ゲーム保存専門家が警鐘、『グランド・セフト・オート6』のダウンロードコード採用やPSの物理ディスク終了は海賊版を助長する可能性も指摘
2026年07月03日 | #ゲーム #ニュース | GamesRadar+
ビデオゲームの保存専門家が、ゲーム業界の大手企業による物理メディア離れが海賊版対策に逆効果であると警鐘を鳴らしています。特に、ロックスター・ゲームスが『グランド・セフト・オート6』の「物理版」でディスクではなくダウンロードコードを採用する動きや、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが2028年までにPlayStation向け新作ゲームの物理ディスク生産を終了すると発表したことが、この議論に拍車をかけています。このような状況は、ゲームコレクターや物理メディアを好むユーザーにとって、かなり残念なニュースと言えるでしょう。
進む物理メディア離れと課題
ロックスター・ゲームスは新作『グランド・セフト・オート6』において、パッケージ版ながらダウンロードコードのみの提供という販売形式を採用しています。これにより、ユーザーは物理的なディスクではなく、コードを入力してゲームをダウンロードする形になります。また、ソニーは2028年にPlayStation向け新作ゲームの物理ディスク生産を完全に終了すると発表しており、今後数年で主要なプラットフォームから物理メディアが姿を消す可能性が高まっています。さらに、Nintendo Switch 2でもゲームキーカードの導入が噂されており、業界全体でデジタルシフトが進んでいる状況です。
海賊版対策としてのゲーム保存の重要性
ビデオゲーム歴史財団のディレクターであるフランク・シファルディ氏は、ソーシャルメディア上で「海賊版は、現在のゲームにおける唯一の現存するメディア保存形態である」という意見に対し、同意の意を示しています。彼は「歴史的なビデオゲーム保存機関のディレクターとして、そしてこの大義に全人生を捧げてきた者として、これは正確です。私たちは業界の業界団体と協力して法的な道を見つけようとしましたが、彼らは意味のある代替案を提供することを拒否しています」と述べています。つまり、業界が公式な保存方法を提供しない限り、結果として海賊版がゲームの遺産を守る役割を担わざるを得ないという厳しい現実を指摘しているのです。50年後にダウンロードしたゲームが確実に動作するかどうかは保証されておらず、これを保存ソリューションと呼ぶことはできない、とも付け加えています。