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『Resident Evil』神谷英樹氏が恐怖演出を弱める専用モードを提案

2026年09月01日 | #その他 | VGC

『Resident Evil』神谷英樹氏が恐怖演出を弱める専用モードを提案

『Resident Evil』シリーズの初代およびResident Evil 2に携わった神谷英樹氏が、将来作には恐怖表現を苦手とする人向けの「怖くないモード」を用意してほしいと提案しました。シリーズの開発者は、自分たちが作っているゲームがどれほど恐ろしいのかを理解できないほど、恐怖に慣れてしまっているのではないかと指摘しています。神谷氏自身も、今年のResident Evil Requiemをプレイしたかったものの、恐怖が強すぎて最後まで進められなかったと明かしました。

神谷氏は「怖くないモード」を本気で提案

神谷氏はVGCのインタビューで、過去に発信した「ノン・スケアリー・モード」の提案は冗談ではなく、「100%本気だった」と説明しました。神谷氏はもともとホラーが苦手で、幼いころから怖い映画を最後まで見られなかったとしています。近年はゲームの写実的な映像表現が大きく進歩し、画面上に映し出せる恐ろしい描写も過激になったため、現在のシリーズ開発チームは恐怖への感覚が麻痺しているように見えるとのことです。

神谷氏は、カプコンのシリーズ関係者にも個人的に「ゲームが怖すぎる」と伝えているとしています。しかし、相手からは「それほど怖くない」「頑張ればプレイできる」と返されることが多く、開発側が自分たちの作品の恐ろしさを把握していないと感じているそうです。シリーズのプロデューサーであるTakeuchi氏に直接「あなたのゲームは怖すぎる」と伝えた際にも、Takeuchi氏は驚いた様子で「本当に?」と反応したと語っています。

神谷氏は新作が発売されるたびにプレイ用のコードを受け取っているものの、提供元へ感謝を伝えたうえで「遊びたいが、怖すぎるのでプレイできない」と返信しているとのことです。それに対しても、相手からは「そんなに怖くない」といった反応が返ってくるとしています。

Resident Evil Requiemも恐怖が強すぎて断念

神谷氏が特に挙げたのが、今年登場したResident Evil Requiemです。同作ではレオン・S・ケネディがラクーンシティへ戻り、初代Resident Evil 2に関わる出来事や記憶を再びたどる展開が描かれます。かつてResident Evil 2をディレクションした人物として、レオンの物語がどのように展開するのかをプレイヤーとして確かめたい気持ちはあったものの、実際には恐怖に耐えられず、プレイを続けられなかったと話しました。

神谷氏は、ホラーが苦手な人でも本編を最後まで体験できるよう、恐怖演出を調整する仕組みを正式に導入してほしいとしています。作品そのものを最初から怖くない内容に変更することを求めているわけではなく、通常の恐怖表現を維持したうえで、必要な人だけがオプションを選べる形を想定しています。

ベヨネッタの難度・表現設定を参考に

神谷氏は、恐怖を任意の設定として扱う考え方について、自身が手がけたベヨネッタの仕様を例に挙げました。同作は高度な操作を求めるアクションゲームとして設計されましたが、幅広いプレイヤーが遊べるようにVery Easy Automaticモードを用意したと説明しています。これは作品の中核となるアクション性を残しながら、プレイの入り口を広げるための選択肢です。

また、ベヨネッタ3では、攻撃時に衣装が外れて露出が増える演出について、抵抗を感じる人がいることを考慮し、露出を抑えるNaïve Angel Modeを実装したとしています。神谷氏は、難度や性的な表現に調整機能を設けられるなら、恐怖についても同じように「恐怖のつまみを少し下げる」設定を用意できるはずだと主張しました。

明るい照明や出血なしなど具体案も提示

神谷氏が想定するモードは、大がかりな別シナリオや複雑なシステムである必要はないとのことです。ゾンビの顔を怖く見えないように変更する、暗くじめじめした部屋を明るく心地よい照明にする、といった小さな調整でも効果があると説明しています。さらに、ゾンビの頭に茶色い紙袋をかぶせるような極端な案や、血を表示しない設定にも言及しました。

神谷氏は、こうした数カ所の変更だけでも、自分のように怖いゲームを苦手とする人が最後まで進める可能性があるとしています。一方で、初代Resident EvilとResident Evil 2は自身が熟知しているため、内容を知り尽くした結果、かつてほど怖く感じなくなったとも語りました。その経験があるからこそ、シリーズを作っている側が、プレイヤーに初めて提示される恐怖を正確に想像できていないのではないかと考えているようです。