『魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。』メタスコア評価・メディアレビュー

株式会社日本一ソフトウェアより2024年7月25日(海外版は2025年10月10日)に発売された、PlayStation®5、PlayStation®4、Nintendo Switch™、PCに対応のシミュレーションRPG『魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。』のメディアレビュー総まとめページです。

総合評価

『魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。』
スコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー問題あり

『魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。』は、オリジナル版に過去の追加ダウンロードコンテンツ(DLC)と複数の新要素を収録した完全版です。シリーズを初めてプレイする人にとっては決定版と言える内容ですが、すでにオリジナル版を所有しているプレイヤーにとっては、買い直しの価値を慎重に考える必要があるソフトとなっています。

本作には過去に配信された全てのシナリオやキャラクターDLCが収録され、さらにクリア後のやり込み要素が追加されるなど、非常に豊富なコンテンツが一本にまとめられています。しかし、追加された新要素の多くはメインストーリーをクリアしないと解放されず、オリジナル版からのセーブデータ引き継ぎもできないため、オリジナル版のプレイヤーが追加要素だけを手軽に楽しむことが難しい構造になっています。

具体的には、7つのボーナスストーリーや追加キャラクターが最初から含まれているほか、特定の機種では動作が安定し、快適なプレイが可能になったと評価されています。また、キャラクターのステータス上限が解放される機能や、新たな強敵「羅刹バール」の追加など、育成や戦闘を極めたいプレイヤー向けの要素も加わりました。その一方で、これらの新要素はクリア後のコンテンツが中心で、フルプライスでの販売であることや、安価なアップグレード版がない点が、オリジナル版所有者にとって買い直しのハードルを上げています。

以上の点から、本作はシリーズ未経験者や、膨大なやり込み要素を一つのパッケージで遊び尽くしたいプレイヤーにとって最適な選択肢です。その反面、オリジナル版をプレイ済みの場合は、追加されたクリア後のコンテンツに魅力を感じるか、そして価格と最初からプレイし直す必要がある点を踏まえて、購入を判断することが推奨されます。

評価ポイント

多くのメディアで評価されているポイント

『魔界戦記ディスガイア7』のオリジナル版で配信された全てのダウンロードコンテンツ(DLC)が収録されているだけでなく、ステータスの上限解放や新しいシナリオ「時空の援軍編」、最強のボス「羅刹バール」との戦いといった新しい要素も追加されています。この一本でゲームの膨大なやり込み要素を余すところなく楽しめるため、シリーズを初めてプレイする人にとって最適な完全版です。

  • 本編クリア後の新しいシナリオで物語がさらに広がる
    • メインストーリーのクリア後を描いたシナリオが追加されています。過去シリーズの世界を巡る物語はファン向けの嬉しい内容で、クリアするとシリーズの人気キャラクター「アサギ」が仲間になります。
  • 豊富な追加コンテンツでやり込みが長く続く
    • 過去にDLCとして配信された7つのボーナス章が最初からプレイ可能です。クリアすれば強力なキャラクターが仲間になるため、パーティーを早く強化してゲームを進められます。さらに、最強の敵として「羅刹バール」が追加され、腕試しができます。
  • Nintendo Switchでの動作が快適になった
    • Nintendo Switch向けに最適化され、パフォーマンスモードでは60fpsでスムーズに動作します。これにより、キャラクターの選択や戦術の確認が快適に行えるようになりました。
  • 携帯モードでも遊びやすい
    • 携帯モードでも画面が見やすく、文字も読みやすくなっています。いつでもどこでも、じっくりと遊べる点が評価されています。
  • 初心者にも分かりやすく、上級者も満足できる戦略性
    • 基本はターン制のシミュレーションRPGで分かりやすいですが、キャラクターの育成やアイテムの強化など、やり込める要素が非常に多くなっています。プレイヤーの好みに合わせて、シンプルにも複雑にも遊べます。
  • 戦況を覆すユニークな戦闘システム
    • 特定のパネルを破壊すると連鎖的に効果が広がる「ジオパネル」や、キャラクターを巨大化させる「弩デカ魔ックス」など、戦いのルールを一変させるシステムが特徴です。味方や敵を投げて移動させることもでき、毎回の戦闘で異なる戦略を楽しめます。
  • 自由度の高い出撃システムと高いリプレイ性
    • マップに出撃させるキャラクターを自由に選べるだけでなく、戦闘の状況に応じて控えのキャラクターと交代できます。どのキャラクターをどの順番で出すかという戦略が重要で、繰り返し遊べるようになっています。
  • ステータス上限の解放で育成の楽しさが大きく向上
    • 条件を満たすとキャラクターのステータス上限がなくなり、最大999,999,999まで育てられるようになります。育成の限界を気にすることなく、とことんキャラクターを強くできます。
  • オリジナルキャラクターも強化できる「地獄モード」
    • 特定キャラクター専用だった強化システム「地獄モード」が、自分で作成したオリジナルキャラクターを含む全てのキャラクターで使えるようになりました。これにより、お気に入りのキャラクターを最後まで活躍させられます。
  • 装備品を継承して育てられる「アイテム転生」
    • 新要素「アイテム転生」により、愛用していた装備の能力を引き継いだまま、さらに強力な装備へと作り変えることができます。こだわりの装備を長く使い続けられるようになりました。
  • 軽快なストーリーと魅力的なキャラクター
    • 会話のテンポが良く、ストーリーがサクサク進みます。キャラクター同士のユニークな掛け合いやギャグが豊富で、周回プレイでも飽きさせない作りになっています。
  • 和風の世界観と多彩な音楽
    • シリーズの絵柄はそのままに、和風の世界「ヒノモト」を舞台にした物語が3Dグラフィックで描かれます。拠点で流れるジャズ風の曲から、戦闘を盛り上げるハードロックまで、多彩な音楽がゲームの雰囲気を良くしています。
  • シリーズ未経験者でも安心して始められる丁寧な設計
    • 物語は本作で完結しており、過去作の知識は必要ありません。ゲームの基本的なルールは丁寧に説明されるため、シミュレーションRPGが初めての人でも安心して始められます。

