『PUBG Ded.Net』は連戦型ローグライト要素で新たなバトルロイヤルを目指す
2026年10月11日 | #ゲーム紹介 | Eurogamer
Kraftonが発表した新作『PUBG Ded.Net』は、バトルロイヤルに連戦型ローグライトの仕組みと、過激なゲームショーの世界観を加えた作品です。開発を手がけるPUBG Madisonのクリエイティブディレクター、デイブ・カーディ氏が、Gamescomで作品の狙いを語りました。
PUBGのサバイバルにローグライト要素を追加
『PUBG Ded.Net』は、前作と同じく三人称視点のバトルロイヤルシューターです。プレイヤーはマップに降り立ち、縮小していく円の中で物資を奪い合い、最後の勝者を目指します。舞台は、90年代のアクション作品や過激な映像作品を思わせる、荒々しいゲームショーです。
大きな特徴は、3つの候補から強化要素を選ぶローグライトの仕組みを、複数の試合にまたがって取り入れている点です。試合後も選んだ能力や強化要素の一部が次の試合に影響します。たとえば、腕を切り落として巨大な刃に置き換えると、次の試合で近接攻撃向けの強化を選べる一方、リロードに失敗したり、泳ぎにくくなったりする負傷を負うこともあります。
試合を続けて難度を上げれば、リスクとともに報酬も増えていきます。ただし、欲張らずに途中で報酬を確定する判断が賢明な場合もあります。
敗北の先にも次の試合へ進む理由を
カーディ氏は、連戦を通じて変化する要素が、バトルロイヤルで敗北が続くときのつらさを和らげると考えています。負けが続けば「もう寝る時間だ」と切り上げたくなりますが、『PUBG Ded.Net』では試合後に新しい能力が提示され、「二丁持ち」ができるならもう1試合挑戦しようと思えるかもしれません。
「自分が楽しみたい遊び方を追いかけることで、負けのつらさを軽くできるはずです」とカーディ氏は説明します。『PUBG』を今始めると、プレイ時間が数千時間に及ぶ相手と戦うこともあります。一方、本作では不公平さも意図的に組み込まれており、ファンと一緒に新たな旅を始めることで、勝敗がそれほど重く感じられなくなると見ています。
本作は『PUBG』の弱点を補うだけでなく、印象に残る試合展開という持ち味も引き継ぐことを目指しています。強化と負傷が入り交じった状態で勝ち抜けば、通常の勝利とは違う忘れがたい決着が生まれる、という考えです。
数値より、思い切った遊びの仕掛け
カーディ氏は、細かな数値を積み上げるローグライトにはしないと話します。射撃速度やスタミナ回復を少しずつ上げる強化ではなく、照準速度の最適な組み合わせを計算させるような設計も避けています。能力は弾の威力を倍にするものではなく、戦略の幅を広げるためのものだといいます。
その能力には、バトルロイヤルの定番から大きく外れたものもあります。壊れたピンボール台に腕を押し込むと、腕が剣のような刃に変わり、その試合中は銃を撃てなくなります。また、磁器人形の姿になり、味方の背中につかまって移動することもできます。敵に乗り移ると、小さな怪物が体をよじ登っていることを知らせるように笑い声を上げ、とどめを刺すと相手の持ち物を奪います。
同じ試合に複数の人形が登場できるよう、誰かの体に取りつく場所を複数用意しているそうです。味方の人形と敵の人形が同時にプレイヤーに取りついた場合は、人形同士が戦う専用の仕組みもあります。開発チームは、こうした奇抜な要素が単なる見せ物で終わらないよう、遊びとして意味を持たせることに力を入れています。
「私たちは娯楽を作る仕事です。プレイヤーが笑っていないなら、こちらの仕事は大失敗です」とカーディ氏は語ります。アイデアを採用するか考えるときは、チームが笑えるか、魅力的な体験になりそうか、翌日になっても思い出すかを確かめているそうです。
ゲーム内の一部の物は、仕掛けを細工していたずらに使えます。トラックに細工をすれば、一定時間後に爆発させることも可能です。また、シートベルトの仕組みもあり、ベルトを締めずに高速で車をぶつけると、窓から放り出されます。
バトルロイヤルは成熟期に入り、大手作品はそれぞれの路線を確立したとカーディ氏は見ています。それを新しい挑戦の機会と捉え、「進化するか、消えていくかです。前に進み続けたい」と話しました。
大きな期待を受ける新作
『PUBG』の名を冠する作品を任されることには大きな重圧がありますが、カーディ氏は「重圧を任されるのは光栄なことです」と話します。重圧ばかり意識すれば、迷いが増えて身動きが取れなくなるとも述べました。
エグゼクティブプロデューサーは、数字よりファンに喜ばれること、記憶に残る作品を作ることに集中するよう伝えているそうです。チームは少人数のほうが新しい発想を生みやすいと考え、ファンとともに段階を踏んで作品を作ってきたといいます。