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『Mass Effect 3』モーディン・ソーラスの「自分がやるべきだった」という最期の言葉が示す二重の意味

2026年10月28日 | #ゲーム紹介 | DualShockers

『Mass Effect 3』モーディン・ソーラスの「自分がやるべきだった」という最期の言葉が示す二重の意味

『Mass Effect 3』に登場するサラリアンの科学者モーディン・ソーラスの名台詞を取り上げます。遺伝学者として特務部隊(STG)で数々の修羅場をくぐり抜けてきた彼の最期の言葉には、文字どおりの意味と、個人的な償いという2つの意味が込められています。なお、本記事には物語終盤の展開に関するネタバレが含まれます。

冷徹な合理主義者が抱えた罪悪感

モーディンは徹底した功利主義者です。冷徹で解決を重視する姿勢は、感情に訴えて考える仲間たちと衝突することもありました。

体に傷を負っているだけでなく、ジェノファージ改変計画に関わったことへの重い罪の意識も抱えています。これが、ゲーム史上でも特に印象深く、胸を締めつけられる場面の土台になっています。

シュラウド・タワーでの別れ

シェパード司令官とモーディンの関係は、シュラウド・タワーで大きな転機を迎えます。モーディンはイヴとともに、ジェノファージの治療法の開発を密かに完成させます。しかし彼の知らないところで、シェパードはサラリアンとの取引の一環として、この施設の妨害工作に関わっていました。

シェパードが事実を打ち明けるかどうかは、モーディンにとって大きな問題ではありません。彼は最終的に、シェパードの関与に自分で気づくからです。モーディンの最期はプレイヤーの選択で変わります。止めようとした場合、モーディンは制御パネルにあと一歩のところで届かず倒れます。妨害の解除を認めた場合は、理解してくれたことへの感謝を述べたうえで、屈指の名台詞を口にします。

「自分がやるべきだった」と彼は言い、「ほかの誰かでは間違えたかもしれない」と続けます。

台詞に込められた二重の意味

良心に苛まれる科学者だったモーディンは、ジェノファージ計画に関わった過去を償うことに残りの人生を費やしました。命の危険がありながら、最後の日々を治療法の完成と検証、そしてその配布方法の検討に捧げています。

この分岐での最後の場面で、「自分がやるべきだった」という言葉には2つの意味があります。1つ目は文字どおりの意味です。治療法を広く行き渡らせるという複雑で繊細な作業は、銃を手にする司令官のシェパードや他の誰かではなく、訓練を積んだ遺伝学者である自分が担うべきだという考えです。

2つ目はより個人的な意味です。自らの仕事と、それによって壊された多くの命への罪悪感を長年抱えてきたモーディンが、自分の手で事態を正したいと願うのは自然なことです。多くの苦しみに責任を感じてきた彼にとって、これは赦しを得る機会でもありました。

作品情報

『Mass Effect 3』は2012年3月6日に発売されました。開発はBioWare、発売はElectronic Artsです。