神谷英樹氏が『大神』続編について語る、初心者にも楽しめる作りを目指す方針
IGNは、Lucca Comics and Games Festival 2026で神谷英樹氏にインタビューを行いました。長らく待たれている『大神』続編について、制作に対する考え方や、ファンの期待への思いが語られています。
20年ぶりに発表された続編
2024年12月、初代『大神』の発売からおよそ20年を経て、続編の制作が発表されました。クローバースタジオによる高い評価を受けたカルト的人気作の続編で、指揮を執るのは初代のディレクターである神谷氏です。
神谷氏は、元クローバースタジオのスタッフや業界のベテランで構成される新スタジオ、Clovers(クローバーズ)で、アマテラスの新たな冒険を制作しています。現時点で明かせることは多くないものの、この2年間にチームが取り組んできた内容について、少しだけ語りました。
初心者にも遊びやすい作品に
神谷氏は、ファンが続編に高い期待を寄せていることを強く意識しているようです。初代『大神』は、涙を誘うほど美しい作品として、20年にわたりファンの心に残り続けてきました。それでも神谷氏は、初代と同じく、熟練者と初心者の両方が楽しめる作品を目指す考えです。
神谷氏は通訳を介して、次のように語っています。
「『大神』の最初の作品では、比較的初心者の方にも満足してもらえるゲーム体験を作りたいと考えて制作しました」
神谷氏はその例として、『大神』の「攻撃のコマンドの流れ」に触れました。
「『ベヨネッタ』の飛行機のシーン、あるいはゲームそのものを作ったときは、当然ながら、もう少し経験のあるプレイヤーを想定していました。いま『大神』の第2章を作るにあたって、経験の浅い方や比較的新しい方のことをあらためて考えています。そうした方にも楽しんでもらいたいのです」
期待しすぎないでほしいという思い
神谷氏はこれまでにも新規タイトルの立ち上げや既存作品の続編を手がけてきました。『バイオハザード2』のディレクターを務めた経歴もあります。しかし、『大神』続編にはコアなファンからの注目が非常に大きいため、神谷氏は期待を抑えてほしいと呼びかけています。
「『大神』の続編は、私にとって一種の使命のようになっています。以前、新しいゲームを作っていたころは、世間からの期待はもちろんありませんでした。完全に新しいもので、ある意味、予想外の作品だったからです。続編を作るようになってからは、世間の期待がかなり大きくなったと感じています。あまり期待しすぎないほうがよいと思います」
20年で変わったこと、変わらないこと
制作の進め方については、20年前と比べて大きくは変わっていないと神谷氏は話します。変わった点として挙げたのは、多くの失敗を重ねてきたことで、失敗に近づいたときにそれを事前に察知できるようになったことです。
「私の見る限り、何も変わっていません。ただ、これまでのキャリアで数え切れないほど失敗してきたので、いまは失敗に近づいていると感じたら、その前に気づけます。昔と今の違いはそこだけだと思います」
続編の位置づけ
続編については、これ以上の詳細は語られませんでした。ただ、初代と同じく新しいプレイヤーにも熟練のプレイヤーにも親しみやすい作品を目指していることが確認できました。
なお、IGNは2025年初めに日本を訪れ、神谷氏、坂田清彦氏、平林良章氏にもインタビューしています。その際には、次の『大神』が『大神伝』のような外伝ではなく、初代から直接つながる続編であると語られていました。