『Stuntman: Hollywood』は完璧を求めないスタント運転ゲームへ
2026年09月02日 | #ゲーム紹介 | Game Informer
映画の撮影現場で危険なスタントをこなす体験を、より多くのプレイヤーが楽しめる形にした点が注目されます。『Stuntman: Hollywood』は、2002年にPS2で登場したシリーズのコンセプトを受け継ぎつつ、過去作で大きな壁となっていた厳格な判定を緩和しています。原文筆者はGamescomで4つのステージを体験し、完璧な操作を目指すプレイだけでなく、派手な映画撮影に参加する感覚も楽しめる作品だとしています。
過去作から大きく変わった遊びやすさ
初代Stuntmanは、決められた動作を極めて正確に再現しなければ先へ進みにくく、原文筆者にとっては面白さよりも難しさが先に立つゲームでした。車を操作する楽しさが失われるほど厳密な成功条件を要求された一方で、「映画のスタントカーを運転する」という発想そのものには、長く魅力を感じていたとのことです。
本作を手がけるSaber Interactiveのチームは、初代の問題点を踏まえ、失敗に対する許容度を高めています。チュートリアルを除く体験ステージでは、原文筆者は各ステージで少なくとも1回のリトライを経験しましたが、24年前の作品ほど乗り越えられない難度には感じなかったとしています。完璧な結果は推奨されるものの必須ではなく、正確な操作を求められる場面も限定されています。
指示に反応するスタント運転
ゲームプレイは、速度を落としたリズムゲームと「だるまさんがころんだ」のような指示対応を組み合わせたものに近い構成です。巨大な映画セットを走りながら、ディレクターが無線越しに「ここでドリフトする」「障害物へ接近する」「ランプを飛ぶ」「別の障害物を通過する」といった指示を出します。画面上にも進行方向や実行すべきアクションが表示されるため、プレイヤーは音声と視覚情報の両方を頼りに、次々と要求される動きをこなしていきます。
初見では指示への対応に追われ、情報量の多さに圧倒されることもあります。しかし、すべてのアクションを成功させて走り切ったときの達成感は大きく、原文筆者は一度クリアしたステージを再挑戦する過程で特に楽しさを感じたと振り返っています。最初から完全なルートを実行するのではなく、まず流れを覚え、次の挑戦で精度を高めていく遊び方が想定されています。
都市、災害、恐竜が登場するステージ
体験できた4ステージには、都市を舞台にした内容が2つ含まれていました。さらに、地震で崩壊していく工場から脱出するステージもあり、単なるレースではなく、撮影中の大規模な事故や破壊をくぐり抜ける演出が用意されています。画面上では、走行そのものに加えて、周囲のセットが崩れるタイミングに合わせた判断も求められます。
なかでも注目されたのが、最近発表されたJurassic Worldステージです。ここではバイクに乗り、怒れる火山から逃走しながら、並走する恐竜や障害物をかわします。ティラノサウルスの上をランプで飛び越え、道中の障害物の下を滑り抜けるなど、ほかのステージ以上に映画的な展開が続きます。現実の撮影では、こうした恐竜は通常あとから追加されるものですが、本作はその正確さよりも、恐竜と並走してジャンプする派手さを優先しています。
このステージでは、映画『ジュラシック・パーク』のテーマ曲を高速かつ打楽器中心にアレンジした楽曲も流れます。原文筆者はゲーム外で聴きたいタイプのアレンジではないとしながらも、火山、恐竜、バイクが入り乱れる場面には不思議とうまく合っていたと評価しています。
完璧主義にも気軽なプレイにも対応
本作には、すべての指示に応え、各テイクを完璧に仕上げたいプレイヤー向けの挑戦が残されています。一方で、多少のミスを許容しながら、映画セットでスタントドライバーを演じる誇張されたシミュレーションを味わいたいプレイヤーにも門戸を開いています。原文筆者は、シリーズの20年以上前のアイデアがようやく本来の足場を見つけたように感じたとし、本作をこれまでで最も親しみやすいStuntman体験だと位置づけています。