Rockstarの『GTA 6』コレクターズボックスは400ドル、ゲームソフトは付属せず
Rockstar Gamesが『GTA 6』のコレクターズボックスを400ドルで発表しました。ゲームソフトが付属しない高額商品は、幅広いプレイヤーに届けるよりも、多額を使う一部の顧客を重視するゲーム業界の流れを示していると、Polygonは指摘しています。
400ドルの箱にゲームソフトは付属しない
先週発表された「Goodtime State – Vice City Collection」は、『GTA 6』の関連グッズを詰め合わせた商品です。帽子やサングラス、「Vice City swizzle spoon」などが含まれますが、ゲームソフトは付属しません。Polygonは、グッズの内容に対して価格が高すぎると批判しています。
ゲームの特別版は、これまで通常版より20〜50ドルほど高い価格で、別デザインのパッケージやゲーム内アイテム、サウンドトラック、アートブック、フィギュアなどを付ける形が一般的でした。しかし近年は、価格が大きく上がる一方で、内容が必ずしも増えていないと同メディアは論じています。
一部の高額消費者を重視する流れ
ゲーム業界アナリストのMat Piscatella氏は7月3日、Blueskyへの投稿で、ゲーム機が1,000ドルを超える可能性のある市場では、価格に敏感でない富裕層や利便性を重視する人に照準を合わせる動きが強まるとの見方を示しました。Polygonは、コレクターズエディションの高価格化にも同じ戦略が表れているとしています。
Take-Two InteractiveのCEO、Strauss Zelnick氏は8月、『GTA 6』をデジタル販売のみとする判断について、ディスクは「消費者にとってあまり意味がない」と説明しました。Polygonは、この方針が同作の中古市場をなくし、販売本数が減る可能性と引き換えに、売れた1本あたりの収益を大きくする狙いにつながると見ています。コレクターズボックスについても、商品の原価を差し引いた分が大きな利益になると論じています。
過去の特別版との価格差
Polygonは、Atlusの『ペルソナ』シリーズの特別版を比較例に挙げています。2017年発売の『ペルソナ5』「Take Your Heart」版は89.99ドルで、ゲーム本編のほか、ぬいぐるみ、ボストンバッグ、ハードカバーの本、サウンドトラックCD、専用ボックスが付属しました。一方、2026年の『ペルソナ4 リバイバル』の同種商品は249.99ドルで、ゲーム本編、アートブック、キーホルダー、DLC、収納ボックス、主人公の小さな像が含まれます。
付属品の好みは人それぞれですが、後者の価格は前者の約3倍です。それでもゲーム本編すら入っていない『GTA 6』の400ドルのボックスと比べれば、割安に感じられるとPolygonは評しています。
高額商品の先にある懸念
Polygonは、コレクターズエディションを買いたい人が購入すること自体を否定しているわけではありません。ただし、ゲームのごく一部の顧客に、明らかに割高なグッズを販売する戦略は、大きな課題に直面するゲーム業界で長期的に成り立つのか疑問を呈しています。こうした判断をする経営陣に巨額のボーナスを支払うことについても、見直すべきではないかと結んでいます。