Polygon筆者、『Dragon Age: Origins』はBG3の原型だと主張 約50時間で遊べる2009年のRPG
Polygonの記事で、筆者が2009年にBioWareが発売した『Dragon Age: Origins』を「『Baldur's Gate 3』(BG3)のファンこそ遊ぶべき一作」として薦めています。筆者は、BG3で評価された仲間との交流や選択の積み重ねが、すでにこの作品に備わっていたと論じています。
BG3の人気キャラを思わせる仲間たち
記事は、焚き火のそばで皮肉屋のエルフの盗賊が仲間に加わり、冗談めかして口説いてくる場面から始まります。BG3のAstarionを思わせますが、実際には『Origins』に登場するZevran(愛称Zev)の場面です。Zevranは主人公を殺すために雇われた人物で、出会いからして危険だと筆者は紹介しています。
筆者によると、『Origins』は年月の経過から見過ごされがちなダークファンタジーRPGです。グラフィックは古く、全体的に茶色っぽい画面で、不具合も多いとのことです。それでもBG3が好きで50時間ほど確保できるなら、個性的な仲間たちと出会い、Thedasの世界を初めて体験する価値は大きいと筆者は述べています。BioWareの共同創設者自身がDragon Ageを『Baldur's Gate』シリーズの精神的な後継作と説明している点にも触れています。
出自の選択と、癖の強い仲間たち
本作は、最初に自分の出自を選ぶところから始まります。都市エルフ、ドワーフの貴族、反抗的なメイジなどから選べ、その選択によってFerelden(フェレルデン)の見え方や、NPCの接し方が変わります。
仲間には、冗談で不安を隠す新米のグレイウォーデンAlistair、信心深い吟遊詩人でつらい過去を持つLeliana、一家を殺害した過去がありながら最も誠実かもしれない寡黙なSten、酔っ払いのドワーフの狂戦士Oghren、皮肉屋の沼の魔女Morriganがいます。筆者は彼らを、世界の命運を背負わされた機能不全で心に傷を負った若者たちと表現しています。Grimdark Magazineが各仲間を対話で掘り下げる「ミニゲーム」と評したことを紹介し、無口なStenがようやく口を開く過程にぴったりの表現だとしています。
また、仲間たちは主人公のいないところでも絶えず会話します。AlistairとMorriganはテンプラーについて皮肉を言い合い、Lelianaは軍用犬マバリに話しかけます。ゲームはこのマバリを、パーティの半分より賢いようにほのめかしているそうです。Alistairが「マバリって、いったいどれくらい賢いものなんだ?」と言えば、Morriganは「Alistairは相変わらずパーティで一番の愚か者ね」と返します。
選択が世界と仲間を変える
主人公の目的は、アーチデーモンに率いられたダークスポーンの大群「Blight」に対抗するため、Fereldenで対立するメイジ、エルフ、ドワーフ、貴族をまとめることです。誰と話し、どの戦いを選び、誰を侮辱し、誰を見逃すか裏切るかが、主人公や仲間、世界を恒久的に変えると筆者は説明しています。
筆者は、BG3が何でも覚えている点を気に入ったのなら、それに先行したのが『Origins』だと主張します。政治的な対立の場で道徳的に疑わしい選択肢を選ぶとAlistairが離脱をちらつかせ、預言者の聖なる灰にドラゴンの血を注げばLelianaが突然襲いかかってくるといった例が挙がっています。全員が満足する選択肢はほとんどなく、プレイヤーは後ろめたさを感じることになるといいます。自分の行動の結果を見せる演出もあり、BG3が14年後に活用した手法だと筆者は述べています。
2026年に遊べるのか
筆者は、2009年のゲームが2026年に遊べるかについて率直に答えています。近接戦闘は「shuffle, shuffle, stab」のようにぎこちなく感じられ、序盤は動作が重いとしたうえで、それでも遊べると結論づけています。
遊びやすくする方法も挙げています。最新のPCでクラッシュする場合は、4GBのパッチで直る可能性があるとのことです。Qwinn's Ultimate DAO FixpackとDain's Fixesは不具合や戦闘の癖に対処し、Unofficial Remasterは1,000以上のテクスチャを高品質化します。筆者は、主人公が誰でもMorriganを恋愛対象にできるMODも強く薦めていますが、終盤のMorriganからの申し出がやや奇妙な内容になる点には注意を促しています。
遊び方の助言としては、こまめにセーブすること、タクティクス枠で回復役が味方の死ぬ前に回復するといった行動を自動化し、ポーズ付きリアルタイムの戦闘に集中することを挙げています。悪魔憑きや不気味な湿地が好みなら、拡張パック「Awakening」も遊ぶよう勧めています。
筆者は、別の出自で最低1回は遊び直すことになるだろうとも述べています。そして、焚き火での告白、得たり失ったりする好感度、立て直しようのない仲間たちといったBG3の要素は、BioWareが2009年にすでに作っていたものを完成させた形だと結論づけています。BG3がRPGに期待するものを変えたのなら、『Origins』はジャンルにその期待を教えた作品だという主張です。
『Dragon Age: Origins』は、PCとXbox Series Xの後方互換で遊べます。