接受け取り、各営業日に自動的に支払いを受けられるようになります。残高は別のアカウントや外部口座へ移せるほか、Creator Hubでは収益に関する分析機能も利用できます。決済サービスはAirwallexが提供しますが、現時点では米国のニューヨーク州、ネバダ州、ハワイ州、インディアナ州、ウィスコンシン州では利用できません。これらの州について、運営側は一部の顧客に対して米国の提携銀行を通じて決済サービスを提供すると説明しています。
Walletと連動する「Roblox Card」は2027年から段階的に展開されます。カードが受け付けられる場所でWalletの残高を使える仕組みで、運営は「デビットカードのように機能するが、クレジットカードではなく、融資枠やローンもない」と説明しています。
運営によると、直近の四半期には180カ国以上のプレイヤーが本作で合計290億時間を過ごしました。大規模な利用が続く一方、6月に年齢制限付きアカウントを導入した後も、子どもの安全をめぐる問題は米国や海外で取り沙汰されています。今回発表された機能群は制作・配信・収益化を大きく広げるものですが、安全面の懸念を直接扱う内容ではありません。