ジョン・ロメロ氏の新作シューター、新たなパブリッシャーを得て開発中。ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドのような寄り道の自由を目指す
id Softwareの共同創業者として知られるジョン・ロメロ氏が率いるRomero Gamesの新作シューターについて、ロメロ氏がIGNの取材で語りました。Microsoftによる資金提供の打ち切りを経て、新たなパブリッシャーが決まり、開発は順調に進んでいるとのことです。目指しているのは、探索や寄り道を自由に楽しめる冒険的なシューティングです。取材は今週開催されたGamescom Asia x Thailand Game Show 2026の会場で行われ、ロメロ氏は「Why We Still Make Games」と題した基調講演も行いました。
資金打ち切りから1年、新パブリッシャーのもとで開発継続
ロメロ氏はこれまで50年にわたりキャリアを重ねており、Wolfenstein 3D、Doom、Quakeといった代表作を手がけてきました。一方で、昨年から続くXbox事業の縮小のなかで、Romero GamesはMicrosoftから資金提供を打ち切られました。この影響でスタジオの人員は110人から5人にまで減っています。
それでもロメロ氏は、現在は「ここ数十年で最も調子がいい」と前向きな姿勢を見せました。2025年の出来事については「本当にひどいものでした」と振り返っています。そのうえで「恨みはありません。それは自分らしくないからです。常に前へ進むだけで、起きてしまったことの先でどうするかを考えるしかありません」と語りました。
パブリッシャー、発売日、ゲームの具体的な中身については、パブリッシャー側が決めることだとして明かしていません。確認できたのは、新作がシューターであること、Unreal Engine 5.8を使っていること、そして開発中止になった前作から多くの要素を引き継いでいることの3点です。
探索の自由を重視、目標は「冒険して楽しんでもらうこと」
ロメロ氏は昨年12月のインタビューで、新作について「これまでに遊んだことのないようなゲーム」と述べていました。シューターでありながら、プレイヤーが行う内容はElden Ringの体験のように新しいものになるとも話していました。今回の取材ではオープンワールドだと明言することは避けましたが、目的に沿って進む一般的なFPSよりも、かなり自由度が高いことをうかがわせました。
ロメロ氏は「ゲームを遊ぶときは探索がとても重要です。遊び方を指示されるのは好きではありません。いちばん好きなのは、自由に動かせてくれるゲームです」と話します。「あの場所はおかしなことになっている、こちらは面白そうだ、と思ったら、振り返ってそちらへ行ける。好きなようにしていいのです」とも語りました。
例として挙げたのがBlue Princeです。最初の部屋から振り返ったときに「外もあるのか」と驚く感覚を、新作でも味わえるようにしたいと説明しています。
また、ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドにも言及しました。目的地であるタワーへ向かう途中でさまざまな出来事に出会い、本来の目的を忘れてしまう、という遊びです。「そのタワーへ行きたいのに、途中でいろいろなものに出くわして、やろうとしていたことが変わってしまう。タワーに向かっていたことなど、すっかり忘れてしまうでしょう。そうしたゲームプレイが好きで、新作に取り入れています」と述べています。
目指す体験については「ただ冒険をして、楽しんでほしい」と話しました。
現時点で分かっていること
今回のロメロ氏の発言は抽象的な内容にとどまり、作品名もまだ発表されていません。具体的な遊びの中身は、今後の情報を待つ必要があります。原文筆者は、ジャンルの誕生に関わった人物が手がける自由度の高いFPSは魅力的に聞こえるとしたうえで、ロメロ氏とチームが期待に応える作品を届けられることを望むとまとめています。