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『StarCraft』開発権をNexonが取得か、次期ナンバリング作品の可能性も浮上

2026年09月02日 | #発売情報 | DualShockers

『StarCraft』開発権をNexonが取得か、次期ナンバリング作品の可能性も浮上

Blizzardを代表するゲームIPのひとつ『StarCraft』をめぐり、韓国のゲーム企業Nexonが今後の作品開発権を取得する契約を、Blizzardと締結間近だと韓国紙が報じました。契約が成立すれば、Nexon側がシリーズの新作を含むコンテンツを手がけられるようになり、StarCraft 3とみられる新たな本編作品につながる可能性もあります。一方で、今回Nexonに渡るとされているのは開発権であり、IPそのものの所有権はMicrosoftおよびBlizzardが維持する見通しです。

NexonがStarCraftの開発を担う可能性

韓国の大手紙The Chosun Dailyは、業界関係者の話として、BlizzardとNexonの契約が最終合意に近づいていると報じています。契約内容は、Nexonに対してStarCraftシリーズの開発権を独占的に与えるものとされ、成立した場合は本編の新作だけでなく、シリーズに関連する各種コンテンツもNexonが制作できるようになるとのことです。

ただし、現時点で正式契約が結ばれたと確認されたわけではありません。Blizzard、Nexon、Microsoftはいずれもこの報道についてコメントしていないため、StarCraft 3の開発が決定したと断定することはできません。報道どおりに契約が成立すれば、Nexonは作品の方向性に大きな影響力を持つことになりますが、IPの所有者が変わるわけではないとされています。

Nexonは今年、BlizzardとのあいだでOverwatchの独占パブリッシング権に関する契約を結んだとも報じられています。この過去の協業が、StarCraftの開発権をめぐる競争でNexonを有利にした可能性があるとThe Chosun Dailyは伝えています。

韓国で根強いStarCraft人気

Nexonが本作の権利獲得を目指す背景には、韓国におけるStarCraftの長期的な人気があります。初代作品の発売から約30年が経過した現在も、同作は韓国のゲーム文化やeスポーツに深く根付いており、大都市で開催される競技イベントには数多くのプレイヤーが集まっているとされています。

The Chosun Dailyによれば、StarCraftは韓国のPCバンでプレイされている人気タイトルのトップ10にも入っています。PCバンの利用状況は韓国におけるゲーム人気を測る重要な指標とされており、長期間にわたってプレイヤーを維持していることがうかがえます。初代StarCraftは1998年に登場し、続編は2010年に発売されました。続編の登場後、欧州や南北アメリカでは多くのプレイヤーが新作へ移行した一方、韓国では初代作品にも熱心なファンが残り続けています。

このような市場環境は、韓国向けの運営やサービス展開に強みを持つNexonにとって、StarCraftを活用する大きな理由になり得ます。Nexonの関連企業であるEmbark Studiosは脱出系シューターのARC Raidersを手がけているほか、Nexon自身は韓国でMapleStoryなど、毎日数百万人規模のプレイヤーを抱えるモバイル・ライブサービス型タイトルを展開しています。報道では、こうした既存の開発・運営基盤が、NexonがStarCraftでどのような作品を目指すかを考える手がかりになると見られています。

ファンの反応は期待と警戒に分かれる

海外掲示板Redditでは、報道に対するファンの反応が分かれています。Blizzardが代表的なシリーズを手放すことに落胆し、ファンの思いよりも収益を優先した判断ではないかと批判する意見が出ています。なかには、NexonによってStarCraftが「ガチャと pay-to-win の粗悪な作品」にされるのではないかと懸念する投稿もあり、同社のモバイルゲームやライブサービス展開を警戒する声が目立ちました。

その一方で、Nexonの傘下にあるEmbark Studiosなどがシリーズを新しい方向へ再構築することに期待するファンもいます。長期間にわたって本編の新作が登場していないだけに、Blizzard以外のスタジオが関わることで、停滞していたIPに新しい刺激を与えられると考える向きもあります。

StarCraftはかつて高い評価を受けたSFリアルタイムストラテジーシリーズですが、現在まで長く休止状態が続いています。そのため、開発権の移動が事実であれば、シリーズの次の展開だけでなく、Blizzardが今後どこまで制作を外部に委ねるのかという点でも注目を集めそうです。

新作に期待される方向性と懸念

StarCraftファンのあいだでは、2000年代初頭に中止されたStarCraft: Ghostのようなアクション作品を求める声が長く存在します。同作は、StarCraft: Brood Warの4年後を舞台にした三人称視点のタクティカルシューター兼ステルス作品として計画されていました。しかしBlizzardがStarCraft 2の開発に注力し始めたことで最終的に中止され、正式なアクション作品が実現することはありませんでした。

Nexonが開発権を得れば、リアルタイムストラテジーに限定せず、こうした別ジャンルの作品へ展開する可能性も考えられます。Embark Studiosのシューター開発経験を活用するのか、あるいはNexonが得意とする長期運営型のタイトルにするのかは、現時点では明らかになっていません。原文では、NexonがARC Raidersのような作品からモバイル向けライブサービス作品まで幅広いタイトルを手がけていることから、複数の方向性が想定できるとしています。

特に警戒されているのが、韓国やアジア市場で実績のあるモバイル向けライブサービス作品になる可能性です。マイクロトランザクションや、支払額がゲーム上の有利さにつながる仕組みを採用すれば、大きな収益が期待できる一方、シリーズのファンから強い反発を受けることも予想されます。BlizzardのIPでは、Diablo Immortalがマイクロトランザクションやpay-to-winとされる要素をめぐって激しく批判されたものの、同時にBlizzardへ数百万ドル規模の収益をもたらした例があり、ファンは同様の展開を懸念しています。

韓国でのStarCraft人気が特に強いことから、Nexonが開発を担う場合は、世界各地域のファンの要望よりも韓国市場を重視した作品になる可能性も指摘されています。契約の成立や具体的な開発計画はまだ確認されていませんが、今回の報道は、長く動きのなかったStarCraftの将来をNexonが大きく左右する可能性を示すものとなっています。