← 最新記事一覧

AI乱立のSteam Next Festで単独プレイ向け最大のデモとなったのは、AIと戦う『Probably Stolen』

2026年10月22日 | #ゲーム紹介 | GamesRadar+

AI乱立のSteam Next Festで単独プレイ向け最大のデモとなったのは、AIと戦う『Probably Stolen』

今回のSteam Next Fest(Valveによるゲームデモの祭典)は、特定のタイトルよりも生成AIとそれをめぐる議論が話題の中心になっています。過去最多の8,000本のデモが並び、その多くが明らかにAIの使用をうかがわせるか、堂々とAI製であることを示しているため、開発者が注目を集めるのはいっそう難しくなりました。そうした中で、サイバーパンクの街で「暴走するAIを止める」仕事を描く『Probably Stolen』が、執筆時点でSteam Next Festのチャートにおける単独プレイ向けデモの最大規模になっています。記事では、筆者がデモを遊んだ印象を交えて紹介します。

密売品を扱う、サイバーパンク世界の店主シム

開発元のQuesting Goose Studioは、デモについて「疑わしい出どころの品を作り、売買し、密輸し、派閥への忠誠を見極め、AIに操られた者たちを倒して暴走を止める」と説明しています。パブリッシャーはtinyBuildで、『Graveyard Keeper 2』や、同じく店舗経営を扱う『ReStory: Chill Electronics Repairs』など、好調な展開が続いています。

筆者は本作を、『Papers, Please』の要素を加えた店主シムと表現しています。公式の説明では、カウンターの向こうにいる相手の正体は分かりません。客は証拠を探る保安当局の人間かもしれず、交渉材料を求める革命家かもしれず、力を失った元エリートかもしれないとのことです。売る、断る、通報する、見て見ぬふりをするのいずれを選んでも、誰かが記録を取っているという構図です。

犯罪を前提にした、殺伐とした店づくり

ファンタジー世界の片隅で穏やかに暮らし、冒険者に品物を売りながら多くの物語に関わっていく店主シムが多い中、本作は細かく作り込まれた殺伐とした雰囲気で、犯罪をはっきり肯定しているといいます。Steamの紹介文には、商品の品質を落とす、偽物を本物として表示し直す、保安当局に見つからないと判断すれば盗品を値引きして横流しする、といった行為ができると書かれています。

プレイヤーは家賃を払い、法を無視し、客からしぼり取り、警察を避けなければなりません。手元にはショットガンも置かれています。「感覚を持つAIチップ」が統括する合成人間が、いつ店に入ってくるか分からないためです。

開始時の選択で変わる店の姿

デモを少し遊ぶと、RPGの血筋を感じる作りであることが分かります。最初に選ぶ特技や特典によって、取れる選択肢が変わるためです。たとえばRat Wranglerは肉用にネズミを育てられます。Organ Dealerは臓器の保管容器と輸血セットを持った状態で始まり、Gunsmithは銃、改造パーツ、弾薬の在庫から始まります。

特化は10種類あり、そのほかに、開始時の資金が多く、家財道具や食料が最初からそろう中立のApprenticeがあります。このため、遊ぶたびに店の姿はかなり変わりそうです。さらに、夜間の強盗対策や派閥評判のボーナスなどの特典が25種類あり、家賃の上昇や基本在庫の減少といった、釣り合いを取る不利な特典も用意されています。筆者の最初の1日目には、親切な師匠から強盗の危険を警告されたため、強盗対策の特典は役立ちそうだと感じたそうです。

評価と発売日

デモのユーザーレビューはちょうど2,000件で、98%が好評です。筆者の最初のプレイも、豊かなドット絵、軽快な操作画面、すぐに迫ってくる緊張感に引き込まれ、上司との会議の通知を見逃したほどだといい、好意的な立場だと述べています。

『Probably Stolen』の製品版は10月28日に発売されます。