『The Elder Scrolls V: Skyrim』最も不穏なクエストは「House of Horrors」
2026年09月01日 | #ゲーム | DualShockers
広大な世界を歩き、遺跡を探索しているだけで、思いがけず暗く不気味な物語に巻き込まれることがある――それが『The Elder Scrolls V: Skyrim』のクエストです。原文筆者は、死者の魂や人狼、吸血鬼、食人、死者蘇生といった題材のなかから、とくにプレイヤーの背筋を凍らせる10のクエストを選出しています。最上位に挙げられたのは、マルカルスの「House of Horrors」です。
10位から8位:異形の世界と血に染まる運命
10位の「Beyond Death」では、Black Soul Gemに閉じ込められた魂が行き着くSoul Cairnを訪れます。そこは枯れ果てたスケルトンが群れ、空は不気味な紫色に染まり、頭上では稲妻が絶え間なく落ちる異世界です。さらに行く手には、腐敗した巨大なアンデッドドラゴンまで立ちはだかります。原文筆者は、この場所そのものが現実から外れた不自然さに満ちており、足を踏み入れた瞬間から一刻も早く脱出したくなる場所だとしています。
9位は、Dark Brotherhoodの物語が始まる「Innocence Lost」です。子どもAventus AretinoがBlack Sacramentを実行し、孤児院のGrelod the Kindを殺してほしいと依頼してきます。Grelodは子どもたちにとって決して善良な人物ではありませんが、幼い依頼人が明確な殺意を抱いている状況そのものが異様です。ここからプレイヤーは、子どもが抱える復讐心と、依頼を実行する自分自身の行動に向き合いながら、Dark Brotherhoodの闇へと進んでいきます。
8位の「Ill Met by Moonlight」は、Falkreath周辺で起きた幼い子どもの殺害事件から始まります。容疑者のSindingは、自身のLycanthropyによって行動を制御できなかったと語り、白いシカを殺すための指輪を渡します。しかし、その指輪には装備者をランダムにWerewolfへ変身させる力が隠されています。その後はLycanthropyの父とも呼ばれるHircineから、今度はSindingを殺すよう命じられます。Bloated Man’s Grottoに入ると空は血のような赤色に変わり、どの選択をしても最終的には血を流す側に回ることになります。原文筆者は、プレイヤーが一連の出来事を操るのではなく、誰かの思惑に利用される駒のように感じる点を不気味さの理由に挙げています。
7位から5位:死体の痕跡と残された魂
「Frostflow Abyss」は7位に選ばれました。Frostflow Lighthouseへ向かう途中には、血で凍った地面と、無残に切り刻まれた馬の死体が残されています。灯台の内部でも、胸に斧が突き刺さった死体や、猟犬より大きな異形の虫が待ち受けます。さらに地下へ進めば、Chaurusやクモ、青白く病的な肌を持つFalmerと戦うことになります。灯台に暮らしていた人々がなぜこのような運命を迎えたのかを探るほど、単なる敵との戦闘では済まない悲惨さが浮かび上がるクエストです。
6位の「Laid to Rest」では、Morthalで起きた火災と、幼い少女Helgiの死にまつわる事件を追います。表面上は少女の幽霊とのかくれんぼに見える場面もありますが、遊び相手は家の火事で命を落とした死者です。さらにHelgiの母親は吸血鬼で、娘まで吸血鬼に変えようとしていました。事件の背後には、Morthalの住民を支配する吸血鬼の主人Movarthが存在します。原文筆者は、無邪気な子どもの遊びと、家族を巻き込んだ吸血鬼の陰謀が隣り合っている点を、このクエストの特に不穏な要素として扱っています。
