一人称視点の恐竜ホラー『Terrible Lizards』が10月29日に発売、開発者が設計思想を語る
2026年10月27日 | #発売情報 | PlayStation.Blog EN
WDR Studiosは、3D一人称視点のプラットフォーマー『Terrible Lizards』を10月29日に発売します。恐竜から逃げ続けるアクション/ホラー作品で、PlayStation.Blogでは開発者が、移動の手触りや舞台設定に込めた狙いを語っています。
恐怖と楽しさを両立させる移動アクション
『Terrible Lizards』は3D一人称視点のプラットフォーマーですが、開発側は物理的な空間を駆け抜ける点を重視し、「パルクール」とも表現しています。恐竜に追われて命がけで逃げるアクション/ホラーという側面もあり、恐怖と楽しさのバランスがゲーム設計の中心にあるとのことです。
操作面では、ラン、ジャンプ、スライディング、壁走り、バウンス、ブロックのふちをつかんで次のふちへ跳び移る動きなどが用意されています。ステージや環境に働きかけるさまざまな道具も登場します。全体として操作感は引き締まっており、直感的な動きと正確なタイミングが求められる作りだそうです。
一人称視点を採用するにあたり、ほかのパルクール作品とは違う動きにするため、人気の一人称アクションシューターの移動スタイルをもとにプラットフォームの仕組みを組み立てたといいます。ふわっとした浮遊感と、しっかり操作できている感覚のバランスを探り、それが心地よい操作感を生む「秘伝のタレ」になったと説明しています。
その結果、プレイヤーがすべてを制御している感覚のある、リズミカルなゲームの流れが生まれました。移動やジャンプができる場面では常に最高速度で動き、その速度は固定されているため、動きが予測しやすく、リズムも取りやすいとのことです。空中での制御もあり、走ってから跳ぶのではなく、勢いが保たれたままジャンプして動き続けられます。
控えめながら効果的な仕組みで、腕前による上達の幅も広いと開発者は述べています。空中制御で跳びすぎを修正したり、直感的に左右へ動いたりすることが可能です。レースゲームで思わずカーブに合わせて体を傾けてしまう感覚が、本作でも味わえるそうです。
90年代のロードサイド・アトラクションが舞台
舞台は1990年代前半です。プレイヤーは、ルート66を西へ向かってドライブ旅行をする大学生を演じます。車が故障し、助けを求めて「Dalton’s Dinos」というロードサイドの観光施設に入りますが、そこで恐ろしいものに遭遇します。
開発者は、親しみのある題材をひねって新しいものに変える、近年のインディー系マスコットホラーに大きく影響を受けたと語っています。アメリカの郷愁や州間道路のドライブ旅といった大まかな発想から、ロードサイド・アトラクションという設定にたどり着いたそうです。こうした施設の外には、手作り感のある先史時代ツアーや、真偽の怪しい化石を宣伝する、どこか滑稽な恐竜の像が置かれていることが多く、90年代には恐竜への文化的な関心の高まりとともに特に人気を集めたといいます。
開発者自身、子どものころに最初に夢中になった趣味が恐竜だったそうです。恐竜を意味する英語の「dinosaur」は、ギリシャ語の「deinos」と「saurus」に由来し、「恐ろしいトカゲ」を意味します。古生物のコミュニティーでは使われてきた言葉ですが、ホラー作品では使われていなかったため、本作にふさわしいと考えたとのことです。恐竜関連の作品や商品への熱狂は大きいものの、題材としてはまだ少ないと感じており、畏敬の念と恐怖の両方を呼び起こす恐竜の魅力が本作に表れていると述べています。
初めてゲームを作るクリエイターたちのチーム
開発者は、映画、音楽、アニメーションなどにも取り組んできた経験から、ゲーム開発は最も難しい芸術形態のひとつだと感じているそうです。以前は少し冷めたゲーマーだったものの、本作の制作を通じて、ゲームというメディアとその作り込みの技術にあらためて魅了されたといいます。
開発チームは、オンラインで活動してきたクリエイターを中心とした、ゲーム開発が初めてのメンバーで構成されています。開発者は『Terrible Lizards』を「コミュニティーによる、コミュニティーのためのゲーム」と位置づけ、発売後に世界中のプレイヤーに楽しんでもらいたいとしています。