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『Half-Life 2』Ravenholm開発中止の背景はDLC販売と開発コスト

2026年08月26日 | #その他 | GamesRadar+

『Half-Life 2』Ravenholm開発中止の背景はDLC販売と開発コスト

ValveによるRavenholm作品の開発中止について、Arkane創設者のRaphaël Colantonio氏が当時の判断を振り返りました。プロジェクトの中止は、Half-Life 2関連DLCの販売状況と、完成までに必要な開発コストが大きく関係していたとしています。チームは長くその決定を理解できなかったものの、現在はビジネス面で納得できる判断だったと受け止めています。

開発中止の背景にあったコストと販売状況

Colantonio氏は、現在Wolfeye Studiosでクリエイティブディレクターを務めています。同氏によれば、Ravenholm作品にはチームが大きな創作意欲を注ぎ込み、内容も非常に良いものになっていましたが、完成にはさらに長い時間が必要でした。

Valveが開発中止を決めた当時、チームはその理由を理解できず、苦しみから立ち直るまでに約10年かかったとのことです。しかし、経験を重ねた現在は、判断の背景にHalf-Life 2の経済性とDLCの販売状況があったと分析しています。Valveには、開発にどれだけ費用をかけ、どれだけの収益が見込めれば成立するのかという基準があり、プロジェクトが組織全体のリソースを長期間拘束することも判断材料になったとしています。

ValveはColantonio氏らに声をかける前にもRavenholm作品を試みており、社内外のチームが開発を進めたものの、承認に至らなかったそうです。Colantonio氏らのプロジェクトも一定の形にはなりましたが、完成までの時間が長すぎると判断され、最終的に中止されました。

Ravenholm開発がArkaneにもたらしたもの

このプロジェクトは、Half-Life 2でアートディレクターを務め、Dishonoredではビジュアルデザインディレクターを担当したViktor Antonov氏との緊密な協力につながりました。Antonov氏は2025年に亡くなっており、同氏のスタジオであるEschatology Entertainmentからは、関連作品の最終作とされるGuns of Eschatonが最近発表されています。

Colantonio氏はValveとの仕事について、ArkaneがValveの考え方を裏切ることなく、ガジェットの設計やマップ構造、移動システムなどにArkane独自の要素を加えたと説明しています。Valveとの共同作業は、後の作品づくりにも影響を与える学習経験になったとのことです。

Valve式のプレイテストとHalf-Life 3への期待

Valveのプレイテストでは、参加するテスターの人数やメンバーを入れ替え、5人、10人、5人、10人というように異なる規模で繰り返し検証していたとColantonio氏は振り返っています。人数や組み合わせを変えても、一定の回数を重ねれば問題を発見できるという考え方だったそうです。

Half-Life 3については、Valveを「業界の巨匠」と評価し、同社から多くを学び、現在も尊敬しているとコメントしています。完成度への期待値は非常に高いとしつつも、「素晴らしいHalf-Life 3を遊びたい。正しく作るための時間を取ることを信頼している」と述べています。