5位は「The Whispering Door」です。最初は、首長とその息子が再びつながる穏やかな話に思えますが、実際にはDaedric PrinceのMephalaが関わっています。MephalaはDragonsreachの人々を堕落させようとしており、その影響はプレイヤーにも及びます。閉ざされた扉の奥にはThe Ebony Bladeが隠されており、その力を完全に引き出すには、自分を信頼し、尊敬している人物を殺さなければなりません。10人の友人を手にかけて初めて真の力を解放できるという仕組みは、報酬を得る行為そのものを倫理的な選択へ変えてしまいます。
4位から2位:夢、殺人、食人
4位の「Waking Nightmare」は、眠るたびに悪夢に襲われるDawnstarの住民を救う物語です。睡眠という生きるうえで欠かせない行為を奪われる苦しみの背後には、腐敗と堕落を司るDaedric Prince、Vaerminaがいます。Nightcaller Templeの終盤では、悪夢の原因であるSkull of Corruptionを破壊するか、ここまで協力してきた司祭Erandurを殺すかを選ぶことになります。原文筆者は、道徳的には髑髏を破壊する選択が正しいとしつつ、収集を重視するプレイヤーにとっては別の決断を迫られると説明しています。
3位の「Blood on the Ice」は、Windhelmで若い女性が次々と殺される事件を追う殺人ミステリーです。犠牲者の遺体を残す犯人は「Butcher」と呼ばれ、捜査の結果、宮廷魔術師Wuunferthが犯人だと判断されます。しかし彼を投獄したあとも、数日が経つと新たな殺人が起きます。真犯人はCalixtoで、彼は遺体を死者蘇生の儀式に利用していました。とはいえ、彼の動機は単純な悪意だけではありません。妹を失ったCalixtoは、妹を生き返らせるためにあらゆる手段を試していたのです。凄惨な事件の裏側に、失った家族を取り戻そうとする悲しい執着が隠されている点も、このクエストの後味を重くしています。
2位の「The Taste of Death」では、Markarthの死者の間で遺体が食い荒らされ、肉を剥がされた状態で発見されます。地下墓地へ入るとEolaが現れ、プレイヤーを恐ろしい食人集団へ引き込もうとします。Reachcliff Caveを制圧したあとには、Verulusという男性を洞窟へ誘い込み、Eolaたちの前に連れていくことになります。帰還すると、住民と思っていた人々が血に飢えた食人者として待ち構えています。さらにDaedraの報酬を望むなら、人肉を口にすることまで求められます。原文筆者は、日常の市民に見えた人物たちが集団で食人を行っていた事実と、報酬のためにその儀式へ加わらなければならない構図を、最も常軌を逸した要素として挙げています。
1位:マルカルスの「House of Horrors」
原文筆者が最も恐ろしいと評価したのは、Markarthで噂される幽霊屋敷を舞台にした「House of Horrors」です。吸血鬼やスケルトン、Draugrのように戦って倒せる敵とは違い、何者か分からない純粋な悪意が漂う家そのものが恐怖の中心になります。内部へ入ると頭の中に不気味な声が響き、置かれていた物がひとりでに動き始めます。
その背後にいるのは、邪悪なDaedric PrinceであるMolag Balです。プレイヤーはTyranusを殺し、Molag Balを満足させるための生け贄を用意することになります。その見返りとして、特徴的な棘付きのメイスを受け継げますが、強力な報酬を手にするまでの過程は、英雄的な冒険というより邪悪な存在の操り人形になる儀式に近いものです。原文筆者は、混乱と殺戮に満ちた世界であっても、幽霊屋敷のように説明のつかない悪意を感じさせる場所には別種の恐怖があるとしています。
10のクエストはいずれも、単に敵が強いから恐ろしいのではありません。死者の魂を閉じ込める場所、子どもが抱く殺意、制御できない獣性、焼け落ちた家に残る少女の霊、信頼する相手を殺して完成する武器など、プレイヤー自身の倫理観や感情を直接揺さぶる物語が不穏さを生み出しています。なかでも「House of Horrors」は、報酬を得るためにDaedric Princeの要求を受け入れる構造によって、本作の英雄が救世主にも最大の災厄にもなり得ることを象徴するクエストです。