『Old School RuneScape』で仮想通貨を利用した相場操作にJagexがゼロトレランス方針
2026年09月15日 | #アップデート | GamesRadar+
『Old School RuneScape』のゲーム内経済が、仮想通貨やミームコインを利用した相場操作の舞台になったことを受け、Jagexが厳格な取り締まり方針を打ち出しました。特定アイテムの価格や流通量を仮想通貨と結び付ける行為を、現実世界の金銭取引に当たるものとして禁止対象に含めています。希少アイテムの買い占めによって、実際に価格と取引量が急上昇していました。
ミームコインとゲーム内アイテムを結び付ける動き
Jagexは公式ブログで、ゲーム内アイテムの価格や取引量を追跡したり、それらに連動する形で取引したりする仮想通貨やミームコインが登場していると説明しました。そのうえで、仮想通貨を利用した相場操作に対して「ゼロトレランスのアプローチ」を取ると表明しています。
同社によれば、現実の金銭がゲーム内経済に影響を与え、プレイヤーが現実の利益を得る目的で行動する場合、その行為はRuneScapeで禁止されているリアルワールド・トレーディングに該当します。本作では、ゲーム内アイテムの取引を巡るルールや技術面の変更とともに、こうした行為への取り締まりが強化されてきました。
Jagexは、悪意のある相場操作に当たるかどうかは同社が判断するとしています。経済に意図しない影響を与えた行動であっても、アカウントへの処分につながる可能性があり、処分の重さはプレイヤー側に疑われる意図の程度に応じて決められるとのことです。
Robin Hood Hatsの買い占めで価格と取引量が急増
今回の問題は、Robin Hood Hatsを買い集める動きから表面化しました。この帽子は、手掛かりスクロールを使った探索形式のコンテンツからのみ入手できる比較的希少なアイテムです。仮想通貨の関係者は帽子の流通量を減らし、ゲーム内経済を裏付けにした話題性を作ることで、コインへの買い手や取引手数料を呼び込もうとしたとみられています。
Robinhood Alphaを名乗るアカウントは、この戦略について、資金を使って帽子を買い集め、通常市場に出回る数量を減らし、実際のゲーム内経済をもとにしたオンチェーン上の物語を作るものだと説明していました。ゲーム内の希少アイテムを、仮想通貨の宣伝材料として利用する構図です。
Robin Hood Hatsの価格は、直近9日間で730,000ゴールドから約1,100,000ゴールドまで上昇しました。過去最高値ではないものの、少なくとも6カ月間で最高水準となる急騰です。一方、取引量はさらに大きく動いており、8月の1日当たりピーク1,158個に対して、9月には5,744個に達しました。直近には、過去の水準の3倍となる日も複数あったとされています。
買い占め側にも広がった混乱
Robin Hood Hatsの収集戦略に関わっていたとみられるアカウントは、9,000個を超える帽子を自分たちだけで保有していたようです。しかし相場操作を巡る騒動が広がった後、同アカウントは帽子を集めても使い道がない状況になったと説明しました。帽子を本当に収集することが当初の目的だったとしても、現在は純粋なコレクションが事実上難しくなった、という趣旨の発言をしています。
通常のプレイヤーからは、ミームコインの失速とJagexの対応を歓迎する反応が出ています。原文筆者は、活況を見せる本作のオープンな市場と検索しやすいアイテム経済が、仮想通貨の宣伝や投機の舞台として利用されたと説明しています。今回の方針により、ゲーム内アイテムを現実の金融商品や仮想通貨の価値付けに利用する動きは、アカウント処分のリスクを伴うことが明確になりました。