『The Blood of Dawnwalker』主演俳優、生成AIが再現できるのは声の響きだけと語る
2026年10月12日 | #その他 | Eurogamer
『The Blood of Dawnwalker』で主人公コーエンを演じるウィル・デ・レンジー=マーティンが、生成AIは声の響きこそ再現できても、俳優の個性や演技の選択までは再現できないと語りました。人間が演技にもたらすものの価値を、ポッドキャストの予告動画で説明しています。
声だけでは演技にならない
デ・レンジー=マーティンは、My Perfect Console Podcastの次回エピソードを告知するTikTok動画に出演し、「自分の仕事で最も面白みがないのは、声の響き方です」と話しました。生成AIが再現できるのは、まさにその部分だけだといいます。
俳優の個性や、収録現場での振る舞い、演技の判断は声そのものとは別のものです。監督やプロデューサーが俳優と仕事をする理由も、そうした要素にあると説明しました。AIを使う制作者には、生成された音声から望む演技を引き出すための独自の考えが必要になるとも述べています。
また、4、5年前にも「俳優は全体の費用から見ればかなり安い。AIが適切な音声を作れるようになっても、その音声に望む演技を結びつける人が必要になり、俳優を雇うより高くつく」と話したことを振り返りました。
ゲーム開発でのAI利用
『The Blood of Dawnwalker』では、開発元のRebel Wolvesが、カットシーンの構成を検討するためにテキスト読み上げAIを使ったと明かし、議論を呼びました。その後、キャラクターを演じる俳優を起用しています。ゲームディレクターのコンラッド・トマシュキェヴィチは、バグ修正のような手間のかかる作業でのAI利用についても話していますが、同作の完成品にAIで作られた要素はありません。
一方、The FinalsやArc Raidersを手がけるEmbark Studiosは、両作品の音声台詞の生成にAIを使い、批判を受けました。ElevenLabsのように、有名俳優の声をライセンス契約で利用し、その音声をもとに台詞を生成する企業もあります。同社に出資する俳優マシュー・マコノヒーは、来年発売予定のSFロールプレイングゲームExodusに出演しますが、同作の台詞はAI生成ではありません。
コーエン役への評価
デ・レンジー=マーティンは今年、The Sinking City 2、007 First Light、Star Wars: Galactic Racerにも出演しています。Eurogamerのレビュアーは、彼の落ち着いた深みのある声がコーエンを親しみやすく、一緒に過ごすのが楽しい人物にしていると評価しました。同メディアのレビューでは、ゲームに4つ星を付け、ダークファンタジーとしてなじみのある作りながら、大胆で挑発的なアイデアを盛り込み、おおむね非常に成功していると評しています。