不評ポイント

多くのメディアで不評なポイント

すでにオリジナル版を持っているプレイヤーにとって、フルプライスで本作を買い直す価値が低いという点が問題視されています。追加された新要素の多くはゲームクリア後まで遊ぶことができず、本編のゲーム体験はオリジナル版とほとんど変わりません。また、オリジナル版からのセーブデータの引き継ぎができず、追加要素を遊ぶためには最初からやり直す必要があります。安価なアップグレード版もないため、すでにオリジナル版とDLCを持っているプレイヤーにとっては、買い直しをためらう要因となっています。

  • ゲーム開始直後に全てのDLCが解放され、分かりにくい
    • ゲームを始めるとすぐに、過去に配信されたDLCのシナリオが一覧で表示されるため、選択肢が多すぎてどれから手をつければ良いか分かりにくくなっています。
  • 強力なDLCキャラクターが序盤で仲間になり、難易度が下がりすぎる
    • DLCで追加された強力なキャラクターが序盤から使えるため、ゲーム全体の難易度が簡単になりすぎています。そのため、歯ごたえのある戦闘や達成感が失われているとの指摘があります。
  • チュートリアルが長文のテキストばかりで分かりにくい
    • 新しいシステムが解放されるたびに、10ページを超えるような長文の説明を読まなければなりません。実際に操作しながら覚える形式ではないため、ルールを理解しにくいという意見があります。
  • 新キャラクター「アサギ」の加入タイミングが遅い
    • 新規追加されたプレイアブルキャラクターの「アサギ」が仲間になるのは、新しい追加シナリオをクリアした後です。その時点ではすでにパーティーメンバーが固定化していることが多く、活躍の機会が少なくなっています。
  • 海外での販売機種や形式が限定的
    • 海外では特定の機種でしか販売されておらず、また物理的なパッケージ版がないなど、販売形式が限定されています。
  • 高低差のあるマップでカーソル操作がしにくい
    • 地形に高低差があるとカーソルを思ったように動かしにくく、スムーズな操作を妨げています。
  • 「全部入り」なのに含まれていない消費アイテムDLCがある
    • 「これまでの全部入り」というタイトルにもかかわらず、お金や経験値などを増やす消費アイテム系のDLCは含まれていません。追加の課金要素が存在する点が、タイトルと矛盾していると受け取られています。
  • 追加シナリオの一部でキャラクターボイスがない
    • 新しい追加シナリオでは過去作のキャラクターが登場しますが、その場面にキャラクターボイスがなく、物足りなさを感じるという意見があります。
  • 特定の機種の独自機能の活用が少ない
    • 特定の機種が持つ独自の機能を活かした操作方法の改善などがなく、他の機種版との違いが少なくなっています。
  • ドックモードでの画質が他の機種に見劣りする
    • テレビに繋いでプレイするドックモードでは、PlayStation 5版などと比較して画質が劣るという指摘があります。

メディアレビュー

製品情報

項目概要
タイトル (日本語)魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。
タイトル (英語)Disgaea 7 Complete
ジャンルシミュレーションRPG, ロールプレイング, ストラテジー
開発元 (Developer)Nippon Ichi Software
販売元 (Publisher)NIS America
発売日2024年7月25日(海外2025年10月10日)
プラットフォームPlayStation 5, PlayStation 4, Switch, Switch2, PC
プレイ人数1
日本語(インターフェース)対応
日本語(字幕)対応